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神様

神から恐れられた神のお話 ⑤ その後・・・・・

続き。

思兼大神様は皺くちゃの顔に、多分さらに皺を寄せ語りはじめました。

「これはわしも亡くなったじいさんの、じいさんの、そのまたばあさんの・・・・・」

「え?先程の話に婆さんなんて登場しましたっけ??」

「黙らっしゃい~っ!!・・・・細かいことはどうでも良い。黙って聞くのじゃ。とにかく、昔々に”大国主”と呼ばれる神がおっての。この神を鎮める時にバラバラに別けられた話は物語で聞いてもおろう、、、、、あ、その前にまず、神の魂と申しても大きく別ければ二つ、”和魂(にぎたま)”と”荒魂(あらみたま)”に別けられもする。これは各々、少しは聞いた事があろうか。さらに別ければ、”幸魂(さちみたま)”と”奇魂(くしみたま)”と4つに別ける事ができる。そして・・・・・あ、その前に・・・・最近またダダ落ちしてる、ランキングボタンポチポチしてから進むのじゃ。」

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神から恐れられた神のお話 ④ その後・・・・・

続き。

「さてさてようやく終わったの。」

「終わった終わった。しかし、恐ろしき神じゃったの・・・・・」

「さて、この始末をどうつけるかじゃ。・・・・見て見ろ、この目を。未だに見開いて天を睨んでおる・・・・・まるで生きておる様じゃ・・・・・・恐ろしいのぉ・・・・・・・・」

そこに集まるのは天津族神軍の主な軍神達。目の前の天津甕星様の死体を眺めながら皆、頭をひねりました。

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神から恐れられた神のお話 ③

続く。

「・・・しかしじゃ。皆、同じと申しても強き神と弱き神では決定的な違いがある。ヒコにはそれが解るか?」

「・・・・・・・善悪でもなく、生きるとは”考える”という事・・・・・・・その中で、上に立つ神と下に立つ神の違い・・・・・・・」

「そうじゃ、違いじゃ。それにわしが天津の血族と縁を切り、この葦原中国をほぼ統一しておる者々に刃向かう理由がある。」

ヒコは考えました。少しずつ、天津甕星軍が闇夜に溶けていくようにその数を減らしていく中、燃え盛る炎を見つめるヒコの頭の中にはたった先程の過去もこれからの未来もないままに。

「・・・・解りません。」

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神から恐れられた神のお話 ②

続き。

「ヒコよ、よく聞くが良い。わしが何故、血の一滴までやつらと戦おうとするのかを・・・」

静かに語りだした天津甕星様・・・・天ノ香々背男の大神様。

野山を埋め尽くす、遠巻きに巻いた武甕槌神・経津主軍(天津神軍)の松明の炎とは対照に、みか星様と従者ヒコの目の前には小さな焚き木しかございませんでした。

「ヒコ。わしの本名を読めば、わしが天津族の一族とは皆知ってもおろう?」

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神から恐れられた神のお話 ①

すみません。本来なら、「神様への質問箱」の記事の筈ですが、いまひとつお尋ねできる質問がなかったので(質問して下さった方、ごめんなさい)、来週まで伸ばしますね。(引き続き、「神様への質問箱」のコメント欄にて質問を受付中)。すみません、只今休止中です。

で、今日は短編ですが、『神から恐れられた神』 のお話。はじまりはじまりぃ~・・・・・・・

「みか星様、大変ですっ!!武甕槌神(たけみかづち)軍と経津主(ふつぬし)軍が目前まで迫って来ておりますっ!!明々と軍の燃やす松明に囲まれております!」

従者ヒコが走って駆けよった先には、冬の寒い大地に仰向けに寝転がり星空を眺める武神が一神。この神が、「天津甕星(あまつみかぼし)の神」、別名 「天ノ香々背男(あめのかかせお)の神」です。

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海を越えた大王のお話 ⑦

続き。すみません、何やかんやと忙しくて更新が滞りました・・・・・

「私はあの様な人と結婚するのは嫌ですっ!」

いきり立つ須勢理姫様とあっけにとられる兄弟神の方々・・・・・そう、須勢理姫様は今流行りの肉食系、、、、は冗談ですが、偉大なスサノオ様を父に持つこの姫神様は父親の背中を見て育ち、またその誇り高い血を受け継ぐ兄達の中で育ち、『男神とはこうあるべき』 の概念が強かったのでしょうね・・・・・・後の古文書には大己貴様を甲斐甲斐しく助ける心やさしい姫神様となっておりますが、この姫様もスサノオ様の血を引く才能に溢れた姫様、女の中の女、そう易々と納得してなかったことが判明致しました・・・・・・

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海を越えた大王のお話 ⑥

続き。(この話はいつまで続くんだろう・・・・・・・)

その日から、このスサノオ帝国の正統な後継者となる為に大己貴様の特訓は始まりました。神としての心得、民への心使い、国の治め方、農地の耕し方、治水の技術、戦の戦い方・・・・・ありとあらゆる技と心を習得していく日々。それは辛いものでしたが、ただそれだけではありません。スサノオ様には「心」がありました。熱い心。それは時として厳しさとなり、時として愛や情となり全身全霊で大己貴様を育て、それに大己貴様は応えようと必死でした。

「立てっ!立つんだ、大己貴~~~!」

「は、はいっ、先輩!オレ、頑張るッス!」

「バカ者、先輩ではないっ。お前の義父だろうがっ!罰として腕立て追加で100回だっ!」

「はい、先輩っ!」

「よし、さらに追加だ。頑張れ!」

そして、ある夜の別室では・・・・・・・・・・

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海を越えた大王のお話 ⑤

続く。

「母上様、わたくしは最後に入った養子ですが母上様のお気持ちは良く解ります。わたしを人質として差し出して下さいませんか。父上には申し訳ございませんがそれで一人でも民の命が救えれば本望でございます。」

「おぉ、あなたは天冬布(あめのふゆぎぬ)と刺国若(さしくにわか)姫の間に生まれて養子になった、後の大国主神(おおくにぬしのかみ)。別名、大穴牟遅神・大穴持命(おおあなもち)・大汝命(おほなむち)・大名持神(おおなもち)・八千矛神(やちほこ)・葦原醜男・葦原色許男神・大物主神(おおものぬし)・大國魂大神(おほくにたま)・顕国玉神・宇都志国玉神(うつしくにたま)・国作大己貴命(くにつくりおほなむち)・伊和大神(いわおほかみ)・所造天下大神(あめのしたつくらししおほかみ)・幽冥主宰大神(かくりごとしろしめすおおかみ)の神ですね?」

「すみません。名前は後の人が勝手に付けたあだ名みたいなものなんで、毎回、すべての通り名で呼ぶのを止めて貰ってもいいですか?そもそも昔はそんな長い名前や発音があった筈もないですし・・・・・・・・・・」

「わかったわ。略して大己貴神。わたしと一緒についてきなさい。」

当時は故郷の大陸の風習で、末子相続(一番下の子が後を継ぐ)の名残が強かったと思います。でないと、武力で勝るスサノオ軍が納得する筈ないし、いくら和睦とはいえイザナミ様を許したとは思えません。

一方、その頃のイザナギ様は・・・・・・・・・

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海を越えた大王のお話 ④

続く。

ここに来てようやく、「ちょっとは真面目に書けよ!」とのクレームを頂きました。でも今さら反省も出来ませんし正直、反省する気もさらさらありません・・・・ってか、もう遅い。走り出したら神様と師匠以外、誰にも止められない(爆)とりあえず終わるまで続行させて頂きますね~

「・・・・イザ・・・ナミ・・・・・・・・。」

イザナギ様の押し殺したうめき声と後の後悔の想いは、生きている間は遂にイザナミ様に届くことはありませんでした。スサノオ軍に走ったイザナミ様。元々は平和と愛の象徴でもあるイザナミ様。後にイザナミ様はこうつぶやかれています。

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海を越えた大王のお話 ③

続き。

小さな小競り合いが続きました。そしていよいよ、本陣同士がぶつかり合います。

小さな部族を吸収して、養子にした数およそ80数名あまりを配下に置く、量と歴史では負けないイザナギ・イザナミ軍。徳川家康が幼い頃、人質として過ごしたのは有名な話ですが絶対服従の証にその部族の長の跡継ぎを人質にとる事は昔から有効だったのかも知れませんね・・・・・・・・

「そろそろ北の侵略者どもも潮どきだな。わしらが暖かい地の宮崎で、ヌクヌクと宮崎牛を食べている内に少し調子に乗った様だ。なにはともあれ、天の神はこのジパングを平定したわしらに味方してくれているはず。八十あまりの息子ども、手加減は無用だ!実力の差を思い知らせてやれっ!!!」

「おーーーー!!!」

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