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神から恐れられた神のお話 ⑤　その後・・・・・

2010-12-08 (水) 1:09
その他 | 神様

続き。

思兼大神様は皺くちゃの顔に、多分さらに皺を寄せ語りはじめました。

「これはわしも亡くなったじいさんの、じいさんの、そのまたばあさんの・・・・・」

「え？先程の話に婆さんなんて登場しましたっけ？？」

「黙らっしゃい～っ！！・・・・細かいことはどうでも良い。黙って聞くのじゃ。とにかく、昔々に”大国主”と呼ばれる神がおっての。この神を鎮める時にバラバラに別けられた話は物語で聞いてもおろう、、、、、あ、その前にまず、神の魂と申しても大きく別ければ二つ、”和魂（にぎたま）”と”荒魂（あらみたま）”に別けられもする。これは各々、少しは聞いた事があろうか。さらに別ければ、”幸魂（さちみたま）”と”奇魂（くしみたま）”と４つに別ける事ができる。そして・・・・・あ、その前に・・・・最近またダダ落ちしてる、ランキングボタンをポチポチしてから進むのじゃ。」

「生前、強い力や念を持った神は恐ろしいからの。古の呪術者の知恵として、その魂をバラバラにして名づけ、”呪”をかけ・・・・・まぁ詳しくはこちらを読み直されたし→（「お守り」の効果と使い方）、その霊力・念力さえもバラバラにしてしまう。古の大国主と呼ばれし神も、後から後から名前を被せたり、他の神と併せてその功績を消しての、、、、、まぁ一言で申すなら、訳の判らぬ様にめちゃくちゃに・・・・・・あんな事やこんな事までやっちゃう訳じゃよ。」

「・・・・は、はぁ・・・・・・・で、具体的にはわしらはどうすれば？？」

「そうじゃの・・・・・・・ではこんなんでどうじゃ？」

思兼大神様は、筆とペンをとりだしサラサラと何か書き始めました。

「まずの、やつの本質を顕す荒魂に”天ノ香々背男（あまのかかせお）”と名づけて封印する。そこより、こやつの平和を愛する和魂を抜いて、”味鋤高彦根（あじすきたかひこね）”と名づけて一神の神として祀る。これでどうじゃ？？」

「ナイス、思兼っ！」

「誰じゃ、どさくさ紛れにわしを呼び捨てにしておるものはっ！」

「でもですよ・・・・その平和な魂に人の願いがまた集まれば、やっぱり昔の力を取り戻して復讐を考え、一気に荒魂へと変わりはしませんかね？？」

「う～ん、、、、そうじゃの。ならば、念を入れてその和魂からさらに神威を発揮する神力の源、”奇魂”に”久延彦（くえびこ）”と名づけて別の神にすれば良い。さらに念には念を入れて要らぬ奇跡を生まぬように、足を一本抜いて田んぼを守らせる案山子の身分まで落としておけば良い事じゃの。」

「ナイス、じいさんっ！でも、荒魂はそのままでいいんかい？」

「・・・・・そうじゃの、、、、。これ、建葉槌神。お主は最後に功績があった神。死してなお、天津甕星の最後の砦のあった場所に、これも呪をかけた”宿魂石”を乗せお前さんが永遠に封印してしまうのじゃ・・・・・・・これであやつもそう易々と復活は出来まいでの。」

「はっ、かしこまりました。」

こうして魂をバラバラにされ、さらに名前を付けられ別の神とし個別に祀ることによって、死してその霊力さえ分断された天津甕星の大神様・・・・・・・・・・・はじめてこの話を伺った時、「昔の方は奇妙な封じ方をするもんだなぁ～」と自分は違和感を覚えましたが・・・・・。よくよく考えて見れば、自分も他業種では名字・名前。友達の中ではあだ名。ネットの世界ではＨＮや「管理人」などと、別々に呼ばれれば・・・・・・・「あれ？本当の自分って誰だっけ？？えーっと・・・・むら・・くも・・・・・・・？？」となって混乱して・・・・・いやいや、そこまでは耄碌してませんけどね（苦笑）、これが何千年、何百年と続けばそうなる可能性が大な訳ですよ。実際に、相談者の方から呼ばれる名によっても若干、こちらの心持も変わってくるのも正直なところです。

「名前を奪う」「他の神と名前を同じにする」

これだけで自分が自分でなくなる＝本心が分散される＝力が削げる、、、、、考えれば割とシンプルかつ、効果的な封印の仕方ですよね・・・・・・これ考えた人、頭良すぎる。。。。。。

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コメント:5

ふじの 10-12-08 (水) 11:25: 村雲さんへ

お久しぶりです。

アマセカガセオ様の話、切ない、というか痛いですね。

実は、この前お邪魔する前に、大甕神社にお参りをさせて頂いてました。
お参りのときに、すごい、切ない、痛い、やりきれないそんな感じを受けてました。また、血まみれでだれかとだれかが話している映像を見せて貰っていたので
おそらくこれがアマセカガセオ様ではないかと思っていましたが、
村雲さんの物語を見させてもらって、これだったのか？！
そんな感じを受けました。

年明けにでもまたお参りさせて頂き、しっかりとお祈りさせて頂きたいと
思っています。
光龍 10-12-08 (水) 12:27: 管理人さん、こんにちは。
いやぁ、驚きました。（笑）
神代の昔から、ランキングボタンが存在していたとは。（爆）

管理人さんも書かれている事ですが、実は人間って誰でも、成長する
過程で“無自覚に”自身の人格を切り離し、分離させながら育ってき
たみたいです。

私達は、本来備わっていた全人格で事に当たれているのではなくて、
いくつかに分離された人格の状態を、その分離したいくつかの人格が
入れ替わり立ち替わりして、人生を生きている様です。

人は誰でも多重人格、本来の（統合された）力を削がれて生きている。
いや、削いだのは、自覚はないけれど間違いなく自分自身。（苦笑）

今回のお話しも、海を越えた大王のお話しも、その本質には物凄く
大事な事が含まれ、書かれていると感じています。
一年前の岩長（磐長姫）姫様のお話しも、遅ればせながらようやく、
それがどういう事なのか、また、現実の人生の中でどう活かす事が
出来るのか、理解し始めました。（今頃。。。遅い。。。苦笑）
もっち 10-12-08 (水) 14:42: 管理人さま　こんにちは。
ふ～む。なるほど。
思兼神さまと味鋤高彦根（天ノ香々背男）さまと大国主さまの時代背景には差があるのですね～。勉強になります。
奈良（大和）に行きたくなりました。
　
村雲さん、もう一度この物語を読み返してみますね。
私も、知恵・強さ・優しさを兼ね備えた人になりたい～（笑）
ありがとうございました。
せいこ 10-12-08 (水) 23:06: 村雲様

今日はお時間を取って頂き、ありがとうございました。

何故か、白髪頭の爺様がドアーから出てこられるイメージが頭の中で、できあがってありましたので、大変、失礼しました。クロブチ眼鏡のお似合いになる青年様でした。

ひとつ
どうしても聞いておきたい事があるのですが、、、今の日本がここまで
ヤバクなっているのは…とかの話しをしていた時に、村雲様が言っていた事は、今の日本人には、それぞれの立場にあった分がこわれてきたからではないか。。？と　例えば、政治家が、もう、どんなとこでも食事
する様になってる、、とか、とにかく、そんな事でしたっけ？とても大切なお話しをしていたにも関わらず、ちゃんと押さえていなかった。

村雲様のお時間が、ある時で宜しいので、もう１回教えて頂けませんか

私は、神様の御言葉を書き出されている間、物凄く、気持ち良く眠たくなりましたです。（どこでも寝るわけじゃないですよ笑）

香り高い珈琲をありがとうございました。　　　　　　　　　　　　　せいこ　
管理人 10-12-11 (土) 16:48: ふじのさん
ご無沙汰しておりますｍｍ　いいですね、大甕神社！！いつか行きたい、死ぬまでに一度は行きたい神社です！

光龍さん
神代からのランキングボタン・・・・良かったですね、一つ賢くなりましたよ！（笑）・・・・すみません、冗談ですが、まぁ楽しみながら読んで下さいね。自分は全力で楽しみながら書いてますから、皆もぜひ。

もっちさん
「知恵・強さ・優しさ」・・・・もう充分、兼ね備えてるんじゃないですかぁ～？最近はそこに、料理の腕も備えてきたとか、きてないとか（笑）

せいこさん
こちらこそご縁を頂きましてお世話になりました。期待を裏切り、貫禄ゼロの小太りメガネで申し訳なかったですね（笑）しかし・・・・眠たかったんですか、、、そうですか、、、、良く思い出したら、何かうわの空だったなぁ～と（爆）書き過ぎたんで、てっきり怒ってるのかと思ってましたよ。政治家の話はまたいつかご縁があった時にでも。