間に合うか解りませんが・・・・今年最後の力を振り絞って、「努力と天才の神、菅原道真公伝」ですmm
心温まるストーリーでと、リクエスト頂いてたんですが、、、、ちょっと難しいかも(苦笑)この神は学問の神として有名ですが、その真の姿を知る方はあまり多くありません。福岡の方で初詣に行かれる方はぜひ一読して参拝して頂きたいです。まぁがんばります(笑)
『努力と天才の神、道真公伝』
皆さんもすでにご存じの、福岡を代表する神社 「太宰府天満宮」。
そこに祀られる神様は、人間より神となられ、幼き頃より天才と謳われた神。天満宮様、菅原道真公とはただの学問の神ではございません。先に菅原氏の歴史を簡単に説明しときますと、遡れば祖先は天穂日命(あめのほひのみこと)神と言われる由緒正しき家柄、元の姓を 『土師(はじ)氏』 と言われます。土師氏とは古より土偶を作ったり、古墳を作る職に従事された家ですね。
「おぃ、あいつを見ろよ。何て生意気そうな若造なんだ。」
「しーっ、聞こえるぞ。あいつがあの有名な、菅原道真って奴だ。」
大学寮でささやかれる僻みと妬みを受ける主は、涼やかな顔に意志のみなぎる目、容姿端麗で幼少の頃より天才的な詩歌の才能を認められ、18歳にして式部省(文官の人事考課、礼式、及び選叙(叙位及び任官)、行賞を司る当時、国の二番目に重要な機関)の直轄下の官僚育成機関、大学寮にて文章生だった・・・・千年に一度の天才と呼ばれた男(これは決してオーバーな言い方ではない事はすべてを読めば解ります)・・・・・菅原道真(すがわらのみちざね/ みちまさ / どうしん)様でした。
「あいつ、付き合いも悪いしちょっと歌が上手いからって、年下の癖に生意気なやつでさぁ。なんか、こう調子に乗っちゃってるんだよね。」
「年上のわしらに挨拶もなく、、、、生けすかねぇ奴だな、本当に。」
「なんでも5歳の時から歌を詠んでたらしいぞ・・・・・・ホントかよ。」
美しや 紅の色なる梅の花 あこが顔にも つけたくぞある
「美しい、紅色の梅の花だなぁ~おいらの顔に塗りたくりたいよ!」これは道真様が5歳の時に詠まれた和歌です。「あこ」とは阿呼、道真様の幼少の時のお名前ですね。
月燿如晴雪 月の燿くは晴れたる雪の如し
梅花似照星 梅花は照れる星に似たり
可憐金鏡転 憐ぶべし 金鏡転び
庭上玉房馨 庭上に玉房の馨れるを
「月の光は晴れた日の雪のようで梅の花は輝く星に似ている!!なんとすばらしいことだろう! 黄金色の月が移動するにつれ庭では白い梅の花が香ってくるよぉ~」・・・・・これは道真様が10歳を過ぎて創作した漢詩です。・・・・・解らん、さっぱり解らん。学のない管理人は何が良いのかさっぱり解りませんでしたが・・・・・訳を読むとイメージが膨らんでなんか綺麗ですよね。これは「見立て」という表現技法(本来のあるべき姿ではなく、別の物として見る・・・多分こんな感じ)が使われ、当時はかなり有名だったそうです。深い・・・・深いっすね、、、、深すぎて漢字を読んだだけでは良く解りません。
その後、26才の若さで方略試(ほうりゃくし)という試験に合格してスーパーエリートコースを歩みはじめる道真様・・・・・方略試とは官吏になるための国家試験で、200年間でわずか65人しか合格しなかったという、難関中の難関・・・・・倍率にしてどれ位だ?とにかくシャレにならないぐらいの試験なのですから、道真様がいかに天才で、また表に見せない努力家だったのかが良く解ります。
こういう稀にみる存在は、どうしても自分の努力の足りなさを人のせいにする輩からは今も昔も苛められやすいものです・・・・・・・・・
(今日も皆が私を尊敬と嫉妬の目で見ている、、、、情けないやつらだ。でも、私はそんな事に構ってはいられない。羨む者は勝手に羨めばいい、人を嘲るものは勝手に嘲ればいい、結局はすべて自分に返って来ることも知らずに・・・・・・)
「おい、道真。お前はなかなか評判悪い男だな、いつも怒っておるような顔をしておるぞ(笑)」
にこやかな笑顔で声を掛けて来たのは道真様の歌の師でもあり、生涯を通じて交流があり親睦を深めた島田忠臣(しまだのただおみ)様でした。
続く。
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コメント:4
- kabosu 10-12-17 (金) 18:20
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管理人様
道真様の印象は怒って怨んで雷様落として祀られて・・・。
余程の思いに至られるまでのストーリー
楽しみにしています。
命を絞りきらずに頑張って下さい!! - もっち 10-12-17 (金) 18:32
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管理人様 こんばんは
道真公の高く掲げられるお心、硬く閉ざされていくお心に 涙が出ました。
私には、恥ずかしくも、おこがましい事ではありますが、
しっかりと人生訓として参考にさせていただきたく存じます。
お師匠さまのお言葉を自分でも想像しながら続きをお待ちいたしております。
ありがとうございました。 - 高野山学侶 10-12-17 (金) 23:20
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実は、母方の祖母が加賀藩前田に連なる家でありその遠祖は道真公に由来します。
身近にかんじます。 - 有希 10-12-18 (土) 11:48
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私の産土神さまのお一人に道真公がいらっしゃいます。新年を迎える前に、きちんとした由来を知る機会を設けていただけた事に感謝申し上げます。
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