続き。すみません、何やかんやと忙しくて更新が滞りました・・・・・
「私はあの様な人と結婚するのは嫌ですっ!」
いきり立つ須勢理姫様とあっけにとられる兄弟神の方々・・・・・そう、須勢理姫様は今流行りの肉食系、、、、は冗談ですが、偉大なスサノオ様を父に持つこの姫神様は父親の背中を見て育ち、またその誇り高い血を受け継ぐ兄達の中で育ち、『男神とはこうあるべき』 の概念が強かったのでしょうね・・・・・・後の古文書には大己貴様を甲斐甲斐しく助ける心やさしい姫神様となっておりますが、この姫様もスサノオ様の血を引く才能に溢れた姫様、女の中の女、そう易々と納得してなかったことが判明致しました・・・・・・
「・・・いや、お前、”結婚したいしたい”って言ってたやん・・・・全然話が違うやん・・・・」
「違います!結婚はしたいのですが、”理想の男”ではないんですっ!」
「・・・・・・・・・・・・。」
※ 結局、この大己貴様と須勢理姫様の仲は一度は結婚したものの不仲となり、須勢理姫様は里帰りをされる事となります
管理人もつねづね思うんですが、”理想とは” ・・・・これほど不確定で根拠がなく、確乎たるものはこの世にないと思います。また人によりますが、男は年々理想が下がって行くのに対して、女性は年々上がって行くのも面白い話です(すみません、これは経験上、そういう方が多かっただけです(笑))
話は戻って。それぞれの想いとは裏腹に、大己貴様はスサノオ様の特訓のお蔭で日々精悍な顔つきと変わっていかれます。そして遂に・・・・・・・・
「合格っ!合格だ。もうお前は立派な男、わしの息子として成長した。これでわしの・・・・いや、二つの大国を結ぶ偉大な王として後を継げるぞ。今日からお前は、”大国主” となのりなさい。この国を豊かにして行くんだ。」
「はい、お義父様!やっぱり戦は好きじゃないけど、これよりも多くの神々の想いを無駄にせず頑張ります。」
「うん。適当にがんばれ。」
こうしてスサノオ様の後を継ぐことになり、転戦に転戦を重ねそこの娘と政略結婚を繰り返し(大国主様に妻が多いのはその為です)民の平和、国の統一を目指して歩んでいく事になります。しかしどの時代でもそうですが、後を継いだ時に一番の敵になるのは身内やその親族。大国主様は反乱や謀反を恐れ、各兄弟を全国に派遣。その後の事を少し漏らせば、大和に入ったニギハヤヒ様に反旗を翻され、統制力と武力に優れたこの神に最後は本拠地である出雲に追い込まれこの世を去ります。いつの時代も権力と権威とは無情なものですね・・・・・・・・。
・・・・・って、話の終わりが見えなくなってきたので強引に終わらせる感はありますが(笑)長々とくだらない文章にお付き合いありがとうございました。一神の神様といっても、それぞれ内に秘める想いや感情、ロマンや物語があります。それはまたいつかのお話で。ありがとうございましたmm
『海を越えた大王のお話 完 』
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コメント:1
- 花柚 10-12-01 (水) 0:40
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管理人さん こんばんは
海を越えた大王のお話、1からあとがきまで、とても楽しく読ませてもらいました。
こうしてここで、まだ拝見したことのない神様のお名前に触れることが出来、とても嬉しかったです。
神様のことについては、知識を集めるよりも、自然に心を近づけたいという想いが今はあるので、こういった機会が嬉しいです。
私にとっては、少し早い村雲サンタさんからのお届けもののようで、本当にわくわくした数日間でした(*^-^*)
沢山の神様のお名前が出てくる中、私の、心が震える場所の神様は出てこられないかな。。と、少し欲張りなことを思ったりしながら、ずっと読ませてもらいました。
今回の、管理人さんのお話には、出てこられなかったことが少し残念でしたが、
一昨日、図書館でたまたま座った席の目の前に、日本の神様事典があって(驚) そこで願っていた神様のことを読めたし、
それに本当は、管理人さんのブログに出会ったことをきっかけとして、
あの大きく包まれるような、心が震える場所とご縁を頂けたこと、それだけでもすごくすごく嬉しいことです。
そう考えると、管理人さんとシステム担当さんは、いつもサンタさんですね・・(;∇;)
管理人さんのお話、いいです。
神様のお話でも、そうでないお話でも、絵本なんて書かれたら、すごく素敵な本になるかも。。
最近『100万回生きたねこ』という絵本を読んで、すごく胸にきたので、そんなことを思いました。
それでは。
楽しい数日間を、本当に、ありがとうございました。
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