霊能者のつぶやきトップ > 神様
神様
自然から愛された神。五十猛様のお話⑨
- 2014-12-01 (月)
- 神様
つづき。
しばらく話が途切れたかと思うと、いつしか漏れる息が老人の寝息だということに五十猛様は気づきました。
(わしの想い、、、わしの戦い・・・・・・か)
静かに席を立つ五十猛様・・・・・・部屋の外に立つ、まるで石像になったかのような護衛の者に目礼し、老人の・・・・・否、これぞまさしく土と語り合ってきた血を受け継ぐ ”丹生の長” の館をでました。
そこには心配顔で主を迎える部下の者と一緒に、これも同じく心配顔の丹生津姫の顔が・・・・・・どれぐらい時間が経ったのだろうか、、、、、部下の顔をみて懐かしいと感じるのもつかの間、五十猛様の心はまだ遠くをさまよっている感覚に近いものがありました。
「・・・・・これより北へ戻る。」
- コメント: 0
- トラックバック (Close): 0
自然から愛された神。五十猛様のお話⑧
- 2014-11-30 (日)
- 神様
つづき。
丹生の長の、独り言のような言葉はまだ続きます。
「あれは、、、、あれは、いつの頃じゃったろうかの。まだわしの手足がいうことを聞いてくれて、その足で大地を踏みしめられていた時の頃か・・・・・・その時の若者たちの姿をみて、わしは悟った。このまま土の神々、大地の神々、金(鉱物)の神々、そして氏神を怒らせ続ければ皆がバラバラになると・・・・・・・。そうじゃ、使いを出したのは丁度、今の時期の歳が変わる少し前じゃったかの・・・・・・・・」
- コメント: 1
- トラックバック (Close): 0
自然から愛された神。五十猛様のお話⑦
- 2014-11-30 (日)
- 神様
つづき。
老人の声は静かに、しかし途切れることなく続きます。
「・・・・・あるわしらの氏神様はの。いずれ地を掘りすぎれば、かならずやその災いは避けられぬ。土の神の怒りをかう・・・・・・同じ一族同士で血を流しあう時がくるじゃろうと予言し、”土を育てよ” との言葉を残した。しかし、今のわしらをみてみよ・・・・・その予言は虚しく、ある者が必要以上に土を掘り今のこの国を作った。みづかね(水銀)はいろんな使い道に使われ、多くの国より求められ、わしらに多くの豊かさを与えてくれたが・・・・・今度はその豊かさを永遠に守りたいと願うものが現れての・・・・・・なかには ”不死の病の薬” と謳うものまであらわれ・・・・・・・・」
- コメント: 0
- トラックバック (Close): 0
自然から愛された神。五十猛様のお話⑥
- 2014-11-30 (日)
- 神様
つづき。
通された部屋はとても静かな部屋でした。一時期は栄華を誇ったであろう、その一族の長の部屋、、、、、五十猛様にとってはとても意外でした。無駄なものはなに一つない部屋。
焚き木の音と光に誘われ目を凝らすと、そこには藁を敷き詰めた寝床があって、火を絶やさぬようにと部屋の隅には常に薪がくべられ、炭は再利用されるためか、横にある穴より外にそのまま出せるようにとの工夫がみられました。戦うための青銅や鉄、美しき飾りや珍しい山の生き物の毛皮でしきつめてある父神スサノオ様の部屋とは大違い、、、、、が、ひとつだけ同じものが・・・・・それは壁に書かれた、おそらくこの平野を中心とした山々の地図。五十猛様もわからない記号がたくさん書いてあるのはおそらくみづかねが産出されていた場所をあらわすものでしょうか。
- コメント: 0
- トラックバック (Close): 0
自然から愛された神。五十猛様のお話⑤
- 2014-11-28 (金)
- 神様
つづき。
丹生族の長、、、、それは、赤土を掘り出し、そこからみづかね(水銀)を作り出すのを得意とした一族でしてその長は代々、同じ一族がやると決まっていたのですが、その赤土がついに尽きてしまいそれと共に丹生族の結束力も自然に弱まっていき・・・・・・
あるものは一家を引き連れこの集団から離れていくもの。
あるものは土地の取り合いを行い、自然に消えていくもの。
あるものは山を捨て、生活を捨てて他の族とあわさるもの。
そしてあるものは、生まれたちや山を捨てられず、忍耐に忍耐を重ね、しぶとくこの地で生き残っていく・・・・・・・これも自然の流れかも知れませんね。
- コメント: 0
- トラックバック (Close): 0
自然から愛された神。五十猛様のお話④
- 2014-11-25 (火)
- 神様
つづき。
「無礼者!!!そこで何をしておるっ!」
凛とした声と勇敢にも女性一人で数名の男に立ち向かう姿、、、、(これはただの女性ではない・・・・・) 一瞬、ひるんだ五十猛様でしたが、声色は穏やかに笑顔を崩さず、こう話しかけました。
「すまぬ。あまりにも美しい白いナマズがおったものでな、これは神の使いかと思い、一度挨拶をさせていただこうと思ったまで、悪気はござらぬ。・・・・・・して、ぬしは何者か?」
「名を問う前によそ者のお前から名を明かせ。」
「おぉ、これは失礼いたした。わしは北の大王、スサノオ神の子、五十猛と呼ばれている者じゃ。」
- コメント: 2
- トラックバック (Close): 0
自然から愛された神。五十猛様のお話③
- 2014-11-24 (月)
- 神様
つづき。
今では福岡市内から車を飛ばせば三瀬トンネルを抜け、山を一つ越え一時間もあれば佐賀にはいれるわけですが・・・・・・当時はどれぐらいの時間がかかったのでしょう・・・・・・・。
十数名の供を引き連れ途中、土着の村人たちと会話をしながら時に食料を求め、時には物々交換をして丹生一族の情報を仕入れます。
なによりも五十猛様の目を奪ったのは、やはり自然の美しさ。同じ山々に住みながら一歩違う山にはいればそこでまた実っている自然の恵みや違う種類の草木。五十猛様は珍しい草木の種を腰に下げた布袋におさめ、峠から大きな山まで踏みしめます。それは軍をおこして攻め入るのとは反対にゆるりとした旅路となりました。
- コメント: 0
- トラックバック (Close): 0
自然から愛された神。五十猛様のお話②
つづき。
五十猛様は歩くのが大好きな神様でした。
来る日も来る日も、今日は東へ、明日は南へ。眺めのよい場所では2~3日野宿をし、そのまわりにある狩場やその土地の民を観察する。平和維持のためはもちろんでしたが何よりも大王が寝泊まりをする場所よりも、いろんなものを見聞きするのが五十猛様の楽しみの一つでした。
当時、五十猛様が拠点にされていた場所は今の地名でいえば飯盛山(現・福岡市西区飯盛)付近でした。
- コメント: 2
- トラックバック (Close): 0
御嶽山の噴火と神の国、日本
- 2014-10-10 (金)
- 神様
御嶽山の噴火、、、、、亡くなられた方、被害に遭われた方に心からお悔やみ申し上げます。自然の災害はいつみても本当に恐ろしいですね・・・・いつも想像を絶する場所からやってくる。突然の悲惨なニュースに釘付けになっている自分がいます。
御嶽山と聞いて、すぐに思い浮かんだのは「御嶽教」でした。学校で習う、教派神道・神道十三派の一つでして、御嶽山は霊山としても有名で山岳信仰の対象としては有名な山です。
ブログの告知状態の時から、数名の方から「ぜひ神様にきいてくれ」とのお言葉をいただいているのですが・・・・・・大変申し訳ないのですが、自分は今回の噴火をその宗教に絡めたり、噴火について神様にうかがったりなどはしたくありません。それは神祭をおこなったり、人様のご相談にのらせていただいている自分自身にとっては、噴火や自然災害のことについて神様に伺うのは意味が少ないと考えているからです。期待していただいた方には申し訳ないのですが、その理由と考察も交えて今日の記事にしたいなぁ、、、、、と。
- コメント: 4
- トラックバック (Close): 0
男性は女性の「生きた守護霊様」になるべき!
男は「守護霊様」になるべき・・・はい、なんのこっちゃ?って感じですよね。
まずはこの話の前に、”守護霊様”を一度正しく再認識しておきたいのですが、守護霊様の役割は簡単にいえば、「心と身(安全)のサポート」。子孫に対してはその個性を十分に熟知し、さらに本人の意思を尊重しつつその都度の軌道修正と見返りを求めず、ここぞという時は鋭い判断力をもって導き、ときどきくる勘違いや甘えを「よしよし・・・」と受け止め、完全には否定せずその人自身を受け入れる包容力と慈愛をもって・・・・・
・・・って書いちゃうと、「えぇ?そんなにハードル高いん?!」ってなっちゃいますけど(笑)
「どのように女性を選べばいいのかわからなくなった・・・・」とおっしゃる男性の方は多いのですが、そういう方にたいして自分は 『どの女性の守護霊様になりたいか?』 で判断するのはどうでしょ?と提案させてもらっております。
- コメント: 3
- トラックバック (Close): 0
霊能者のつぶやきトップ > 神様