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神様

魔法の杖を持った神の話⑥

つづき。

山田の爺さんはてくてく歩いていく。すると、今度は川のほとりでジッと川面を見つめている若い娘の姿が・・・・・・・・・山田の爺さんは気にも留めず歩いておりましたが、

「・・・・と、とめないで!私は今からこの川に飛び込んでやる、死んでやるっ!!大好きなあの人を忘れられない・・・・・・今ではもう、好きかどうかさえ解らない・・・・・いや、憎い!!私を裏切って、元の嫁のところに戻ったあの愛しい人が憎い!!怨んでやる、呪ってやる!!・・・・・憎い、、、、でも愛している・・・・・許したい、、、、でも許せない・・・・・・・・・・愛しい人がどうしても忘れられないの・・・・・・・・・・・・・・」

山田の爺さんは一瞬、スル―してそのまま通り過ぎようかと思いましたが・・・・小さなため息をついて、手にした杖でそっとその女性の”背中を”押しました。

「きゃっ、何をす・・・・・・・・・・・・・・・ドボンッ!!!!!!!」

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魔法の杖を持った神の話⑤

つづき。

「ど、どうしたと言うのじゃすずの御魂・・・・・・・・」

皆、神々は静かにすずの方へ一斉に目を向ける。すずは臆する事なく、真剣なまなざしは勾玉の大神から離すことなく、こう言いました。

「・・・もしも・・・・・願いが叶う事ならば、どうしてももう一度、あの父様母様の子としてすずは生まれ変わりとうございます!!」

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魔法の杖を持った神の話④

つづき。

「それでは今より、この御魂の行く末を皆で決めたいと思うがよろしいか。」

胸より勾玉を下げた神が静かに口を開くと、やさしいまなざしを”すず”に似た若い娘に向けた。

「さて怖がる事はない。今日はお主の、次なる修行の場へ行かせる”場所”を見つけようと皆、お主に縁のある神々がここに集おておる。生前の名前は覚えておるかな?」

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魔法の杖を持った神の話③

つづき。

山田の爺さんは、トボトボと歩いておりました。

そのまま村の外れの崖に差し掛かった時、崖の傍にうずくまり静かに声を上げないように泣いている男性がいます。その男性の足元には近くの野原で摘んできたであろう不器用な花束と3つ4つのまんじゅうが添えられておりました。男は爺さんの足音でふり返る。

「・・・・なんだ、変人ジジイか。びっくりさせやがって・・・・・・・・・」

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魔法の杖を持った神の話②

つづき。

いつしか女性は、心を奪われていました。その名前も知らない白い小さな花が、種から花が咲くまでの一生。そしてその花が、ようやくつぼみを膨らませ、お世辞にも豪華とは言えませんでしたが可憐な真っ白い花びらがゆっくりと開く時・・・・・・

それは感動という気持ちなのか、喜びと表現するには足りない様な・・・・・・・久々に味わう、どこかしら切ない気持ちと無限に広がる喜びの気持ち。その気持ちに名前を付けるとすれば、「感謝」の一文字でした。

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