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2010-12
神から恐れられた神のお話 ④ その後・・・・・
続き。
「さてさてようやく終わったの。」
「終わった終わった。しかし、恐ろしき神じゃったの・・・・・」
「さて、この始末をどうつけるかじゃ。・・・・見て見ろ、この目を。未だに見開いて天を睨んでおる・・・・・まるで生きておる様じゃ・・・・・・恐ろしいのぉ・・・・・・・・」
そこに集まるのは天津族神軍の主な軍神達。目の前の天津甕星様の死体を眺めながら皆、頭をひねりました。
神から恐れられた神のお話 ③
続く。
「・・・しかしじゃ。皆、同じと申しても強き神と弱き神では決定的な違いがある。ヒコにはそれが解るか?」
「・・・・・・・善悪でもなく、生きるとは”考える”という事・・・・・・・その中で、上に立つ神と下に立つ神の違い・・・・・・・」
「そうじゃ、違いじゃ。それにわしが天津の血族と縁を切り、この葦原中国をほぼ統一しておる者々に刃向かう理由がある。」
ヒコは考えました。少しずつ、天津甕星軍が闇夜に溶けていくようにその数を減らしていく中、燃え盛る炎を見つめるヒコの頭の中にはたった先程の過去もこれからの未来もないままに。
「・・・・解りません。」
神から恐れられた神のお話 ②
続き。
「ヒコよ、よく聞くが良い。わしが何故、血の一滴までやつらと戦おうとするのかを・・・」
静かに語りだした天津甕星様・・・・天ノ香々背男の大神様。
野山を埋め尽くす、遠巻きに巻いた武甕槌神・経津主軍(天津神軍)の松明の炎とは対照に、みか星様と従者ヒコの目の前には小さな焚き木しかございませんでした。
「ヒコ。わしの本名を読めば、わしが天津族の一族とは皆知ってもおろう?」
神から恐れられた神のお話 ①
すみません。本来なら、「神様への質問箱」の記事の筈ですが、いまひとつお尋ねできる質問がなかったので(質問して下さった方、ごめんなさい)、来週まで伸ばしますね。(引き続き、「神様への質問箱」のコメント欄にて質問を受付中)。すみません、只今休止中です。
で、今日は短編ですが、『神から恐れられた神』 のお話。はじまりはじまりぃ~・・・・・・・
「みか星様、大変ですっ!!武甕槌神(たけみかづち)軍と経津主(ふつぬし)軍が目前まで迫って来ておりますっ!!明々と軍の燃やす松明に囲まれております!」
従者ヒコが走って駆けよった先には、冬の寒い大地に仰向けに寝転がり星空を眺める武神が一神。この神が、「天津甕星(あまつみかぼし)の神」、別名 「天ノ香々背男(あめのかかせお)の神」です。
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