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悪友 (村雲友人帳③)

自分の中学からの悪友のひとりに、Rという友達がいる。

なんどか許可をもらって、この友人のことは記事にしたことがあるけれども、、、、まさに絵に書いたような 『九州男児』、中身はかなり繊細だけどむかしからジャイアンのような男です。

つい先日、、、年が明ける前に、「今から会おうぜ!」 といつも通り、突然の連絡あり。

理由もわかりやすい男で、「部屋を片付けてたらさ、昔お前からもらった手紙がでてきて読んでたら涙がでてきてさ!今すぐ会おうぜっ!」 と、たったそれだけ(苦笑)

「感動したから」 と言われて悪い気もせず逢って、モスでコーヒー飲んでたら、いつの間にかすぐに退屈そうな顔をする男、それがR。それでも、あの時の手紙をとってくれていただけでも、実は嬉しかったりする自分。

「今からキャンプいこうぜ!」

と軽いノリで誘われて、いったら最後、本人は1週間分の道具を揃えてて 「お前もここから出勤したらいいやん!」 ・・・・とそれだけ(汗)

今の家庭や仕事の現状を聞かれて、答えたら答えたでいつも自分が説教をされてしまう、中学から何ひとつ変わっていない、繊細な、意外と人見知りな ”ジャイアン” である。



当時自分は、どうしても手紙が書きたい時にはもう読むのが面倒くさいぐらいの量の手紙を友人に送るのを日課としていました。

男女問わず、年齢問わず、立場もわきまえず・・・・・友達、友達の彼女、会社の上司に社長まで。その時思ったこと・言いたいことを言いっぱなし。

Rには思い余って、1度は手紙、もう1度はメールをだしたことがある。

一度目は、Rの大切な友人を自分の師匠に視てもらいたいから予約をとってくれといわれ、「すみません、こういう事情でよろしくお願いします。」 と師匠に電話したものの・・・・・約束の時間に1時間近く遅刻してて、その間酒を飲んでいたと知った時。

そりゃもう、火のでるぐらい怒りました(笑)


二回目は、共通の友人(年上)を、飲みの席であまりにもバカにした発言してたので、その場では空気が悪くなると思いあとからメールを出した。


「お前さぁ、俺が長文読むの苦手だって、知ってるやろ・・・・・せっかく楽しい気分で家に帰ってさ、次の日パソコン開いたらお前からの文句がはいっててさぁ、どんだけスクロールすればいいとよ?本当にお前はさぁ・・・・・・・」


そうメールが返ってきたのが、彼が反省している ”合図” でもある。


そんなRだけど、実は自分の師匠のお気に入り。

若いから、可能性があるから、人並み以上の能力があるから、面白いから、勇気があるから、前向きだからと、それぐらいで人を好きになるほど甘い師匠ではない。

それはおそらくRが小学生の時に、一番甘えたいさかりで母親が目の前で衰弱していきあの世に旅立つ経験をしている男なので、世の中の一番辛い悲しさとつらさ、そして愛情を知っている男だから・・・・・・師匠もなにかを感じたのだと思う。


「お前の、あの友達はお前がもっていないものをたくさん持っている。大事にして、学ばせてもらいなさい。」


そんなRもある時、お見合い結婚で嫁さんをもらって家業である仕事をある事情で辞めざるを得なかった時、心の病に一度かかったことがありました。


「同じ歳で育った環境も似ているR君がそうなって、お前がそうならない一番の理由はわかるか?」


と師匠に問われ、「え?あいつはああみえて、繊細だから・・・・じゃないんですか?自分が無神経だからとか?(苦笑)」 なんて答えていた自分が、真剣に思いつくはずもなく・・・・・


「それはね、抱えているものが違うからなんだよ。”責任” ってものだ。」

「あ~なるほどですねぇ~、、、、、」
(なんだよ、結局遠回りに不甲斐ないオレを責めているだけやんか!)

そんなレベルでしか返答していなかった自分が今振り返れば師匠がいいたかったことの1/100も理解できてなかったんだと、あとになって感じたことです。


まだまだRも自分も結婚する前の話。

これもいつも通り、急に電話で呼び出され 「とにかく、来て。」 と。

これが相手が女の子なら、全力でタクシー飛ばしていくところでしたが(笑)、それでも声のトーンがいつもと全然違ったので、「今からすぐ出るから。」 と夜中に会いにいきました。すると、Rは泣いていました。


「なんかオレにできる事はある?」

「なんも喋らんでいいから、そこに居て。」

「うん。わかった。」

それから小一時間ぐらいして、

「なんかこれから先に、オレに協力できることはある?」

「ずっとオレの人生をみとって。それを覚えてて。」

「うん。わかった。」


あまりにも昔のことすぎてその後、どうなったのかは覚えていないけど、同じ布団で寝ていないのだけは確かです(苦笑)


あの時のRの姿、大の男が弱々しく泣く姿をみて、自分はとてもRが強くみえました。「自分には甘えれる師がいても、自分のすべてをさらけ出して目の前で本気で泣ける友達はいるのだろうか。それほど腹の底から人を信じられるのだろうか、、、あの時、自分もこんなに泣けたら今頃人生、変わってたかも知れないなぁ〜・・・」なんてRをみながらぼんやり考えていたのを覚えています。


今までRとは一度も同じクラスになったことがない自分が、なぜかあの気難しくてテキトウで自由奔放すぎるRと気のあったのは、、、、自分がドMだったのか?(爆)・・・・・いや、おそらく中学の頃は自分もほんとうにRがうらやましいと思ってましたね。


家に遊びに行けば、家の広さは驚きと羨望があったし、家にドラムのセットがあったのにもびっくりしたし、なによりもSのお姉さんがつくってくれるカレーの肉が、こんなに大きな肉がはいっているカレーライスがあるのかとびっくりした!

東京で自分が会社を辞め、会社の寮から追い出された時も、、、、、「まだ福岡に戻りたくない!」と、半年間も転がりこんで居候してたのも・・・・・当時、東京の入谷にあったRのマンションでした(笑)


なにも知らない人はね、Rの豪胆さや強さ。

男らしさや自由奔放さ、包容力。

面倒見の良さと、時々、やり過ぎるぐらいに?突き放せる強さ。

そして今の(家庭がある、子どもがいる、働かなくても食べれる)環境。

どれをとっても、嫉妬と羨望がまざった目でみると思う。R自身の人間性にも魅力があって、また側にいればきっと良い事があるに違いないと思っているビジネス関係の人や、後輩たちも多いかも知れない。


「もぉ~それが”許される”のは、Rさんだけですよぉ~」

なんて手をモミモミしているRの後輩なんかを数多くみてきましたが、ただ純粋に、「そりゃそうだろう。」 と内心、思う。

これはすべての人に共通して言えることだろうけど、今までの良いも悪いもすべてその人が引き受けて、経験してきて、今のその人がそこにいる。良いも悪いも。

わからないのが当たり前だし、わかれという方が無理。

そして村雲自身も、本当の意味ではRのことは一生、わかりっこない。


おそらく本人が一番、本人のことをわかっていないんだと思うけど ・・・・これはまぁ、自分も含めてみんな、そうなんでしょうねぇ~

自分自身がわからないから、みな知ろうと努力する。

知るには、思考は大事だけど、動くことが一番わかりやすい。

思考は続けても、行動で確認していくしか道はない気がします。

そうやって皆、気づかないところで本当の自分を確認しながら「自分自身を知るために」生きているんじゃなかろうか?



二つだけわかっているのは、まずこの男はすべての責任をきちんと自分で言い訳せず、途中で壊れながらも受けとめてきたという事実。もうひとつは、この世で縁があった者同士、どちらかが死ぬまで縁は続く・・・・・かも?・・・・ってことだけですかね(笑)

あ。そうそう、

実は「『霊能』と『霊感』の違いって?」 の後半に書かせてもらった、自分が間違ってその友人の守り神様を九字で切ってしまった、その友人が・・・・この男だったりします(苦笑)

お互いに、その時の苦い経験があってか、「いろんなヤツ知っとうけど、お前の霊能が一番、当てにならんったいっ!」って必ず言う。

でもそれが不思議と、自分には「頼りにしとうけん、ここ一番では真剣に視ろよ!」って聞こえてしまう(笑)

繊細だから、すぐに視えないものにやられてしまうR、、、良くも悪くも嘘はつかない男なので、神様が自分に与えてくれた、一番厳しい「霊能力チェッカー」かも知れません。









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コメント:6

ちゅみ 16-01-29 (金) 15:50

「村雲友人帳」シリーズが始まって以来、「いいなぁ、友達・・」と、私も「久しぶりに友人に会いたい、話したい」の気持ちが高まりそれがキャッチされたのか、ちょっと前は38年来の友人と電話で8時間話す事が出来ました*\(^o^)/*
5年ぶりかなぁ〜、あっと言う間の8時間。もし、ケータイのバッテリー容量がまだまだあったら、もし、友人と私の膀胱容量がまだまだあったら、もっと話しは続いていたと思います(*^^*)
そして、今日は15年来の静岡の友人が突然遊びに来てくれる事になりました*\(^o^)/*
その友人とはなんと1度も会った事は無く、15年前にあるヴァイオリ二ストさんが縁で知り合いました。電話では何度となく話したけれど、それもここ数年は年賀状で元気報告だけになっていて、その彼女が家族旅行で初の九州上陸。この機会に会わないと、もう一生会う機会は無いかも〜と言って、家族と別行動で私の自宅まで来てくれる事になりました嬉しい限りです。
ただですね〜10年くらい前にお互い写真を見ただけなんですよね(^_^;)
わっかるかなぁ(≧∇≦)
友達・・やっぱ良いなぁ〜(*^^*)

砂滑 16-01-29 (金) 18:47

お初です。このブログのことは年が明けてから知りましたが、興味深く拝読しております。
汲み取る力が追い付いていないのか、内容(の真意、と言うべきでしょうか)について考えこむことも多いですが……。そこは自分なりに、などと思いつつ
更新を楽しみにさせて頂きます。

あずき 16-01-29 (金) 19:40

村雲さん、手紙書くんですね!他人事と思えませんでした。私も同じです。しかも長文(笑)一瞬、自分の事かと思いました。

「昔あんたからもらった手紙読んだら云々」
と、連絡が来たことありますねぇ。夜中に(笑)
夜中でも、時間考えろやって文句言いながらも、そういうのって嬉しくなってしまいます。
が・・・自分が書いた友人宛ての手紙を読み返したら、きっと恥ずかしすぎて笑いが止まらなくなるか、あまりの恥ずかしさに海底に沈んでしまいたくなりそうです(笑)

もも 16-01-29 (金) 20:21

若い時代の宿命は なんか人生不平等じゃね?って思いましたが…今よりずっと責任を背負わなくてすむ時代に感じれた事で純粋だったから乗り越えれたんだな…って思ってます。おかげさまで 村雲さんのジャイアンには まだまだおよびませんが 今の自分の人生を見ると 案外 平等じゃね♪と 思える おばさんです(^-^)v

管理人 16-02-05 (金) 17:12

ちゅみさん
おぉ、それは良かったですね!距離や歳月を感じない友達、大切にされてくださいよ~・・・・・ってか、8時間話すぎでしょ!(笑)

砂滑さん
こんにちは砂滑さん、コメントありがとうございます。まぁまぁ、役に立つも立たないも思いついたままの記事です。時々お立ち寄りくだされば、ありがたいと感じます m(_ _)m

あずきさん
お。仲間発見(笑) 自分なんか、海底を掘りつくしてマグマまで到達して、向こう側にでる勢いです、、、、ってか、あの時の情熱はどこにいった??(笑)

ももさん
ももさんの人生みてたら、こっちまで楽しく・・・・いや、失礼。でも素敵な人生だと思いますよ、ももさんらしいし、ももさんにしか歩けない道。応援してますよ~(^^)/

もも 16-02-06 (土) 9:53

村雲さんは優しいな~…

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