霊能者の葛藤 ③

つづき。

こうなる結果はなんとなく察しがついておりました（理由はのちほど）その予想の上に、さらに輪をかけて想定外だった事実は、、、、、、Aさんは自分に会うなり開口一番にこういったのです。

「わたしも霊能者になって、いろんな人を助けます。」

（あぁ、自分にはもうダメかも知れん・・・・・・） その時、本気でそう思いました。



一度離れたものがまた再度、憑く。

これは原理上、わからない話ではありません。結果として、心の形が変わってなかった、いいかえれば自分がきっかけとして何も変えれなかったということですね。

本人が意識してでも、無意識でも呼び寄せたものはそこにすっぽりと納まるのが物の道理です。「霊的障害の知識とよい霊能者の選び方①」 正直、自分を守ってくれるはずの神様が、自分の心得ちがいから違う神様を呼んでしまった経験もございます。


あらためて言う必要はございませんが、Aさんは人間的に努力され人一倍人間的に苦労を乗り越え、心根もやさしい方。そして何よりも ”信仰心や信心” も篤い方でした。不思議な体験も多い・・・・・・・でもそれが突然、『霊能者』？？なんで？

（その原因とからくりには自分なりに考えるところがありますので、次回の福岡勉強会でお話させていただきます。）

実際にお逢いしたのは記憶によれば2・3回だったと思います。

その間にも、自分がいない時に玄関口に差し入れを置いて帰ってくれたこともございましたがその手紙には 「霊導師（霊幻師だったかな？） ○○ 」　とさっそくご自分で名前をつけてすでに活動されていた覚えがございます。

その後も何度か、「遊びにきてください！」 とメールを返しましたが・・・・・結局、それ以降はお逢いしておりませんので、その後は知るよしもございません。


が、一度ご本人がどいう形であれ 「霊能者」 としての看板をあげた以上は、同業者。それは良いも悪いも他人の人生にストレートに干渉する仕事だと思います。

占い師もヒーラーもタロットもオラクルカード、神様カード、霊能者にしても、

「私はお金を受け取ってません。」

「相手が求めるまま、やっているだけです。」

とおっしゃる方々が多いと思いますが、それは自分はなにか違うような気がしてます。

「供給と需要」、タダで視て欲しい人がいればそれで良いですし、簡単に聞けてそれで人生うまくいけば良い。また、聞かれた方も 「それで人のお役に立てば・・・・」 とそこに経験も生まれ、自己満足も生まれる。それが良いと思う人はそれで良いかも知れません。でも、その組み合わせで共通しているのは、『責任がない』ということ。

相談に乗る側にも責任がなければ、乗ってもらう方も自分の人生に責任が持てなくなるような気がしてます。

今は 「パートナー」 と称して籍をいれず、互いにとって都合の良いだけの人生を送る人も多いそうですが（昨日、それいったら「パートナーだって苦労は多いんですっ！」 と、心から力が抜けるような幼稚な正論をドヤ顔で吐かれました・・・・・（正直いって 「お見合い相手の顔を見ずに結婚してた、じいちゃん世代を思い出せよっ！」 と言ってやりたかったのですが、よくよく考えてみるとたぶん、そんな時代でも似たような人間は一定数いたんじゃないかと思いなおして想像して苦笑いしてました・・・・・・やっぱり ”世間の目” ってのはあまり好きではありませんが、これも共同体の概念のなかでかなり大きな役割をはたしていたんじゃないかと、、、、余計なことを実感中・・・・・・）


話はまたずれちゃいましたが、そんなAさんをみて自分が思いっきり強くいえなかった ”正当な理由” が・・・・・・やはり、「その人の人柄」と「信仰心（信心）」 にあったんじゃないかと今、考えるわけです。


つづき。

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