- 2013-09-19 (木) 11:52
- 霊障
つづき。
時代は今、ようやく一つの 「スピリチュアルブーム」 というものから一歩出て、自分の感覚では 『一度ブームとして盛り上がって、時間の経過とともにふるいに掛けられた人たちが本当の”神道”、もしくは”古神道”や”神道人” に原点回帰で目覚めはじめた時』 ではないかと、勝手に想像してます。
”信仰と霊能” これがミックスされた状態では、正直いってこちらとしてはお手上げ状態に近いわけですよね・・・・・・「信仰をしたい」「神道をまなびたい」は悪いことでもないし(むしろ良いことと考えてます)それと、「霊能者になりたい」「霊障をなくしたい」、これもわからなくもない。
人の問題解決の手助けをする仕事が増えるのはよいことだと思いますし、その一枠として「霊能者」という分野があっても差し支えないと考えております。(逆をいえば、どういう肩書きでも人を救えるきっかけは与えられます。美味しいパンを焼いて、それを売り物として提供できる人も形をかえればその人の人生の幸せにおおいに貢献してるってことです)
そして仏教だろうが、キリスト教だろうが神道だろうが、宗派や道にかかわらず信仰心や信心と呼ばれるもは人を救うきっかけを与えてくれるし(依存はダメですよ~依存は!)、時として勇気も知恵も与えてくれるもの、、、、、、また神道そのものは元をただせば ”発生” し、”生まれてきたもの” でこの国の体(たい)をあらわすものです。
一番ややこしいのはこの ”信仰・信心” と ”霊能力” というものが合わさった時だと感じています。(今の時代は特に大切な線引きだと思う)
信仰・信心があるからには、何かしらの”思し召し””お知らせ” を求めるのは結構ですし、それが素直な人の心だと思います。
「信仰心や信心、霊能って・・・・ま、自分には関係ないよね?そもそも霊能に興味ないし!」 と考えておられる方って多いでしょ??でも「霊能」という分野はもともとは誰でももってる第六感的なもの、信仰心・信心と霊能は限りなく似て異なるもの、「≒(二アリーイコール)」ってやつでして・・・・・・・考えてみれば行きつく先は似通っている・・・・・・・いや、ひょっとしたら同じかも知れません。行きつく先は、『欲』。たとえ、祈りが通じても通じなくても、それは個人の幸せを願うのも”欲”。世界の幸せも同じ”欲”です。”欲”は努力があれば悪いことではないと考えます。
それが純粋であれば、あるからそこ・・・・・・・
自分はAさんに対して、決定打をなにも打てなかった。精一杯、自分なりにがんばったつもりでしたが、結果はよかったのか悪かったのかはわかりません。
「霊能」という大海に投げ込まれた「信仰心・信心」という石。
海と石は似て異なるものですが成分までも限りなく似ているために、そう長い年月をかけずその石は溶け出してしまうんです。『信仰心・信心』 が篤く、『霊能』 に秀でた方を長年そばでみてきた自分ですが、時々自分も自分の心の中で一線ひくのがむずかしくもあり、今もって迷うことも多いです。
ある神様がお降りになられさ際に、こう言いました。
「人の欲得のために、神からお借りしている筆(力)を穢してはなりません。」
どんな純粋な悩みや想い、理不尽な問題や不幸であっても解決したいと願うのもまた一つの”欲”。
自分たちグループはそもそも、人の相談にのるためだけに神様の筆先までお借りし占術をおこなっている訳ではないので、「人の相談にのる」⇒「人の欲得をかぶる」⇒「いざ、神祭をおこなう際に純粋な筆がとれない」。 本人が絶対に気づかない内に何かが変わっていく・・・・・・・たとえるのが失礼になるやも知れませんが、結局はAさんと同じように信仰・信心と霊能力のバランスがとれなくなってくるんです。
・・・・・それをその神様は指摘されたんだと思います。
「師匠、どうしましょうか(泣)」
師は即答でした。
「・・・無理だな、いくら月読様のご意見でも。言葉は悪いが、第一神祭にいくらお金がかかるのかなんて神様は無関心だし、いきなりサラサラと言葉を紙に書いて、”神様がこういってますので協力してくれ” といったところでそこまで純粋な人もいなければ、そこで皆が心から協力してくださる人間性もお前さんは持ち合わせておらんし(苦笑)ただ今回の言葉は、知ってる霊台と知らない霊台ではいずれ大きく変わってもくる。この言葉は宝として、いつも自分の胸に刻んでおきなさい。」
だから今でも自分は考えています。
そしてそれをAさんと重ねて考えてみる時、本人は純粋に本人なりの信仰心や信心があって、また霊障か心の病かでおかしくなっている。そして、本人はどこかでその力(?)を使って、人を助けたいと願っている・・・・・・・公務員なら公務員らしく、わけのわからない世界にわざわざ足を突っ込まなくていいのに・・・・・・・というのが自分の本心ですが、彼女が本気でそれを使って人を助けたい・少しでも役に立ちたい、と本気で願われているのなら、それ以上は自分ではどうすることも出来ません。
「山神様とは」 のところで詳しく書かせてもらってますが、山神様とは元人間であの世にいってもなお修行をしたい。ひょっとしたら最終地点は「神様になりたい」かも知れない方です。(なぜ”かも”かというと、山神様それぞれ想いが違うかも知れないので)
能力的には、神様と人間の中間地点。もちろん、人間の力の数倍・数十倍の想いや念の力は強い方々。
時に夜の神社は山神様かたがたの時間帯だし、山に無断で入れば修行の邪魔をして怒りを買うことすらある。
そんな山神様たちをみて、神様は不思議に思わないのか・・・・・なぜ一言、”人間に危害を加えるな” といってくださらないのかが昔からの疑問のひとつで、ある時神様にお訊ねしたことがございました。お返事は、
「あの者らが神になりたいと申して、なぜわしらが止めることができようか」
・・・・・・なんかそんなニュアンスの言葉だったと記憶しております。
別に自分は神様のマネをしていうわけではありませんが、、、、、、妙に納得できる部分は多いです。本人がやりたい・なりたいと本気で思っていることを、いくら相手のことを考えても結局は他人、どうすることも出来ません。
見ている前で涎をたらして動物になる人。体に文字が浮かんでくる人。ところ構わず暴れる人。大声を出す人。
人を殺したことのある人。気がついたら人を殺したい衝動にかられナイフを持ち歩いている人。異常な念の持ち主。自分が念じれば人が不幸になると本気で信じている人。天気をかえられると信じている人。
上をみれば切りがないぐらい人間的に優れ清浄な方もいらっしゃれば、またベクトルを変えると本が2・3冊かけるぐらいに奇妙な方々と縁があるのがこの仕事です。普通に歩いていてもうしろからおかしな人に刺されるかも知れない時代、自分も最悪の場合を考えてそこそこの覚悟をもってこの霊能者という仕事を今は選んでいます。家族がいれば、その家族にだって迷惑がかかることもあるわけです。
それをリアルでも、心の支えとしても、やっぱり助けてくれるのも”信仰”ってやつでして・・・・・・・・あぁ、ややこしい・・・・・・・・・・・・・・
子供3人、苦しいながらもしっかりと育ててきたシングルマザーが何の修行もなく信仰もなく、人の視かたも自分や家族を守る術も知らず、突然身についた能力(?)かどうかわからないものの為に火がついて、「私、霊能者になります!」と宣言された日には・・・・・・・もうなんて言っていいのか分らなくなります。
シングルマザーでも主婦でも、シングルファザーでも若い男の子でも、、、、、、霊障で事件や事故を起こした人でも、「視えないものを信じる心(信心)」はあるんだろうなぁ~もしくは信じざるを得ない状況があったんだろうな・・・・・・と考えると・・・・・・・・時々、切なくなるというか何をどう伝え、なにをどう行えば良いのか、自分には葛藤が生まれます。形は違っても自分も同じ立場の人間としては何ら変わりはありませんからね。
「道を照らす」 のが神様のお役目。
でも照らされた道を、どの道通って歩くか、最後はやっぱりその人の心にかかっていると思いますよ。
その後、Aさんとは連絡がつかない状態のままです。
Aさんに関しても、あの時なにか別の方法や言葉があれば結果は変わっていたんだろうか・・・・・・と時々、考えます。
ひょっとするとAさんは今でも自分で名乗りを上げて、無料だろうが有料だろうがどこかで「霊能者」として人を視ているやも知れません。
おわり
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コメント:6
- 歌代子 13-09-19 (木) 12:46
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こんにちは
普段どのような想いでお話しをお聞きになり、それについてどうアドバイスをされているのか、考えさせられる内容でした。ご難儀されることも多いでしょうね、「難題の無い人生は無難な人生、難題の有る人生は有り難い人生」ですね
難題ばかりだ!と苦しむよりもそれを解決して往く意義をみいだしていきたいですよね - とら 13-09-20 (金) 0:36
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こんばんは。たまに覗かせて頂いてます。
ドカッと読んでお勉強させて頂いてます(^^)
いきなりなのですが、自分でできる心霊写真の処分の仕方を載せてほしいです!主人と息子のツーショット写真で明らかによろしくないです↓はじめはもしかして、、位だったのですが日が立つ事に赤い顔が浮き出てきてます。怖いので誰にも見せてはいないです。急なお願いで図々しく申し訳ないです。もし良ければ教えてください。 - とら 13-09-20 (金) 0:44
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たまに覗かせて頂き、ドカッと読んでお勉強させて頂いてます。いきなりなのですが、自分でできる心霊写真の処分の仕方を載せてほしいです!主人と息子のツーショットなのですが、明らかによろしくないです。はじめはもしかして?と思ったくらいで気にしない様にしてたのですが、日に日に赤い顔が濃くなってます。怖いので誰にも見せていないです。図々しくて申し訳ないのです。もし良ければ教えてください。
- 亜紀 13-09-20 (金) 23:27
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会社の同僚に何か憑いてるよって言われました。私が近づくと寒気がすると言われます。
時々昼夜問わずテレビが勝手についたり、引き戸が勝手に開け閉めされる音が聞こえたりします。
「最近悪いよ」といわれた時は体調が確かにずっと悪かったです。どうしたらよいでしょうか?教えてください。 - chiune 13-09-21 (土) 0:09
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深く考えさせられるお話ですね・・。
心霊系のコミュニティ等でも
「そこ。心霊系やスピリチュアル系と結びつける?(~_~;)」
と思うような発言をされる方をたまに見かけます。
でも ご本人が真面目に発言をされているようなので、
たかが同じコミュ参加者の私が、
闇雲に口を出すことは出来ません。
私は霊能者でも霊感がある訳でもないですから、
実際に本当なのかどうかの判断も出来ませんし。
私も不可思議な体験程度なら経験はしていますし、
霊能者に憧れがある人の気持ちは分からないでもないです。
でもやっぱり現実ありきですから・・・。 - にゃふっ 13-09-23 (月) 22:57
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村雲さん、お疲れ様です。2年前かな、鑑定して頂いた事で「私ごとの件」、まだまだ解決はしてないですが、解決すべく努力中です。ただ、その事に手を出した時、ぐにゃっと空間が歪む感覚がしました。そして女性の声が確かに聞こえました。でも、英語だったか外国語だったので何を言ってたのか理解できませんでしたが。きっと、私の心の隙に入っていて、自分のしたかったことに私が進んだことで喜んだのでしょうね。霊能は一つの能力であって、信仰は舵取りだ思います。霊能が強ければ強いほど、舵がないか、舵が正しくないと思わぬ方向に進んでしまって人生が破綻するのでしょうね。村雲さんには、それが目に見えているのに救えない、助けてあげられないという葛藤があるのでしょうか?「悪霊」という本の中にもそういう人が書かれていたことを思い出しました。仕方がない、どうしようもない、縁のあった人を救えない、残念だけど、そういう人とも出会うべくして出会う縁があった訳で、その過程で村雲さんが成長して、また別の人を助けられるのだから、そう思えば心が少し軽くなりませんか?勝手なこと言ってすみません。