人と情と幽霊と

人はいろーーーんなしがらみの中で生きててですね。その中で、いつもの自分・ダメな自分・可能性のある自分やら、過去の自分・今の自分・未来の自分を考えながら生きている。

本来はそう分ける必要はないと思うんですけどね。何よりもこんがらがるし、自己不信のもとになる。昔から何度もいってますが、大学に受かった瞬間の自分と落ちた瞬間の自分、中身の価値は何ひとつ変わってないわけですよ。

ある兄弟子がいってました。「幽霊に絶対にとり憑かれない方法なんて簡単だよ。自分から一切の情を消せばいい。それができるか？」



誰かを恨まずに生きたり、誰かを愛さずに生きたりすれば楽になる部分も多いとは思います。

人を愛する・好きになるのに理由なんて本当はないし、必要もない。恨んでる人だってほんとうは恨みたくて恨んではないはず・・・・・そこには、慈しみも怒りも含めて情がある。情があるから人間だといえる。それは幽霊さんだって生きてる人間だって同じことですよね。

「供養やお祓いというのは、最後の最後は ”情” が必要でね。神様に祈る時も同じことだよ。」

そう教えていただいたのですが、『道と教』 の話におきかえてみればこれは「道が１、教が９」 という理屈になる。それを知らずして想いを込め続ければなんとかなると思いこみ、道100％の人もいれば（先祖供養は一生やっても終わらないですよ、、、、）、もしくは教100％で方法論だけに頼る人もいます。（だから、”供養してあげます・お祓いしてあげます” の霊能者が絶えないと思う）　そこに 『互いに成長しあう、学びあう』 というキーワードが入っていない・・・・・・・。

いくら相手の話を聞いても、相手の気持ちを100％以上理解すること・感じることは無理でしょう。ひょっとして自分のスキル不足かもしれないけど、やっぱり自分は実感としてそう思います。
人の心はうつろいやすく、当の本人だって時間によっても環境によっても、気持ちさえ変化していく。それを、「あなたの気持ちはよく分ります。」 はよいとしても、「100％理解できます。」 は嘘。それは、相談に乗る人も、する人も理解しておかないといけない。人間ってのは、”人の手助け”はできても、”人を救う”ことはできませんよね・・・・・・結果として、「あなたに救われました。」 といわれれば、それは言われた方が感謝しないといけないことで最初から相談に乗る方が 「救ってやろう。救いたい」 という心構えは必要かも知れませんが、その気持ち100％でいけばたいてい、二人揃って予期しないマイナスのケースにおちいったケースを何度もみてきました。師が同じく、

「子どもは20歳をすぎれば親は育てきれん・・・」

「へぇ～なんでですか？？」

「それはお前さん、情があるからだ。」

という言葉を思い出します。獅子はわが子を崖から落とす、、、、、とありますが、あれは獅子がメスライオンだったら絶対に無理な行為だと思います（苦笑）ようするに、子は育つけど育てきる（大人にする）のはどこかで厳しさが必要なのかなぁ～と。

いらんことだとは思いますが、シングルマザーの方に気をつけていただきたいのは、この 「突き放すタイミング」 と 「崖の高さ」 です。

また夫婦の場合は、「いつもは子供に無頓着なのに、急に口を開いたら暴言を吐くんですよっ！！」・・・・・・とおっしゃるお母様も多いのですが、「どこかでそれも一理はあるかも？？」の心構えが必要じゃないかなぁ～・・・・・でないと子供に固執したり、本人は気づきませんが依存してしまって、突き放すタイミングと高さを見誤ってしまうケースも多いです。


情には、人をよくする力もあれば、悪い結果を招く情もあります。

それでも、縁のあった他人同士が 「できる限り、理解しようとすること」 の方が価値があると思います。相手を無理して受け入れるのではなく、「できる限り、理解しようとすること」 への誠意と根気・・・・・・・・これも相手への情のひとつですよね。

悪い結果を招く情は、たとえば 「子どもみたいな彼氏を丸々受け入れる」 のもそうです。崖から突き落とされる経験が未熟な男は、いくつになっても、海より深い女性の情に”全力で”甘えてきます。そんな男の母親（姑）は、突き放す経験がなかったので息子がいくつになってもやっぱり守ろうとする・・・・・・・自分の息子がどんなに悪さをしても内心は、「○○さん（嫁）がきちんとしなかったから・・・・」と内心は理屈抜きで変換されちゃってるわけでして、、、、、、まぁ、経験がなかったので責めるわけにはいきません。それは一度も水に入ったことがない人に対して、海に突き落として 「さぁ、今から泳げ！」 といわれているもので、それを今の歳から理解しろ・・・・・というのがそもそも無理な話です（汗）今から結婚する女性は、相手の母親をしっかりみておくことです。


いくら態度であらわしたり、文字に落としたり、音にして発しても、「人の心」とは不透明で不的確で不条理なもの・・・・・・だからこそ、大切にする ”価値” がある。”信じる必要” がある。人間が二人いれば、そこには二人の心があって、育てはぐくむ ”意味” がある。

これが他人に対して無くなったら、それこそこの世は神様も仏様も必要ありませんよね、、、、、、



さっきもコンビニの横で、若いカップルが激しく口論してましたけど（汗）

「そういきり立つなよ、、、、今の心だって明日には変わってるかも知れないし、ひょっとしたら明日にはどっちかがもうこの世からいなくなるかも知れないんだよ・・・・？あ。でも、大人になればなるほど全力でケンカもできなくなるからさ、今の二人が今一番いい時かも知れない・・・・・・・よし、ケンカがんばれ。・・・・でも、ほどほどにね。」

って伝えたかったけど、あやしさ100点満点なので止めました。

よくこんなクソ暑い最中、炎天下の下で大声が出せますよね～なんか若いっていいなぁ～（苦笑）もう自分にはそんな若さと体力はない・・・・・・・・でもその分、「そんじゃ、近くでお茶でも飲みながらパフェでも食いながらきちんと話そうよ。」 と、暑い日には甘くて冷たい物で懐柔する智恵がある（爆）



・・・・・・まぁそんなことはどうだっていいんですが。

いろいろ考えたって、”情の受け渡し” とはひとつの”賭け”です。試行錯誤で正確な正しい答えは存在しません。あるとすれば、、、、、”経験” のみ。その経験だって、情のやり取りをしてはじめて積み上がっていくもの。いくら本を読んだって、ブログの記事を読み漁ってもそこに答えは書いてありません。

幽霊さんの供養やお祓いだって、教えてもらったのは4～5割程度ですよ。。。。

「あとはおじさんに付いてきて学びなさい。」

と師匠のお手伝いをしながら、経験して学びました。幽霊さんだって十人十色、供養方法から流れまで全部違うと思いますけどね、、、、、

「供養してください。」「よし、やりましょう。」
「お祓いしてください。」「はい、わかりました。」

なんて、その時点で自分はおかしいと思いますけどね。「幸せにしてください。」「はい、あなたを幸せにします。」 ってぐらいに胡散臭すぎる（笑）　『藁にもすがる思い』 は自分にも経験ありますしお気持ちはよくわかりますけど藁を握ったつもりが底なし沼に足を踏み入れてたケースがほとんどですから、ただでさえ判断能力がない状態、ようよう注意が必要です。

考えすぎて動く勇気がなくなった時は、冷たいアイスクリームを食べて糖分を摂取しながら頭を冷やし豚のようにブクブク太ってください・・・・それが嫌なら、たくさん食べてその分”動く”ことです・・・・・答えはありません、恐れずに経験を積みましょう。

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