努力と天才の神のお話 ⑧

続く。

以下が道真様の死後に起こった、もしかしたら・・・・・もしかしたら道真様が原因かも知れない不可解な事件・事故です。何故、”もしかしたら” と言う言葉を使うかと言うと・・・・・・・証拠がないから（苦笑）

９０６年、道真様を陥れる陰謀に加わった中納言「藤原定国（ふじわらのさだくに）」さんが４０歳で急死。この人は醍醐天皇に「天下之世務以非為理」と上申した最初のきっかけ作りという、一番やっちゃいけない事をしてしまった人です

９０８年、道真様の左遷の知らせを聞いて宇多天皇が醍醐天皇に直訴するために駆けつけた際、行く手を阻んで面会させなかった「藤原菅根（ふじわらのすがね）」さんが雷の直撃を受けて即死・・・・・・・・



９０９年、道真様を左遷に追いやった張本人、「藤原時平（ふじわらのときひら）」さんついに死亡。当時有名な僧侶、浄蔵さん（清明の本や漫画に登場）に祈祷を依頼するも、耳から出てきた道真様の化身のヘビに「控えよ！！」と一喝され、若干ビビりぎみの中で 「ちょ、ちょっと・・・・外の空気吸ってきますわ。。。。」と席を外して戻ってきた時には冷たくなっておられ・・・・・・・

９１３年、貴族達の集団職務放棄の中心人物だった「源光（みなもとのひかる）」さんが狩りの最中に底なし沼に乗っていた馬ごとハマって行方不明。この方は元々、皇族の出。道真様亡き後、後任された方です。そんな後任とか誰に頼まれても絶対に嫌・・・・・・・・・

９２３年、醍醐天皇の皇子で皇太子でもあった「保明親王（やすあきらしんのう）」さんが21歳の若さで急死。結局即位する事なく、オヤジの醍醐天皇より先にあの世へ・・・・・・ちなみに時平さんの甥にあたる方です

９２５年、保明親王の死後に醍醐天皇の皇太子となった「慶頼王（よしよりおう・保明親王の子）」が5歳で死亡。母親は時平さんの娘、なので時平さんの孫にあたる方ですね

ここまで来てようやく、醍醐天皇ならびに藤原一族は、「こ、これはシャレにならんぞ・・・・・・」とばかりに亡き道真様を大宰府長官より右大臣に戻されました。・・・・が、当時に左遷する詔を書いた公式文書や関係書類を焼却する際にその火が周囲に燃え移って広がり、その場にいた僧侶や役人を焼死させてしまうという事件まで起こってしまい（道真様、怖すぎる・・・・・・・・）さらに怒りはまだまだ治まらず・・・・・・

その後も国内では、干ばつや疫病に悩まされ・・・・・・・

９３０年、ついに起きてしまった歴史的事件。干ばつ・疫病対策会議が行われていた最中、突如として清涼殿に落雷！！！これが有名となって完全に、雷神=道真様のイメージがつきます。

この時の火事で「藤原清貫（ふじわらのきよつら）」さんは直撃を受け大やけどで死亡。

さらに、剛毅な「平希世（たいらのまれよ）」さんはその火事の中、弓矢をとり「ここをどこだと心得るっ！天皇の御前だ、謹め道真っ！！」と叫んでピッと天空に矢を放った瞬間・・・・・・ご自身がバタリと倒れてそのまま死亡・・・・・・

さらにさらに、その場にいたその他、４人の貴族・女官が死傷・・・・・・・・・

・・・・あ、それから凄い話も残っております。醍醐天皇の秘書的な役割を持つ「源公忠（みなもとのきんただ）」さんなんか、一度死んで３日後に甦った後、『大変です、天皇！！あの世の裁判官達が天皇の罪を裁いておりましたっ！醍醐天皇は”時平の讒言を聞き入れた罪”が一番重いと申しておりましたっ！』 なんて報告したものですから、醍醐天皇ももう、生きた心地すらしない（笑）

これらの祟りを恐れたのか９３０年の同年、この落雷事件を境に左遷命令を出した 「醍醐天皇（だいごてんのう）」 は「道真～道真～」とうめきつつ寝込んでしまい、天皇の位をわずか8歳の皇太子「寛明親王（ひろあきらしんのう）」に譲り「朱雀天皇（すざくてんのう）」が即位しますが・・・・呪いを避けて譲った甲斐もなく、譲位の1週間後に醍醐天皇は衰弱死されます・・・・・・・・なむぅ・・・・・・・・。

・・・・・・・まだまだ終わりませんよ！

９３６年、一人難を逃れたと思っていた藤原時平さんの長男、「藤原保忠（ふじわらのやすただ）」も物の怪に取り憑かれ全力で当時の高僧達に祈祷をさせましたが狂死・・・・・・・

時平さんの娘であり、天皇の后である「藤原褒子（ふじわらのほうし）」さん死亡・・・・

９４３年、時平さんの三男 藤原 敦忠（ふじわらのあつただ）」さんも３７歳という若さで死亡・・・・

まぁでもあれです。全部が全部、道真様の祟りのせいにしないで下さいねっ！

・・・・だって、、、、だって、証拠がないんですから。。。。。

まぁ、偶然が重なるって良くある話じゃないですか。

・・・・・・・・・・・・ってか、道真様、やり過ぎです。。。。。。。。。

そうそう、ほとんどの天皇・藤原時平様の関係者は亡くなられたんですが、一人だけ難を逃れその後も、摂政・関白まで出世された方もいらっしゃいます。それは藤原時平の弟、「藤原忠平（ふじわらのただひら）」様ですね。この方は道真様が左遷された後も、道真様に励ましの手紙や心から思いやる文書を送り続けた方です。・・・・・・あ、祟りの証拠はないですからね、証拠は（汗）

天界・人界を巻き込んだ一連の騒動に、ついに”天”が動き出しました。

天の神 「なにやら最近、一人の御霊、無念の念によって人界が騒がしいようじゃの・・・・・どなたか詳しい話を知っておるかの？」

「はっ、どうやら”菅原道真”と申される人間の霊がなにやら騒いでおる様でして・・・・・しかし、人にしては凄まじい力の持ち主でもございます・・・・・・」

「はて？菅原道真と申す者か・・・・・・・・・」

続く。

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