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海を越えた大王のお話 <あとがき>

さて、広くありし天にわしが思い一片も通ず、わしの元に集いし神は、遠き古より涙飲むもの。広き地と申しても天にはかなわぬ。なれど一片でも知り感じ、一滴の情、落とし頂けるであれば、そこに境界隔てし線はのうなりて、いずれ始まる新しき世に一つ心一つとし、一つ地に足をつけ、また働く事約束するで。昇る日と暗きとばり、これ繰り返し歴史流れ、日々流れ、人の心も流れるという事。今宵ぬしらの祈り頂きて時を得、今より集いし眷属含め、これよりの国の力となろうか。 大国主

<訳>
こんなに広い世に私の想いは一片も通じない。私の元に集ってくれる神は遠き時代により苦楽を共にした部下やゆかりのある者だけだ。しかし、どれだけ私の心を広くしても天の意思には叶わない。神々がくれる一片の期待を感じ、そこに一滴の情を流してくれるのであれば、私の心の中で引く境界線はなくなって、いずれ始まる新しい時代に心を一つとし、地に足をつけ、また全力を出し切ろう。朝日が昇り夜がきて、これを繰り返して歴史は過ぎていき、人の心も変わっていく事にもある。今夜、私を思ってくれる神々や今の人々の想いを貰って、今一度自分の味方の神を集めてこれからの日本の力になろう。 大国主 


これは、「出雲大祭」を行った時、その中で 『大国主様の神祭』 を行った時に頂いた大国主様からのお言葉の一つです。



この「出雲大祭」とは遡ること三年前の平成十九年。準備~本祭までを入れれば半年近く、延べ数にすれば100名以上になるんじゃないかな?たくさんの縁ある方々と一緒に福岡市や壱岐・対馬、出雲や長野・和歌山まで幾度と走り祭りを行った時の一部を物語にしてみました。この十一年間、ちょこちょことした祭りはさせて来て貰いましたが(その後もちょこちょこと)これほど大きな祭り、これほどたくさんの神様の祭りをした記憶はないですね。

皆さんに良く聞かれますが、自分達はいわゆる「神社に祀られている神様」とは昔、この日本を耕してくれた、平定してくれた生きた人間の魂が神様と呼ばれるまで昇華された方々様だという認識をしています。そこには人間臭さや、安らぎや涙も今の人間と大きく変わりはありません。

その中で、今は縁結び?で有名な 『出雲大社』 にしても本来、大己貴様やその他の名前でそう呼ばれていたある人物、もしくは違った名前でそれぞれ呼ばれていた複数の人物が祀られている社、、、、形は違ってもお墓みたいなものですね。そこに眠られる大国主様の魂やその他の縁のある神々様の魂が今も存在してて、この日本を守って下さっている訳ですね。しかし不思議な事で、生きていた時の”記憶”とでも申しますか、”想い” も同時に残っている訳です。

よく日本の神様は、「封印されている」と話を聞きますが、それもある面では間違いではないと思います。自分の日記はあくまでも「物語」として楽しんで読んで頂ければいい事ですが、昔は戦国武将の時代と同じくいつ寝首をかかれるか、裏切られるか判らない時代でもあって他の国との争いはもちろん、兄弟や親子で覇権の取り合いもあった事だろうと思います。また、古い権力が新しい権力に変わる時、そこには違う部族同士の戦いがあって、勝った部族は負けた部族の長をきちんと丁寧に祀りあげます。理由は、その後に霊力での呪いや復讐を防ぐ為、もしくは偉大な功績を讃える為。偉大な功績を讃えると言っても、いくら功績があっても手放しでやるには恐怖があった事に違いありません。そこで歴史を物語にしたのが古事記や日本書紀と言われるもの、また一神がたくさん名を持つ事によって霊力が集まるのを防いだんですね。上から名前を被せれば、当時は力が縛れると考えたからです。(今でもそうですね。世界中の人が自分を”村雲!”と呼べば、いつも自分は村雲の顔しか出せない事になります。)

それぞれの神にはそれぞれのドラマがあってですね。

いくら「神」と呼ばれ、名前をつけられても”想い”は残る。これが消化しない・納得されないと、なかなか本来の力は取り戻せないでしょうし、今の時代にスサノオ様とイザナギ様がそれぞれの想いを果たそうと再度、神世で戦われても結果、神々様には申し訳ないのですが誰も得をしない。その間は決着がつくまでこの国が弱くなるんです・・・・・・。平成十九年だけでも、大己貴様だけの祭りでさえ幾度とさせて頂きました。幼い時に実の両親と戦によって別れ、養子先の兄弟の方々と好まぬ覇権争いをされ、さらに育ての親のイザナギ・イザナミ様との別れ。戦に勝ったスサノオ様の跡継ぎとなった時も周りの目は厳しく、政略結婚を余儀なくされて「大国主」としての仮面を被ってたくさんの命を預かり号令を出す日々。最後は義理の兄との戦をし、その戦に勝ったニギハヤヒ様の天下がどれだけ続いたのかも定かではありません。

自分達は、それが本当か嘘か解りませんし真偽を考えた事もなく、ただ紙と筆から出てくる言葉だけを拾って言われた事を言われた様に私欲を捨てて損得勘定を一切いれずに淡々と行う。それが何の役にたってるのかも正直解りませんし、それが良い人生か悪い人生かさえあまり深くは考えない・・・・・まぁそういう人間です(笑)

「戦や戦争」が悪かったと言われればそうでしょうが、今も昔も好んで血を流す人はいません。すべては国の平和の為ですね。今の時代に至っても人間が成熟し、文明が発達してもこの星に戦争は起こっています。少しは知恵がついて巨大な力によって 『抑止力』 との技を覚えましたが、どこぞの国が間違ってボタン一つ押すだけでこの星が終わる話・・・・・良いか悪いかも結果は解りません。昔の神々のある一面は、優れた”政治家”でしたが今の政治家と違う所は一つだけ。「本気で国を思う心」でしょうね。たくさんの神々がいる中、その”想い”の心が本物だった神々だけ天の神様に選ばれて今もこうして神社という囲いの中で国を守って下さるっている訳ですからそれは納得できます。中には自分の事だけを考えた神様もいらっしゃるかも?知れませんが、千年以上前から残る名とは徳があり力があり、また人格にかかわらず何かしらの功績があった方々ではないかと自分は解釈しています。

難しい話を長々と書きましたが、まぁこんな一面も心のどこかに置きながらこれからも神社参拝をして頂けると、また神様の違った一面を感じとれ別の意味合いも楽しめるんじゃないかと思ってですね。年末に忙しさのピークを迎え、楽しみながら書き出したのは良いけど、「やべ。これ来年まで続きそうじゃない?」・・・・って慌てて終わらせた管理人からのお知らせでした(爆)何点かお知らせもございますので、明日から通常の日記に戻らせて頂きまーす!


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コメント:12

高野山学侶 10-11-29 (月) 12:20

村雲さん
日本古来からの神様ではなく明治天皇や楠木正成のような尊皇な神様たちはどのような働きをされているのですか?

残九郎 10-11-29 (月) 12:38

なんか中途半端な終わり方ですねぇ

藤沢周平に影響されてんですか(爆

kabosu 10-11-29 (月) 16:02

管理人様

中途半端ですかねぇ・・・。
私には最後の大国主様の言葉が非常にせつなく哀しくきこえました。
日本を想って戦い”神様”となられた方なのに
>広くありし天にわが思い一片も通ず・・・・
今もそういう思いを残されているとは・・・(しんみり)。
私達が知る事の出来ない神様のストーリーや言葉を聞かせて下さって
ありがとうございました。

もっち 10-11-29 (月) 21:21

管理人様 こんばんは。

大己貴様の境遇や頑張りや努力・心情が
私の心の中に染み入りました。
またいつか出雲大社にお参りさせて頂く事がありましたら
色々な事をふまえて伺わせていただきます。


村雲さんの想像妄想むかしばなしはとても興味深く
読ませていただき、神々さまの色々な側面を知る機会になりました。
お忙しいのにありがとうございました。
まだまだ大和編なども教えていただきたいので、
首をながくしてお待ちしております(笑)

みゅう 10-11-30 (火) 0:35

終りですか…… 残念。又気紛れでも起きた時にでもお願いします。てか書いてね、書くんだろ? あ、い いや その… お、お願いします。(冷)あと質問疑問? 本編の内容では無いのですが。大陸で奉って?いた神様を渡られた後に日本で奉ったとかしていないのかなー?なんて思ってます。解り難くてすいません。

依羅 10-11-30 (火) 1:34

こんばんは

色々と興味深いお話でした。
人が国を想う気持ちは今も昔も変わらないですね~。
最近の政治家は日本が嫌いとしか思えない様なのがいて腹が立ちますが、
そんな政治家を選んだのも我々国民であり何とも複雑な気持ちです。

匿名 10-11-30 (火) 3:47

管理人様
自分も高野山学侶様と同じようなことを前から思っておりました。
著名な武将が祀られている社、さらに時代が下り主に明治以降にできた社で個人が祀られている社、さらにはカメハメハ大王やJ.ワシントンがご祭神となっているハワイの神社…。
古事記などに書かれている神様や道真公より現代に近い時代に生きた方々でも、(不敬ながら)本当に神様として社にいらっしゃるのか?と思ってきました。没後から神様になられるまでの時間的目安がもしあるなら、また、役割やお働きを知りたいです。
初詣客数、不動の一位の明治神宮ですが、ご祭神を知らずに行ってる人が多いです。
そういう自分もこのブログに出会うまで、神様仏様の名前を意識したことなく、混まないという点だけで初詣先の神社仏閣を選んでおりました。

ありにゃん 10-11-30 (火) 9:01

大変面白く読ませたいただきました。
これは続いていくお話ですよね。
できればクーデター後まで知りたかったですね。

こうして日本の起源となるところを知ることで、この国について深く考えてみたり見直してみるよいきっかけとなりました。

また、時々はこういうお話もお願いします。

ジュン 10-11-30 (火) 11:16

管理人さま
こんにちは!


とても、勉強になりましたよ~。(笑)
ありがとうございました。


神さま方が、身を持って、お教え下さったことを、現代人が、実践できていないのが、残念ですが…。


何が、大切なのか?それぞれが、考えるきっかけになったのでは?

楽しませて頂きました。内容の深さと語りのアンバランスさが、また、面白くて、他の神さまについて、書かれた、小難しい本よりも、断然引き付けられましたよ~☆


また次回を、期待致しております。


神さまのお名前の羅列には、尊敬を通りこして、圧倒されました。(汗)

管理人 10-11-30 (火) 23:33

高野山学侶さん
どんなお働きがあるんですかね、、、、自分も興味はありますが、いかんせん祭りをした事のない事は解らないんですよね(苦笑)

残九郎さん
えーーーーっ、何何??すみません、コメントが良く見えないんですよ、涙で(笑)ってか、残九郎さん、全部読んでないでしょ!!

kabosuさん
まぁ正直・・・・・書きたかった事はてんこ盛りでしたが、途中で仕事が増えすぎて端折ってしまったのは事実ですね・・・・・はい。すみません。

もっちさん
大和編!これはすっごい楽しいですよ~・・・・・・でも、今書いたらまた中途半端で終わると嫌なので、、、、、あ。一神一神だけでもストーリーにしようかなぁ(笑)

みゅうさん
は、はい・・・・・いつか書かせて頂きます・・・・・・。大陸で祀ってあった神様、しっかり祀られてると思いますよ。自分達の神様は必ず連れて来ている筈ですから。

依羅さん
まぁまぁ。変えれる所からぽつぽつと変えていけば。要するに、一人一人の意識が変われば何かが変わりますって。

ゲストさん
う~ん・・・・・・ごめんなさい。正直、分からないってか知らないんです。

ありにゃんさん
ストーリーにすると、色んな神様が絡んでくるんで長くなりすぎてですね・・・・・・今度から、一神一神にさせて頂きますmm

ジュンさん
現代人の実行は、出来るところからまず個人個人で。神様の名前は、本を見ながら書かせて貰いました、ここだけの話(笑)

もっち 10-12-01 (水) 14:13

管理人さま こんにちは。
御一柱づつお話して下さるのですか。
すご~く楽しみです。

みゅう 10-12-01 (水) 22:48

いえ、上から目線ですいませんでした。このお話しの続きも書いて頂きたいのですが、また新たに別のお話しに心が向いた時には(管理人さんらしく)語ってくださいね。期待されている人は大勢いらっしゃると思います。どうだー これが俺の新設記紀だー。位の勢いでー(チュドーン)。そして大陸からお連れ頂いた神様は 女神様かな…。

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