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海を越えた大王のお話 ④

続く。

ここに来てようやく、「ちょっとは真面目に書けよ!」とのクレームを頂きました。でも今さら反省も出来ませんし正直、反省する気もさらさらありません・・・・ってか、もう遅い。走り出したら神様と師匠以外、誰にも止められない(爆)とりあえず終わるまで続行させて頂きますね~

「・・・・イザ・・・ナミ・・・・・・・・。」

イザナギ様の押し殺したうめき声と後の後悔の想いは、生きている間は遂にイザナミ様に届くことはありませんでした。スサノオ軍に走ったイザナミ様。元々は平和と愛の象徴でもあるイザナミ様。後にイザナミ様はこうつぶやかれています。


ひとときの間にも決して心の涙は枯れず、悲しき想いも辛き想いもこの心より流れる事もなく、今の時迎えました事。古きを想えば平和にありた我が国も、時の常とは申しましても一族多くの血を流し、今はこの身の自由もならず、どこでどう食い違いましたか哀れな我が身。私一つの身の災いとなればこれも国の為、民の為と一つ納得もできましょうが、一つ国や民の為と想うて選びた道が和の舟すべてひっくり返り、我が夫のため策の糸は切れ、他の族と虐げられました民には恨みの対象となりまして、本懐一つと通らず土に帰す、否、土に帰す事も許されず今も多くの神々に見張られし日々。一体誰がわかってくれましょうや。何度も申しますが、我が身かわゆき想い一滴もございませぬ。ただ情けなく哀れにもあるだけです。 イザナミ

<訳>
ほとんどの時間、心の涙は枯れる事はありませんでした。悲しい想いも辛い想いも、国の代表としての立場上、従ってくれる民に知らせる事も出来ず、今の時(後のイザナミ様の祀りの時)を迎えてしまいました。昔を思い出せば平和にあったわたし達の国も、時の流れとはいえたくさんの一族の血を流してしまい、本心を伝えようにも本心を言える立場でもなく。どこでどう間違えがあったのか悲しい我が身でございます。わたしが一人で罪を背負うならばこれも国の為、愛する子や従ってくれる民の為と我慢も出来ますが、国や民の為と思って選んだ和睦への道がすべて逆手に取られてしまい、自分の夫の身を案じてほどこした策も無駄に終わり、わたくしのせいで反逆者として捉えられ奴隷となった民からの恨みの対象となったままの自分・・・・・そのままあの世に行ってしまう自分・・・・・・・いぇ、普通に死ぬことも許されず、誰も自分の心を理解してくれないままに後に神様になった多くの民や息子にも許されること無く生きている間中、幽閉され見張られて心が休まらなかった日々。この想い、一体誰が解ってくれるのでしょうか。何度も言っておきますが、自分の身がかわいく、自分の為にと思った欲は一滴もございません。ただすべてにおいて、情けなく悲しい思いでいっぱいでございます。 イザナミ


決戦の前夜、ついにイザナミ様は単独でスサノオ様の軍門に下り、「和睦」 を申し入れました。

イザナミ様には解っていたんです。

この地を平定した青銅の剣と、スサノオ軍が振るう鉄の剣の能力が違うことを。たとえ大決戦が勝利で終わってもたくさんの血が流れる事。可愛がって育てた我が子達やそれに従う民が命を落とす事。そしてなにより・・・・・・・なによりもこの世紀の大決戦は自分達の勝つ見込みが「ほとんどなかった」 ことを。後に自分達はイザナミ様の祭りをやらせて頂きましたが、これほど胸が苦しく鬼気迫る思いと報われぬ悲しさを感じたことはありません。祭りの内容は今の時代でも続くイザナミ様の心の叫びでした。

しかし当時は「ある神様」以外、イザナミ様の心底まで思い当たる神はいません。

「イザナミが裏切った・・・妻であるイザナミが・・・・・・・・・。」

この事件によって天下分け目の大合戦の勝敗は事実上、決定しました。真っ二つに別れたイザナギ・イザナミ軍が勝てる要素が無くなったという事です。男として今となっては退くことの出来ないイザナギ軍は、北九州を前線として戦い抜きましたが、勢いに乗ったスサノオ軍を抑えることは出来ず・・・・・・・・後にイザナミ様の心を知ったイザナギ様は、現在の福岡市西区の小戸、「筑紫の日向の橘の小戸のあわぎ原」で海に浸かりながら心から悔い改め、後悔の念をかみしめました。(この時の反省の言葉が俗に言う、『天津祝詞の言葉(祓えの言葉)』です)が、時すでに遅し・・・・・・・・・もう後には引けません。今も名残があります西区小戸の小戸大神宮にすべての軍を集結させ、こう宣言します。

「我は・・・・・負けた。自分の心に負けた。ここまで来れば男の意地として、最後まで戦い抜く所存である。我が子、八十数名の子はわしに続いて戦い抜くぞ。よいか!」

「おーーーー!」

実はこの団結には一神の神様が抜けてました。

「・・・・あれ?そう言えばさ、葦原色許男神(あしはらしこを)はどこ行ったん??」

「いや、どこに行ったか判らんよね・・・・・・・。」

そうです。さらに歴史を決定づけた、まさかのどんでん返し。母想いであり、イザナギ・イザナギの神の、養子の最後の息子として迎え入れられた葦原色許男神(あしはらしこを)の神、(後の大己貴おおあなむじ、後の大国主(おおくにぬし)の神)が母が消えた後にこつぜんと姿を消していたのでした・・・・・・・・・・・・

続く。




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コメント:9

みゅう 10-11-22 (月) 12:45

うおー そうだったのか? そうなんですね。感想を申し上げるのが相変わらず短絡的ですが。背筋がゾクゾクして来ましたー 。

みゅう 10-11-22 (月) 14:16

連投すいません。これ又勝手な想像なのですが… このお話しは門外不出系扱いのお話しを語って頂いているのかな? だとすれば 読ませて頂いている我々は ありがたや ありがたや の一言につきます。だからあれだけ茶化して書かれていたのかな?なんて思っています。ブログ上にこのお話しをUPしてみるか の心境に至った管理人さんの心中は想像も出来ませんが 忙しい最中と思いますので体には気を付けてください。寒くなりましたからね~。んで 話変りますけど 外歩いてて お叱りの雷が落ちてきて髪の毛が ドリフターズ爆発状態(笑)になったら証拠写真うPして下さいね。(爆)

Courage 10-11-22 (月) 14:42

ありがとうございます(^-^)

金シャチ 10-11-22 (月) 21:57

村雲様

こんばんわ

興味津々、ヘェー ホォー ハァーを繰り返しながら楽しく読ませていただいています。

今回、イザナミ様の『熟慮に熟慮を重ねて、万全!が…こんなハズではなかった…』
お察し致します。
女の想いは太古から変わらぬもの?

イザナミ様と云えば
神筆『桜の神祭』の巻き『女神の言い分』もイザナミ様はじめ 女神様に拍手!何度読んでも『そうそう!』と共感しています。
ワク ワク続きが楽しみ…   
               ホントに男って…ブツブツ

ジュン 10-11-22 (月) 22:25

管理人さま
こんばんは☆


もう、こうなったら、管理人さまらしく、いっちゃってくださいね!楽しんでます。


イザナミさまの報われぬ大きな悲しみには、胸に迫るものがあり、心が痛みました。

イザナギさまもさぞやお辛かったことでしょう。


しかし、神さまの系譜が、私の知っていたものとは、あまりにも違い過ぎて、今さらながら…目からウロコなんですが…。

勉強不足です。(汗)

大国主さまは、何処へ…出雲へ?

kabosu 10-11-22 (月) 23:31

管理人様

神様も心は右に左に揺れ動き、間違う事があり、疑い、反省・後悔し、涙されるんですね・・。

あらっち 10-11-23 (火) 0:40

あ〜、なんか凄い切ないお話ですね。

マーチ 10-11-23 (火) 1:03

こういう風につながっていくんですねぇ。

しかしながら、イザナミ様の心情は切なかったですね。

大国主さまの行方が気になります。

管理人 10-11-23 (火) 19:00

みゅうさん
門外不出でも何でもないですよ、これ位は。ちゃかしているのは自分も書きながら楽しむ為です!書けと言われたら真面目に書けますが、真面目バージョンの方がいいですか?(笑)

Courageさん
こちらこそ、コメントありがとうございます。時々また覗いて下さいね~

金シャチさん
女の中の女・・・・・は男に嫌われますよ~後、男と女を比較する人も。これ、豆知識です(笑)

ジュンさん
神様の系譜なんて世の中作れば幾らでもありますって。自分は神様に聞いた統括ですが、それが正しいとも思っていません。「へ~・・・・」って感じで神祭以外、興味がない(苦笑)言われたらするだけ・・・・・だからそれ以外はやりたい様にやるっ!(笑)

kabosuさん
神様って言っても昔は人ですからね・・・・・ただ、亡くなった後、どれ位の修業をされたのか見当もつきませんね・・・・・それこそ、神様レベルの修業でしょうね・・・・・・死んでも神様になりたくない。化けてその辺フラフラしてる方が楽でいいかも。

あらっちさん
昔の世も今の世も、切ないっちゃ~切ないのよ・・・・・ただあれですよね。欲と保身を第一にしてそこまでに真剣に生きてない人や信念が少ない人が多い今の時代は、あんまりパッとせんよね。物語にもなりにくいです(苦笑)いつか死ぬまでに書いてみたいですよね、「オレ達物語」。

マーチさん
自分達の一つの想いが言葉に成らない様に・・・・・いくら言葉を紡いでもあらわせない様に。昔の人の想いは深さの違うのか?到底これだけであらわせるものじゃないと思っています。そう考えると言葉って便利な様でいて結構不便かも。「お前が好きだ~」「私は幸せだ~」聞きすぎるとどうでも良くなってくる、屁理屈野郎です(笑)

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