- 2010-07-29 (木) 21:18
- 教訓
昔から我が家に伝わる家訓の一つです。幼い頃に我ままを言う自分に母が言い聞かせてた言葉。今では秘かにありがたいと内心、感謝してますが、少年期にファミコンを自分だけ買って貰えなかった・・・・何を言っても、「人は人、自分は自分!!」の一言で訳も解らず納得させられていた記憶が(苦笑)友達が、「新しいファミコンのソフトを買ったよ!」と自慢すれば学校が終わると同時に必ずその家に行って、遊び倒してた。そして友達の母親には、「あんた達!!一回家に帰ってランドセル置いて出直してこんねっ!!」とえらく怒られてた気が・・・・・・・・まぁそんな時代でした。
そこにあるのは、優越感を感じられる子と劣等感を感じる子。
子供の感覚ですらその世界は割とはっきりとしていた気がします。
その感覚の中で、まず自分が一番に自覚できた事、、、、「自分の身の修めどころと置きどころ」。友達に嫌われなくても、友達の母親に嫌われたらゲームが出来ない。言葉使いも丁寧に、子供なりに礼儀を正して 『僕はあなたの息子さんにとっていい友達なんですよ。勉強も頑張ってるし挨拶も礼儀正しくちゃんと出来ますしね。。。。』 と、効果はあるのかないのか知りませんが、子供なりに必死にアピール。
もちろん多少なりとも努力もしました。友達のお母さんに気に入られる子になろうとして。
それも小学校までは良かったんですが中学になって丁度、一年から二年に上がる多感期に親の事情で引っ越しがあってですね・・・新しい学校ではほとんどの人が小学校からの友達が多い中、自分一人は誰も友達がいない状況の中でゼロからの信頼関係。ゼロから自分の世界を築いていかないといけない。その時に見られるのは・・・・・表ではなく完全に”中身”でしたね。個人の人間性・・・・・もちろん、成績や運動神経、そいつの要領の良し悪しや家庭の貧富・・・・・いろんなファクターはありましたが(特にこの年齢はこの差を殊更大きく評価する年代でもありました)、やっぱり最終的にはすべて合わせて「中身」そのもの。それでも最初の始業式の登校日はかなり人目を気にして・・・・いぇ、人目しか気にしてなかったですけどね。とにかく、「なめられちゃイカンよ。」 と古い友達に言われ気を張りまくってました。
新しい学校に移って親しい友達が出来始めた頃、その友達の紹介で自分は新聞配達をはじめました。別に稼いだお金を家に入れるなんて殊勝な心がけは爪の先ほどなく・・・・稼げるお金は月に2・3万でしたが、これが中学生時代は飛び上がるほどの値打ちがあってですね(笑)帰りにおいしいものを食べ、好きな服を買え、彼女と遊びに行く時にも優越感を感じられ、また自分で汗水流して稼いだ金だと自尊心も満たされと・・・・・・とにかく自由になるお金・・・・・・・・・家では特別にお金で不自由することはなかったのですが、そのお金のありがたみもさることながら、「自分でコツコツやればお金は得られる。それで満足感が味わえる。」 というありがたい副産物を得る事が出来ました。朝、皆より早起きして300件近い新聞を配る。その、一部一部がチャリンチャリンと来月の給料日のお金となっていく。。。。若さもあってこの充実感は何よりも得がたい、大切なものとなりました。
もちろん、弊害もありました。当時、新聞配達してる人は学年で数人でしたが、ほとんどの人が家計を助ける為。他のクラスの人間には、「うわぁ、、、村雲の家ってあんなに貧しかったっけ?」 と言う人間もいれば、朝寝坊して、少し遅れて新聞を配ると・・・・・そこには朝練に向かう、当時お付き合いしてた彼女とその仲良しグループと鉢合わせ。。。。あの時の気不味そうな彼女の顔は今でも忘れられません(苦笑)
自分は未婚なので今の家庭の内部事情をその身で感じることは出来ませんが・・・・
・・・・・今はどうなっているんですかね?
そこには色々と理由も葛藤もあるんでしょうが、周りを見ては「あなたは出来る子だ。」と言い続けて塾通いをさせる親。もしくは、通わせているのに成績が上がらないと悩んでいる親。本当に出来ると信じているのなら文句は言いませんが、結局は外と比べたがってるだけだったり、「そうあって欲しい」 と信じ込んでいる方々。自分も万が一、結婚出来て子が授けられると、なるべく努力してその結果、本人の望む学校には行って欲しいとは思います。が、本当は良い学校を出ても幸せにはなれないって親である本人達が一番良く知ってるんじゃないですかね。。。。確かに将来への”可能性”は広がりますが、その将来をモノにするもしないも結局は本人次第。塾や習い事の月謝が多くて旦那に 「稼ぎが悪い、子供の教育に無関心!」 と母親同士、オシャレなカフェでランチとコーヒーを飲みながら愚痴をこぼす主婦。旦那は旦那で会社の文句・上司や部下、同僚の文句・給料が少ないと嘆いては自分を磨く事を忘れ自我に閉じこもり、その欲求不満を性欲と転換してそれを満たす為だけに必死になる。だいたい、明日のご飯や家族の将来を真剣に考えたり、自己を磨こうと努力する人間が浮気をする暇はないっつーの(笑)バレたらバレたで、「やっぱり家庭が一番大切だ。」 と当たり前の事をさも悟りきったように涙を流す。。。。。そんなバカ男に足元みられて言い寄られ、これも自分の世界しか見れない恋愛症候群の女性達・・・・・自分の世界しか考えられないから、ボロボロになるまで人生の貴重な時間を費やする。「分かってはいるんですが、愛が、情が・・・・・」とまた自分の世界の中だけで上手に変換して処理をほどこす。だったら、たとえ文句を言い続けても毎晩喧嘩をしても、同じ相手で3、40年連れ添ってる夫婦の方が相当、人間的には魅力がありますね。自分は良く分かりませんが本当の愛や情ってそういうものだと解釈してる自分がおかしいのかな・・・・なんだか自信がなくなってきた(汗)
「人は人、自分は自分。」
外ばかり見て比べたがる人も、自我にひきこもって勝手に自分に都合のいい価値観を高めている人も、どちらにしてもそこに本当の満足感も達成感もない気がする。まずは一度、自我の線引きをして欲しい。平たく言えば、『身分相応』 に生きろって事。
そして、それ以上に求めているものがあるのならば、、、自分で自分を磨いて手に入れる事。
その ”磨き方” や ”磨くポイント” はいくらでもアドバイスさせて頂きたいけど、どうも話を聞くとピントがズレてる人が多い事に気づく。そもそも、最初から 「自分を磨こう」 との考えは・・・・・・ないらしい。「すべてに置いて、その人が納得できる答え」 や 「手を伸ばせば届く、人生を変えるほどの宝の在りか」 をたった1~2時間で知りたいらしい。またそれをいとも簡単に教えてくれるのが神様と呼ぶもの・・・・・らしい。
自我と世間の線引きがあやふやになる最近の原因の一つは、”インターネット” だと感じます。
長くなったので一度、切りますね。
・・・・・・・・続く。
- 次の記事: 人は人、自分は自分 ② インターネットの落とし穴
- 前の記事: 村雲式スピリチュアル論④ 生き霊について
コメント:7
- うるとらまりん 10-07-29 (木) 21:59
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管理人さんこんばんは。
サスペンスの結末だけ知りたい、おいしいどこどりの自分の都合主義の私みたいな人がいるんですね。
人は人と思いなさいと教える親もいれば、足りない愛情をもので埋めようとする親もいますよね。
若いうちから自分の稼いだお金でものを買う思いは、しようと思ってもできひんから貴重ですね。
管理人さん、、、2日続きの死後処置でしんどい。
何かの罰?!と思ったけども、選ばれたんかな。処置苦手やから。
今まで処置としか意識してなかったけど、今日は初めて息を引き取る瞬間に立ち合いました。わかってはったんやね、呼吸停止から息ふきかえしてを繰り返しはったけど、間隔が伸びはじめたころから自分で胸で手を合わせ始められました。
ご家族が来るまで持たせてあげることができなくて申し訳なかった。
ごめんなさい、いっぱいいっぱいで。 - おまみ 10-07-29 (木) 22:03
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人は人、自分は自分。だいぶ前の記事でも村雲家のことが書かれていたのを覚えてますよ♪
ここの記事を読む限りですが村雲さんの親御さんの教育はいい教育なのでは?と思います。実はうちの母もファミコンを買い与えず全く同じ台詞を吐いてました。今となればそんな母には感謝です。確かに周りのアラサー女子と比べたら私の人生は冴えない人生かもしれません。でも100人いたら100通りの人生があって当然♪いつもそう思ってるので自分を不幸だとは全く思ってません☆まぁ弱虫なんで先が不安で泣きたくなるときも多々ありますが…苦笑
そうそう。管理人さんまだ若いのに『“万が一”結婚して…』だなんて寂しいこと言わないで下さいよ(^-^)村雲ママ&パパの遺伝子をぜひこの地球に残しましょう♪ファイト~ - 管理人 10-07-29 (木) 23:02
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うるとらまりんさん
こんばんわ、うるとらまりんさん。大事な仕事じゃないんですか、死後処理も。
おまみさん
あ。記事が被っちゃいましたかね。。。。。もう昔の記事、何をどう書いたのかさえ覚えていない(苦笑)自分は結婚出来なかったら、秘かに誰かを幸せにして、秘かに養子を取ろうかと考えています。 - naobon 10-07-30 (金) 0:07
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学校生活以外の生き方、どのように生き、どういった人間でありたいのか。。。なんてことを子供に考えさせることもなく、また大人が考えることもなく、皆がやっている、言っていることを子供にさせてしまっているのかもしれません。こんなに恵まれた国に生まれているのに、自分の未来を創造している人は以外にも少ないのかもなーなんとかしたいのーと、自分は創造してるかわからないけれど思います笑 まー大きなお世話かも笑
>>またそれをいとも簡単に教えてくれるのが神様と呼ぶもの・・・・・らしい。
そうですねー笑 普通に考えたらありえないんですけどついつい人は甘えちゃうんでしょうかー笑 自分の聞きたいことをなんでも教えてくれるなら、世の中どんどん欲深い人でいっぱいになりそうですね爆 神様は最終的に誰の欲をみたすことになるんでしょー( ̄▽ ̄;)アハハ… - フウト 10-07-30 (金) 0:18
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村雲さん、題名見た瞬間爆笑しちゃいましたよ、だって今日私が朝方に考えてたことと同じなんですもん(笑)実は仕事が一段落しようとしてるから今晩あたりに新しい討論スレ立てようかな~って思ってたんです、それが全ての二面性の間(グレーゾーン)をさす人類学でいうリミナリティー(境界せい)だったんですよ(笑) 次の記事を楽しみにしときますね~
- ジュン 10-07-30 (金) 11:45
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『人は人 自分は自分』
これ…結構難しい!
割り切れたらいいんだけど…。
そこまで人間ができていない!(悲しいかな)
それと…
与えない強さ
与えられない悲しさ
いろんな人や親がいる一概には言えないような…気がする。
私は我が子に、精一杯与えた…そうできた事には、もちろん感謝しています。
そして、私自身も、両親から惜しみ無く、与えられたひとり…。それは、決して無駄ではなかったと…、むしろ宝にも似て、自分の中にあるのです。これが…(笑)分相応もみにしみて、わかっているつもり…です。また、普通でいられる事の有り難さも…。
管理人さまの意図するものからは、それてしまったか?
また、『自分が 自分が』のコメントになってしまいましたね(汗)
ゴメンなさい! - 管理人 10-07-30 (金) 14:03
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naobonさん
「自分の未来を創造している人は以外にも少ない」・・・・これは悲しい現実ですよね。自分の環境が偶々そうだったのかも知れませんが、振り返っても『創造の仕方』を教えて貰った記憶があまりない。。。。最初は教えてくれないと分かんないですよね~何事も模倣から始まるのに。
フウトさん
ぜひはりきってスレッドを立てて下さい。有意義なスレッドには気合いれて参加させて頂きます、そして荒らします!(笑)もう最初から”荒らすよ”宣言。
ジュンさん
どこまで歩けたか・今からどこに歩くのか・どこまで行けるか・・・・全てにおいて、まずは「現実」と「理想」の線引きやそれぞれの自覚からが、本当の意味でのスタートだと思うんです。「小学生に戻れ」と自分が言ったのは、小学生ぐらい自我が未熟であれば全てが勉強。すべてが新しい経験と気づき。理想も現実も難しい事は考えずに済む、ジュンさんにとって一番プレッシャーがかからない生活が出来ると思ったから。「ファミコンが買って貰えなかったからありがたかった。」訳じゃないです。そこに、『自分なりの身の修めどころ』が感覚として身に付いたからありがたかったんです。「与えない強さ・与えられない悲しさ」・・・・自分が言いたいのはこれじゃないです。すみません、分かり難い文章で(汗)
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