- 2022-07-16 (土) 2:17
- その他
つづき。
お元気されてますか?身体ないのに元気も何もないでしょうが(笑)
ようやく少し、自分の道がみえてきました。みえてきたというより、形づくられてきました。
若い時から「お前さんが立派な40代になって威張り散らかしている顔がみたいもんだ。」といつも笑いながら話をしてくれてましたが、先に謝っておきます。威張り散らかすどころか、いつも愛想笑いのゴマすりまくりでトップの顔色を伺い、家に帰れば嫁にため息をつかれ、子どもには遊び足りないと腕や足にしがみつかれ、世を過ごしております。本当にすみません。時々、きちんと真剣には祈ってます。
師が楽しみにしててくれた40代も、もうすぐ終わります。
あなたの棺桶に入れさせて頂きました自分からのメッセージ、覚えてくれてますか?
未だに一番質の悪い、あなたからみればかなり悪質な弟子でしょうが、あの約束だけは守ります。
約束じゃないですね。自分が腹の底から決めた、単なる自分の純粋な欲です。
本当はまだまだいろんな話がしたかったです。いろんな事が聞きたかった。師匠が自ら言ってたように師匠も神様も魔界様も使い倒せば良かった。でも、自分は遠慮しちゃったんです、最後の最後で。最後の日まで。
大好きな人が日に日に弱っていくのを、それでも自分の為に時間を使おうとしてくれているのを見るのがなんか怖くてですね。これが愛なら愛でしょうし、遠慮なら遠慮、期待に応えられない自分を感じ、真正面から向き合えてなかったのならそれはそれで正解だと考えてます。本当にごめんなさい。単なる意気地無しでした。
本当にごめんなさい。
師匠は可愛がった人間から、遠慮されたり、心配されたり、気を使われるのが一番嫌いでしたよね。一番分かっていたつもりが、最後の最後で自分はやっちゃいました。
今、聞けるのなら本気で聞いているでしょう、「あの時の自分の感情って何だったんですかね?」って(笑)おそらく昔のように「このバカが(笑)」の一言で終わると思います。
亡くなる前の日、震える手を握ってやることさえ出来ませんでした。
「こんな時、正しい弟子はどう行動するんだろう。どうすればこの人を傷つけずに済むんだろう、どうすれば今の苦しさから少しでも楽になれるんだろうか、どうすれば心が休まるのか、、、どうすれば、どうすれば、どうすれば・・・・」
結局、黙って胸をさすってやるしか出来ませんでした・・・それも考えながら。
結局自分は考えることしか出来ませんでした。でもあなたはそんなに弱い人間ではなかった。今、振り返れば改めて感じるに、とても強い方でした。最後の最後まで。自分がいくら考えても、意味がなかった。
もう心は半分以上、あの世にいったまま。じっと自分の手をみつめて
「不思議だ、〇〇(村雲の本名)。・・・手の震えが止まらん。」
まるで他人の手を横から眺めているように。
「今日もいい天気だな。」ぐらいのノリで軽く普通に喋ってたでしょ?
・・・いや、頭おかしいですよ本当に(笑)
今思いだしたらおかしくてしょうがないんですけどね。まるでウチの子が、アリの行列みて「みてお父さん、アリが並んで歩いてるよ。」ぐらいの暢気な感覚でしたよ。
もう、その姿と台詞がですね。あなたらしくて、滑稽で、自然で、自分は大好きで。そして頭が真っ白になるぐらいに悲しくなって。いろんな考えが考えすぎてショートして答えがでなくて固まっちゃいましたよ。本当にあなたは不思議な人でした。
お会いできての約20年間、本当にアッという間でした。
いろいろありましたけど、本当にアッという間でした。あれだけ、「人生は早いぞ。無駄にするな。」と言い続けられた気しますが、本当に早かったです(笑)たくさん笑い合って、誰が得する訳でもなく自分たちの存在を顧みず、二人でみえない世界に必死に立ち向かって。まさに壮大な茶番でした。自分にとってはかけがえのない、人生そのものの茶番です。
嘘はつかない人でした。20年近く言われ続けたことも、何1つ変わらなかった。その時々で納得できない想いも多かったんですが、今になったら腑に落ちることもたくさんあります。
「今は黙ってオジサンの言うことを聞いておきなさい。お前さんもいつか、年を取ったら解ることもあるだろうさ。」
そこまで予言して的中させる必要はなかったでしょうに(苦笑)
ケンカもたくさんしましたね。高速道路でシートベルト外しながら、「ここで停めろ!オレはここで降りる。」と言われた日には、マジでどうしようかと思いましたよ、、、、血の気が引くとはこのことだったんですね・・・お陰様で実感できました(苦笑)
あの後、高速道路パーキングのベンチで2人並んで長々としみじみと話をされ、自分は人目もはばからず大の大人がわんわん声上げて泣いちゃいましたけどね。まぁ、あれも10年経てば時効です・・・・あの説教は一言一句、すべての愛情にあふれた言葉でした。本当に感謝しています。ある意味、あんなに人を怒らせて怖かったのは最初で最後でしょうし、あんなに涙が止まらなかったのは・・・・ま、あなたが先にあの世にいった時も結構、泣きましたけどね(笑)あれだけ「涙って本当に熱いんだな。」って感じたのは、最初で最後だったと思います。いや、正しく言えば、そう願っています。最初で最後にして欲しい。
いつも何かあればすぐに泣いてた自分に、
「そう偉そうに泣くもんじゃない。お前さんは一体、誰の為に泣いているんだ。」
「だって涙って勝手に流れてくるものじゃないですか?」
「勘違いするな。男が自分の為に泣く涙ほどみっともないものはないぞ。次にオジサンの前で泣いたらお前さんは破門だ。」
「えーそれじゃ、泣きたくなったらどうすれば?」
「そんな時は昔から決まってるだろ。上を向くんだ。」
「それでも、横から流れ落ちたら?それでも破門ですか?」
「そんなのは簡単だ。目にゴミが入った。と嘘をつけばいい。」
「・・・・わかりました。」
も〜コントですよ、今考えれば(笑)途中から真剣なのか冗談なのか、さっぱりわかりませんでしたからね。
想い出話は尽きませんが、今日はこれだけは言っておきたかったんです。
自分は今から村をつくります。
あなたが造ってくれた橋。自分はずっと考えていたんです。
はじめは橋を造るお手伝い。まさか自分なんかが、、、、なんて謙虚な気持ちもいつしか手に金槌を持たされ、「お前さんはすごい人間だ。お前さんはおじさんを超える立派な霊能者になれる。」なんてついつい調子に乗らされて(笑) ありがたいやら、悲しいやら、その調子で今まで来てしまいましたよ。親とは、友人とは、生涯の伴侶とはまた違った種類の愛情をこれでもかってぐらい注いでくれましたね。自分の心の半分は、あなたの愛情で出来ております(苦笑)
橋を磨けば良いのか?その橋を維持すれば良いのか?
「お前さんはお前さんの役割がある。それを真剣に神様に聞け!」
何度も聞かれましたが、妙に緊張もあってか雑念が勝ってたのか、どうにもこうにも全て中途半端な筆になってしまっていたのを自分が一番実感しております。
これももう、分っていたことでしょうが、師匠の前で師匠に言われて筆を執る。
これが一番、きつかったです。他の兄弟弟子も言ってましたよ~すっげー力の差や実力のなさを感じて、自己嫌悪なのか強迫観念なのかは知りませんが、これが一番こたえるって。あれ、分ってて何度も何度もやらせたんでしょ・・・?
がっかりさせたくもなかったし、さぼり症の自分がそんな大それたことが出来るとは思ってませんでしたし・・・・でもあなたと居ると本当に不思議でした。出来ないことが出来、分からないことが解る。一瞬にして天界まで舞い上がれば、一瞬にして魔界まで急降下する。ギリギリのところでいつも助けてくれて、安心感からか、それを楽しめる自分がいて・・・・言い訳すれば、それで真剣に生きる意味合いも薄れてしまったのも事実です。いや、これは師匠のせいにしている訳ではございませんのであしからず。
「出来ないことを口にするのは良くない。」
こんな簡単なことも守れない自分を、またため息つかせているのではないでしょうか。
でももう、ご存じの通り。自分はやれる人間なので後はコツコツと積み上げていきます(笑)
迷いがあると言えば嘘になりますが、自分はもう決めたんです。こっちの人をあっちに送る。あなたが造ってくれた橋を、1人でも多くの自分に関わってくれる人たちに渡って貰います。それが自分の後ろ背に立つ神様の役割のひとつです。
案内はその場所を知らないと案内になりませんからね。自分が一人の時は、より多くの場所を見つけられるよう、神世への探究心は失ってないつもりです。神世をすくいとり、絵に落とす才能まではございませんが、すべてこの身で受け、すべてをこの世界に還元します。
神祭もきちんと行っていきます。
大人になった自分を一つだけ褒めてくれましたよね。「お前さんはバカだが、お前さんの周りには何故か真の情をもった素晴らしい人たちが集まる。これだけはオジサンが敵うものではない。」
って。いやー本当におっしゃる通りです(笑)
今でも本当に頼りになる、心強い仲間たちも一期一会でご縁を結んでくれておりますし、集まっては散り、散れば集まる。人生という時間を基準にすればちょっと寂しいかも知れませんが、霊能者はみえない世界にいてこそ、本領発揮ですからね!とにかくいろいろやって、またあの世で酒でも一緒に飲ませて頂ければ、、、、人間冥利につきます。
霊能者でよかった。あなたが師であってよかったです。
名前は残りませんし、大それたことは出来ませんが、想いだけはしっかりとこの世に残していきます。きっと、その想いを受けた人たちがまた別々の場所で、別々の人に残してくれることも多いと思いますし、良い影響も悪い影響も師匠を見習って(笑)血の一滴まで、自分を育んでくれた場所に残していきますね。それが自分が大好きな、この世界に対しての自分の返答です。
過去は大抵、美化される筈ですが・・・それでも美化できないレベルでメチャクチャな事もやってきましたね。これはさすがにお互いの名誉の為にブログには載せられませんけど(苦笑)
記事を書いている間は、いろんなことリアルに思い出せて、またすぐに師匠から電話がかかってくるんじゃないかとの錯覚さえ久々におぼえます。
あ~記事を書き終えれば、またしばらく会えなくなるのかなぁ~・・・・なんか寂しいなぁ~・・・・。
とにかくコツコツと積み上げていきますよ。一番苦手な作業ですが、やっていきます。
神様に一つお願いがあるとすれば、自分があの世にいったらすぐに、先に行った仲間たちと一緒に師匠のところに連れていってください。もちろん、皆でまずは宴会です!
師匠に一つお願いがあるとすれば、今からもずっとあの世にいってからも自分たちを見守ってくださいね。心配でしょ、あなたの遺伝子がどんな形で広がっていっているのかが。
思いっきり独立宣言をぶちまけてやろうと思ったら、結局最後は50をひかえたオジサンの、甘ったれた気持ち悪い記事になっちゃいましたけど。まぁ、これはこれで否定はしない。結果は現実であらわしていく・・・・・と。(´ー`)
時々、八大龍王さまの頭にのって天を走る師匠の姿をおみかけ致しますが、、、あれ、ふざけてやってる訳じゃないですよね・・・?日本昔話の真似とかじゃないですよね?楽しんでやってるのなら、さすがにバチが当たると思いますからやめた方が良いですよ・・・・。
師匠が緩和治療に入ってから、毎日自分が少彦名様の神社を通る度に真剣に祈ってた内容、ご存じですか?一つは、「師匠を一番良い道に導いて下さい。」もう一つは「奇跡が起こせるなら、自分の寿命の10年削って師匠におわかち下さい。」って。後者はなかったことにしてくれとお伝えください。前者は叶ったようですから。
後はですね~なんか言うことあったかなぁ~・・・・・
あ。石の祀り方、正直どれもピンと来てないので、、、、もし良い知恵があればあの世からでも連絡下さいね。
強い祟り神であり、強い守り神である方の肖像画の処理の仕方、聞きそびれました。これ自分が死ぬ時、棺桶に入れてもらえば良いのでしょうか、、、、もう入れてもらう神様は決まってるんですけど。。。。これもいつか機会があれば、ぜひお教えください。自分が死ぬまでに。
ってか、今思えば、自分にとっては師匠が最強の祟り神であり、最強の守り神でしたね(苦笑)あなたの写真も自分の棺桶の中に入れてもらいましょうか(笑)
今はこれぐらいでしょうか。
断道の罪だけは犯しませんので、ご心配なく。
まだまだ書き足りない気がしてますが、思いついたらまた神棚の前で酒でも飲みながらでよろしいでしょうか?
忘れないでくださいね。自分、村つくりますから。
時々は遊びに来て下さいね~。
それでは。
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