- 2022-07-05 (火) 22:00
- その他
つづき。
自分でもよく分からなくなって、とにかく無くしたくないもの。失いたくないもの。
集められるだけ、集めてみることにしました。
神様への愛や情(愛、わからんけど)。師匠との思い出。家族の笑顔。友達との何気ない会話。同僚とケンカしたこと。高校の教室で、そこまで仲の良くなかった友達らと話してていきなり涙が出てきたこと。小学校からの連れが職場に来てくれたこと。唐津の海に浮かんだ月。19歳でヨーロッパをバックパックした時の恐怖。春の草の匂い。初夏の夜の香り。秋の空の雲。冬の朝の冷気。出張鑑定時の懇親会の空気感。福岡で一品持ち寄り会をした後の、次の日の片付けられていないテーブルの上。早く高校を卒業して働きたかったこと。居酒屋でアルバイトを始めて毎日、飲み歩いたこと。このブログの読者。このブログの昔の掲示板でがちがちやっていた人たち。何も考えず、松戸駅から五香駅まで歩いたこと。そして、自分の与えられた役割。自分が決めた役割。生きてきた責任。
一つほじくり返せば、そこからまたどんどんと出てくる、
無くしたくないもの。失いたくないもの。
一つにまとめれば、自分が見てきた風景や感じてきた全て。
まだ見ぬ世界を含めて、この世の全部。
結局、欲張りなんですよね。何一つ、無くしたくない。失いたくない。生まれてきた記憶、ここまで生きてきた記憶。
自分の人生に関わってきてくれた人。今、この日本に生きてる、おこがましくも「同じ時代を生きている同級生」と呼ばせてくれている人たち。
ひとつひとつを大きな風呂敷に包んで、自分の心の小宇宙にぶち込めば、つまる所たった一つ、『感謝』という言葉が残ってしまう。
なんなんだろうね、この感覚。
今、目の前にある現実の中で納得いかないことや不快なことはすべてぶち壊したい衝動がどこかに燻っている癖に、、、結局、これも自分の人生のたった1ページか・・・といとも簡単に、この「感謝」という言葉で塗り替えられてしまいそうな時・・・・う~ん、やっぱり今ひとつ、納得いかない。
納得いかないものは納得いかないものとして、ここでは慌てない(笑)
そこだけ切り取って、しばらく様子をみることにしました。
時間を掛ける。答えを性急に求めない。
ただ、毎日いろいろあるけれども。
無くしたくないもの、失いたくないものを拾い集めると、それだけは心深く、底の方に積み重なるように澱のように溜まっていく感覚があって。雑多な想い出の寄せ集めだけれども、それだけは決して嘘のないもの。混じりっけ無しの120%間違いない、自分の純粋な想いなわけです。
つづく。
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