- 2022-03-16 (水) 12:32
- 神様
波の音を聞きながら、心に胸騒ぎを覚えあまたの界に繋がる道を見渡しては、この国に災い起こらぬようにと常より祈り通しております。
ほがらかな声と共に、静寂な朝の空気にどこか心も緊張され、祈る言葉も挙げてくれたものの、かすかにわたくしの所に響いてきたことだけはお伝え申し上げましょう。まだまだここ一番での胆力が足りぬ姿にため息ついておりますが、ことは急なれば今は責めるつもりもございません。
祈る言葉を風にのせ、それでは私共の心はいかほどお受け取りになられた事でしょうか。
本来であれば、祈りの順番礼儀を尽くしてと叱責したい想いもございますが、この場をお借りして素直に申せば、ただ他国を見、己らの身を案じ国を案じと申しても足りぬ心も多くございましょう。やはり人は己らの都合かと言えば、頭に血を昇らせもいたしましょうが、天神様、高祖大神様が申されている通り、この度のこと、一番恐ろしきは罪なき人が罪なき人の手によって命をおとし、今は人がつくりた新しいエネルギーと申すものの源、原子力発電所と呼ばれるところまで被害がかかっておりますこと、ご存じのことでしょう。
人が人の手で作った兵器で命を落とし、人が人の手で作った熱量(原子力エネルギー)で地球の半分は灰と化す。この事実を、この地球で生きておる人々はどうお考えなのでしょうか。
積み上げてきた文化は守る者、多くあっても積み上げてきた文明は一瞬にして己らの文明を消し去り無に還し、母なる大地を汚し、何100年と残る負の遺産を残し、人以外の生き物も同時に息絶える。これが目の前に迫った現実でもございます。
1人1人を責めている訳では毛頭ございません。
ただ1人1人が真剣に考える時、動く時、働く時。
これは脅しでも何でもなく、ここを見誤れば、すべては無に帰すとだけ。命がけでこの国守られた方々も、あの世で途方に暮れることなく最善の力を使われておりますし、身の周りに共に存在する、草木や動物に至るまでを含め、少しでも申し訳ないと思う気持ちがあるのならば、まだ遅くはございません。今すぐに心改める時だとお伝えいたしましょう。
次に控えるは猿田彦の神。この神は単なる道案内役と違うて、この地、この地の人の心、この世を案内せしる神。違わぬことなきよう、心を合わせなさい。
田心姫
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コメント:1
- 千代丸 22-04-09 (土) 23:13
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ウクライナ ジェノサイドがあったブチャでとある年配のご婦人のインタビューが今でも心に残っています。
どんなに想像を絶する恐ろしい状況であったろうに、
涙を堪えて語られる内容は、ロシア軍の非道な行為に屈しないこと、インタビューする記者にも「あなたが幸せでありますように」と優しい言葉をかけるその心の強さでした。
欲にまみれた汚れた餓鬼のようなこの侵略は、
巡り巡って「人」が引き起こしたものそこを考えなさいと
伝えられているような気がしました。