本物の霊能者になる為に。

たかが数十年。何千年、何万年と息づいている神様と向き合うには短すぎる。

でも、たった一瞬でも空を眺めれば、たった一瞬の中、全身で神様と同体になれる。

これが本物の霊能者だと思うし、本物の霊能者にとって必要な要素のひとつだと思います。

家に帰れば、誰かがいてもいなくても「ただいま～。」と言える自分。
知らない人でも目が合えば、笑顔で「こんにちは。」といえる人生。
静かに沈んでいく夕陽にあわせて変わる雲の色に、心を奪われる感性。

たったこれだけ（笑）

そういう小さいことを積み重ねていけばさ、神様のたった０．００００００００１％でも重なれる人生なんだけど、今の霊能者志願の人たちってさ、一言でいえば夢をみすぎだよ。何か間違いないものを掴もうとしすぎて、ずっと蜃気楼を追いかけているように自分からはみえます。



蜃気楼は時として、苦しい時の「一歩」を踏み出す大きな力になります。

先の見えない砂漠の中で、汗だくでヘトヘトになっていつ倒れてもおかしくない状況の中で、「もうダメか。」「ここで終わりか・・・。」と何度も倒れかける自分に、あと一歩の背中を押してくれる。

蜃気楼は「力になる」けど、「力そのもの」ではない。

いくら何柱、何十柱の神様から守られていたとしても、それは「力そのもの」にはなり得ない。

「本当の力」とは、ここまで歩いてきた自信と喜び。

自分がどんな状態であっても、今日の日にここまでこれたという感謝。

何度倒れかかっても、たとえ何回か倒れたとしても、この世で今、生きてるということはかけがえのない奇跡であって、それはその人の力そのものでもある。

明日という１日を迎えるのが死ぬほど嫌でも、なんとか１日１日を生き抜き、一歩一歩踏みしめ、運良く辿り着いた先に小さなオアシスがあれば新鮮な水が飲め、ひょっとしたら町があって人がいてくれ、初めて人は息を吹き返す。それが己の身となり骨となる。


何十万円出せば、オアシスに辿り着きます。頑張れば蜃気楼が見えるようになります、掴めるようになります、、、は立派な詐欺だと思うし、

「ある日突然、わたしには蜃気楼がみえました。なのであなたが無事にオアシスに辿り着くよう、力をお貸しします。あなたもわたしが見た蜃気楼から力をもらいましょう。」

ってのは、おそらく蜃気楼のことを何も知らない人の無知な善意か、相手の無知を利用してその人が欲しいものを得る為の手段の一つだと考えてます。


『自分には蜃気楼がみえた、蜃気楼の声が聞こえた。だから、あなたを助けたい。』

『何十万払えば、あなたにも蜃気楼がみえるし、聞こえるようになる。』


どこでどう、そう思ったのか。本気で切実に理由が知りたい・・・・

蜃気楼がみえる、聞こえるようになったら、あなたの人生がどう変わるのか？どんな意味があるのか？水もない、人もいない状態であなたは本気で満足できるのか・・・？


蜃気楼に力をもらって、感謝しながら日々を歩いて、時々水飲んだり、砂漠の上に寝転がって空みたり、会う人会う人に助けられて生きている自分には、なんだか蜃気楼だけを追いかけているだけの人をみると人生、捨ててるんじゃないか・・・？？

・・・・とさえ思ってしまう今日この頃です。

すみません、いろんな蜃気楼をみすぎて性格がねじ曲がってしまったのかも知れません。生まれてきた時はあんなに純粋だったのにね（苦笑）


蜃気楼は間違いなく、大きな力になります。

感謝してもしきれないぐらい、大きな力。

ある一定の条件の中、そこら中に存在してて、時に励まし、時に勇気づけてくれ、新しい考え方やヒントをくれ、時に情まで流してくれる。本当にあたたかいものです。

出来れば霊能者志願の方々は、まずは心の内に蜃気楼を持って欲しいです。祈りはその為にあります。蜃気楼に名前なんて必要ありません。外にある蜃気楼をたかが数十年追いかけても、意味はありません。一生二生あっても、理解出来ないことの方が多いと思います。


どこぞで何十万も払って、ウチに来てまたお金払って、

「そこは間違ってない場所でしょうか？」
「そこのやり方は正しいのでしょうか？」

って質問はもう止めて欲しいです。

人間、限界までくれば普段みえないものが視えるらしいので蜃気楼を見るだけ・蜃気楼の声を聞くだけならお金を時間を費やすのも間違ってないのかも知れない。

でも、それがあなたの最終的な目的地かどうかは、あなた自身がしっかり把握しておかないと、誰も何も言えないと思います。


蜃気楼の力を正しくお借りするには、まずは蜃気楼の本質をしっかりと学ぶことが本物の霊能者になる為に必要なことです。


蜃気楼は「力になる」けど、「力そのもの」ではありません。

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