諦める・・・いや、諦めたい。

幸せを追求する中で、今までの価値観から生まれた選択肢の中からひとつを選んで、選んだ内容の結果については全力で責任を負う決意。選ばなかった選択肢には未練を残さない。


・・・これを、世の中では「諦める」と言います。

この「諦める」の『諦』の字は梵語のsatya(サトヤ)への訳語であって、真理・道理を意味し、つまびらやかにする事や辿り着く・・・を含んでおります。選んだ選択肢にいたるまでの「プロセス」込みの話であって、いわゆる一般的に使うマイナスなイメージではない。。。。

ちゅーことで、

「もうさ。今の好きな人とのことは諦めて、違う人と結婚しなよ。」

は決して悪いイメージではないと思うんです。はい (-_-)


「そうですね。自分の目標は、”結婚して良い家庭をつくる”ですからそうします。」


で、終わる人は・・・・ほとんど居ないと思います。




「えー・・・簡単に言わないで下さいよぉ、、、、、」

「どうしても結婚したいから、わざわざ相談に来たんですからっ！」


お互いに独身ならいざ知らず、時々驚くのが相手に家庭があるのに、それでも一緒になりたい！と願われている方が多いこと、、、それってさ、カワイイ顔して涙ながらに「相手の家庭を壊す方法を神様に訊いて下さい！」って言ってるもんやないのかな、、、、、それ、神様のお仕事とは、違う(-_-)


無理な話は予めお断りするようにしておりますが、どうしても視なくちゃいけない時は、


「大丈夫ですよ。あと三回生まれ変わったらお２人は夫婦になれますから。」


みたいな嘘ついちゃいますか(^^;)　・・・まぁ、そんな事したら双方のご先祖様に袋叩きにされるか、自分のご先祖様の顔に泥塗っちゃって自分の人生がより困難になるか・・・・

・・・どちらにしても三流霊能者の入り口になりますので、その辺りは上手いことやって下さい。

まぁ、「これも縁ですから、、、」と力なく力説する自分も似た様なもんでしょうが、神様のすごいところは

「新しい考え方を提案する」

ということもございます。神様が直接、お言葉にしているのかその方の守護霊様が「このままでは子孫が道を外す！」と焦っているのか、、、

このまま２人が一緒になったら、何がどうなって、こうなる。その証拠に、これがこうなってああなって・・・・と、事細かにおっしゃる時もございまして、そんな筆書きみてたら、「なんか、すげーなぁ・・・」と、意味もなく感動してしまうこともあります。。。。あぁ、自分が適当に嘘つかんで良かった、、、、、と (-_-;)



仕事で後輩の指導にあたる時に、自分は本人が本気で辞めることを決意しているのなら特段、引き留める派ではございません。出来る限り、今の職場を自分自身が退職するまでは、より良い環境を残してやろう、今の組織が良い方向で続くように・・・・とは努力しているつもりではありますが、彼が自分の弟（もしくは息子）なら、やっぱりおススメできる環境ではございませんし、彼の決断を半分は尊重してやらないと、、、、、との考えがあって。


ただし、絶対的に理解して貰いたいことは、

・環境は自分でつくるもの。だから、今の環境しか居れない自分は、今はそれだけの能力であるということ
・我慢し続ける、想い続ける、やり続けることは否定もなければ美化もしない。むしろ、自分には出来ないので尊敬する
・退くも、留まるも、進むも、すべてには勇気が必要。どの道とっても勇気を出した方向を応援する
・一緒に考えるから、最後は自分自身で決めて欲しい

そして、大切なことは

・選んだ結果によって、自分のあなたに対する評価は変わらない
・辞めるとなっても、最後の一日まで全力で能力を高めて欲しい。次に移った後のことを考えて


一見、良い先輩風にみえますけどね、、、これが実の所、一番冷たいかな、、、「自分は何の責任も取れないから、自分のことは自分で考えて決めて、行動してね。」って話だろうし、せっかくの選択肢だろうから「この思考のプロセス」を通らないと次に活きていかないと思ってるんですけどね。


上記は自分の考えや姿勢、価値観を”理解”して貰うだけの話なんですけどね。

難しいのが、相手の ”価値観” です。


仕事をみてますと、

「あぁ、あと少しここ我慢しきれたら、もっとこうなるのに・・・」
「ここよ、ここ！ここは思いっきり突っ走ってOKよ！」

なんて経験上では感じるんですが、最終的に選ぶのは本人だし同じ経験をしたからと言って同じ感じ方（結果）に辿り着いている、、、、なんて幻想的な話です。


だから新人に対しては、時間を置いて何回も「この道を選んだ動機」を聞いて、忘れずにメモします。


「え？前にも話しませんでしたっけ？？」

と言われても、ここは忘れたフリしてそれぞれ機会をみて、一年に一回は確認します。

『動機』はとても重要で本人自身に影響力があり、また環境のなか人との触れ合いの影響でコロコロ変わるもの。反対に自分も、何故その道を選んだのか、なぜやろうと思ったのか、バカらしい話ですが時々立ちどまっては「動機の確認」を常に行っています。

動機の修正によって、新しい発見や選択肢を選ぶ際によい判断材料となるからです。



一番、ややこしいのが「欲がないこと」。

いわゆる、「草食系」との言葉が一時期流行りましたが実際にあれはレッテルを貼る為の言葉に近いですし、「欲がない」との言葉は聞こえは良いのですが、悪く言えばまだ自分自身と向き合っていない、挑戦の心がない、失敗の後が怖い、、、、これを隠す言葉でもあると自分は考えます。


「今どきのさ、男子って草食系じゃないですかぁ～なんか私たちもバカみたいで。」

「バカかどうかは知らないけど、草食系だって草は食べるんだからさ。君たちは肉々しいけど、食べられやすいように食べられる前だけでも草のフリしとけば良いんじゃない？」

なんて香水プンプンさせた女の子相手に、軽い冗談のつもりがかなりの不興を買った覚えもございます。。。


人間、生きていれば欲は必ずあると思います。


「村雲先輩。実は自分、まだ本当にやりたい事がわからないんですよ。。。」


なんて正直に言ってくれる後輩なんか、本当にカワイイもので、中には


「もうちょい頑張れば、この資格が取れるんじゃない？」

「いえ、資格なんてどうでもよいですし。」

「でもさ、給料は上がるよ？」

「上げる必要はないんですよねぇ～」

「そりゃあ、今は独身だからでしょ。子どもが出来たら選択肢が増えるしね・・・」

「結婚するかどうかも分からないでしょ・・・？」

「君、長男でしょ？親の面倒とか・・・・」

「いやいや、親って村雲さんとほぼ同じ年齢ですよ！」


あぁ、これが若さってやつか、、、、言われてみれば、自分も似た様な年の時はなーんも考えてなかったし、年配の人が心配してくれても「いやいやいや、それはあなたの話でしょ」って内心、思って聞き流してたもんなぁ～(^^;)


「村雲、もう諦めろよ。こんな環境でも残ってくれているだけ有り難いじゃないか。」


なんておっしゃる大先輩もいらっしゃるわけですが、、、、おいおい、今の環境つくったのはあんた達でしょ！・・・とは言えない環境・立場でもございまして(-_-)


なんかお勤めもせず、好きなことポンポン言える霊能者が一番楽で良かったなぁ～・・・・・



いろいろ考えちゃうと、とにかく結婚したい、自分が変わらずに環境を変えたい、大金持ちになりたいってはっきり言える相談者の方々が愛おしくなったり、ジッとうずくまって恐怖に耐える後輩は何とかしてやりたいし、実際に変な刺激与えなくても居てくれて、最低限の業務をこなしてくれる人が１人でも居れば自分たちは助かりますしね、、、、


いろいろ諦めたいけど、その道理や真理に辿りつけない、今日この頃です。

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村雲の自己満足ではありますがモチベーション維持の原動力になってます。