つづき。
男と女の問題、夫婦の問題、、、、とても複雑怪奇でナイーブな話なんです。
さて、どうしましょうか・・・
・・・・・・・簡単です。原因となっている『黒ヘビさん』をぶった斬るしかないっ!
(ひょっとしたわたくし、20年前から全然成長していないのかも(^^;))
と言っても、人間ごときが多少の技使ったり、神様の力をお借りして・・・・って出来るのは、やはりその人の人生経験や日々の研鑽、どんな環境であっても自分に厳しく信念もって生きている方の成せる力量、その方々が生み出す「真心」だと考えております。
「黒ヘビさんを”斬る”」=「Sさんに離婚して貰う」
ここは村雲と守って下さっている神様との信頼関係、、、まぁ、これで半分は飯食ってますので、霊能者として何とかしたい所、、、腕の見せ所です。
「手負わせれば暴れまわる。一瞬にして首を落とすのが良い。」
そこで思いついた神様で、実現可能な神様と言えば・・・・・そう、自分の中では「建御雷さま」におすがりするしかない・・・・・。
「御建雷(たけみかづち)様」
ご存じの方も多いとおもいますが、鹿島神宮の主祭神として祀られている、その名の通り「雷(いかづち)」の神様、そして剣のように勇猛で戦いの神、もう剣そのものと言っても過言ではないご神威を轟かせております。
「Sさん、このご神名に心当たりはございませんか?ご縁があるとか?」
「う~ん、、、、、、、ないですね。」
「・・・あ、そう。・・・ま、いいや。この神様に真剣に祈りますよ、真剣に!真剣にね!真剣お借りするんだから、それ以上に真剣にね!」
面白くない冗談を言ってる場合じゃありません。相手の首を一発で飛ばさないとこちらがやられてしまうし、神様の力をお借りする以上、こちらに誠意と真心がないと同じ力をこちらが受けても文句は言えない。
そもそも、一介の霊能者が祈ったからと言って、あの神様が動いて下さる訳ではございません。
「自分は神様とコンタクトをとり、神様に働いてもらえます。」
って宣伝している5流の霊能者をみれば未だに嫌な気持ちになります。嫌な気持ちが一周まわって、この人は何も考えず生きている中身が一切ない人間なのか、ひょっとしたら自分が3流で気づかないだけで、この御方は日本を、いや世界を動かせるレベルの、超、超、超一流の霊能者なのか?!・・・・ぐらいの感覚です。
「僕が嫌っている人間、僕を嫌いな人間はですね、不思議と怪我したり事故に遭うんです(ニヤリ)」
結果、本当にそうなったり、そんな考えを持っている人間でも多少なりともご先祖様や何かしらの方が守って下さっているんでしょうが、自分的にはあまり好きな人間の部類ではございません(-_-)
本当にこのタイプの人は、この人中心に世界が回っているんだろうなぁ~。
暗に「自分にマイナスな感情を持ったら痛い目に遭いますよ?」とメッセージを垂れ流していることに気づいていない、残念な方なんだろうと複雑な気持ちになります。こんな人ほど、自分は弱者と思い込んで単に性格が曲がっているだけなのに気づかない人が多いので、まだ堂々と自分の危険性を強気にアピールできているスズメバチの方が潔くて好きです。
だからと言って、日本で一番霊能に優れ、いろんな技を習得し、なおかつ日々の研鑽を忘れず、人徳も魅力も溢れた人間が祈ったら必ず動く・・・という訳でもないのが、この世界の魅力のひとつでもあります。
「神様は、祈る人間の ”誠意と真心” によってお働きになる。」
20年以上、この世界に関わってきてこれだけは間違いない事実です。
・・・だから、霊能者が祈ろうが祝詞すら知らない素人の方が祈ろうが、正直おなじ。
ただ違うのはその、「誠意と真心」の部分を構成している要素の中に、その人や関わる人間の経験や知識、技術や能力、考え方に習性・・・すべてを含めたものが入っているのは間違いございません。その集約されたものの、最後の出口が「誠意と真心」。
昔は、鑑定の後や鑑定依頼そのものが、
「縁ある神さまやご先祖様に村雲さんを通して感謝の念を送って下さい。」
という方々も多くてですね。
「いや、お気持ちはわかりますがご自身で神棚や仏壇の前で祈られた方が、きっとその方々も喜ばれると思いますよ~」
と苦笑いしておりましたが(´ー`) 最近は、
「いや~齧っただけですが、これでも村雲さんのブログは少し読ませて貰ってますので、言ってる意味はわかりますよ。それとは別に、やっぱり鑑定に力を貸してくれた彦様や他の神様にお礼をお伝えしたいんです。」
とおっしゃって戴く方が多くて、、、、「あ。ありがとうございます~」と思わず心が温かくなっちゃって、素直にそのお心を頂いております(´ー`)
昔は、
「わたし、視えないものが視えたり感じたり、聞こえたりしてます。将来は霊能者になりたいんです。」
とおっしゃられる方々に対して、どこか嵐の中で咲く一輪の花の蕾をみるような感覚があって、
「う~ん、、、どうでしょう。霊能者よりも人助けが出来る方法もたくさんありますよ。ちゃんとした仕事っていうものは、誰かをどこかで幸せにしてます。」
と花を咲かせ、実を結ぶまでは植木鉢に避難するように促してみたり、
「おぉ、そうですか。どこかできちんとした師と呼べる方に出会えれば良いですね。」
とある意味、丸投げしていた時代もありましたが、、、最近は歳を取ってきたせいか、こんな自分でもある程度、出来る限りの道すじを作ってやった方が良いんじゃないか・・・・と子育てをする中で意識が変わっています。実際に、鑑定したりブログ書くより、神様に祈ったりリアルに後輩の面倒をみたりする時間の方が確実に増えてますしね・・・・・。
それと同時に、「人が人を育てる」ことほど、世の中難しいことは無いなぁ、、、、と、足りない人生経験のなかで実感中。
こちらの心の豊かさ、教える技術や導くスキル、経済的な余裕がどれも足りない・・・・(;_;)
誰でもウエルカムで、何かがより欠けている人間ほど慈しみ、可愛がり、一番多い時で見ず知らずの暴走族の若者20人以上を無償で家に寝泊まりさせていた師匠の若かりし頃を考えると、本当に月とスッポンレベルの話じゃないです、、、、、そんな中で自分たちも育てて来てもらった訳ですが。
話がずれましたが、まず、Sさんに鹿島神宮まで行って貰い、建御雷さまの手に持つ剣を借りに行って貰いました。
奥様の写真と、用意したのが手のひらサイズの小さな刀、その他もろもろ、、形がちゃんとしていればオモチャで良いって言ったんですが、捜しても30cm以上の大きなオモチャしかなくて苦労したと笑いながら話されていました(´ー`)
やり方はその時のみ、神様に伺ったやり方なので真似されても責任とれませんので割愛させて頂きますが、、、、Sさんは借りた剣で見事、黒ヘビさんを一刀両断。そして、離婚は成立。
昨日の鑑定では、無事にお2人のお嬢さんたちも色んな経験を糧に、無事にスクスクとまっすぐ育ってくれている様で、改めてSさんも自分も一安心でした。
「あれ?村雲さん、あの時のこと忘れちゃったの?・・・寂しいなぁ~(笑)」
すみません、いろんな事が日々目まぐるし過ぎていってですね・・・・・マジで昨日食べたご飯も覚えられない若年性健忘症の自分には、Sさんの波乱万丈人生談なんていちいち覚えていない、、、ってか、今は東京から沖縄に移住しているSさんですが、変人なんでいつ・どこで・何をしててもおかしくない人なんです。そんな変人たちが(一部の真面目な相談者を除いて)自分の周りには溢れかえっておりますので・・・イチイチ覚えてもいませんし、明日、タイから国際電話がかかってきても驚かないです(._.)
でも反対に、この方々のお蔭でマジで笑えない、冗談みたいに書いてますが本気で頭がおかしくなりそうなパワハラ・モラハラ状態も完全には悲観せずに生きていられるんだなぁ~と、1mm程度、感謝はしております(-_-)
まぁ、正直に話せばこの世界、いっぱい色んな忘れたいことはあります。
人の相談なんて生きている間、星の数ほどございますし、次の鑑定時の為に一回一回、なるべくリセットするのが正しい霊能者の生き方だと思う。
Sさんには言ってませんが、「もしも、奥さんが自分に相談してきた側だったら・・・・」なんて一度は考える。
黒ヘビは切れたけど、失敗してたら?
無事に切れることによって、Sさんの想い、子ども達の将来が良くなるのはもちろんの事、包括的に言えば奥さんの人生や状況も多少なりとも影響する訳だから、きちんと丸く収まる話なのか。
自分は仕方ないにしても、覚えていることによって何かが触発され、自分の守るべきものに影響があるのか?ないのか?
・・・あのオドロオドロしい黒ヘビの姿、あれが女性の本質の姿。あのマンガみたいにギョロリと動いた赤い目が、母性として子を想う気持ちだったのかなぁ~・・・・などと、ぼんやり考えてしまう自分もちょっと嫌 (^^;)
だから忘れるに越したことは無いのです。
自分の鑑定を自分で外しておいて、改めて神々様に動いて頂いて言うのもなんですが。神様の御力・・・視えない力って、本当に凄いんだなぁ、、、、と同時に、この視えない世界と生きた人間社会の絡みや、深み。改めて実感中。。。。。
この話をブログに書こう。と思ったきっかけがありまして。
まぁ、いつものようにお気楽バカな霊能者で当時、Sさんに「この話、ブログのネタにして良いですか?」って尋ねて許可を貰っていたらしく、それを昨夜は酒飲みながら想い出話がはずんじゃったって事と、、、、、
・・・実はこの話、なくても良い後日談がございまして(-_-)
長くなりましたので、一旦切ります。
つづく。
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