雪と車と音楽と。

最近、車を買いました。

買ったと言っても、ディラーの友人から横流しに流してもらった10年以上、型落ちしたオンボロ車、、、、実はこの車が自分がこの人生で初めて買った車です。

もともと車にまったく興味がなく・・・・

「車？走ればいいや。いや、荷物はたくさん載った方が便利だね。」

程度の認識で、若かりし頃は親に借りたり、レンタカーをフル活用したり、友人に何年か借りてた車を運転なんぞしておりましたが、ホントに自分で買った・自分名義の車は生まれて初めてでして(;´∀｀)



そもそも福岡では自転車やバイクに乗る機会は多くても、街が適度に狭くまとまってくれているので「車がないと不便っ！」ってことはなく・・・でも車買った理由は、


「・・・寒いの、嫌。。。」


これが一番の理由です。


最近、福岡で珍しく大雪が降りまして。


「絶対、公共の交通機関で来た方が良いよ！」


との皆の声に、天邪鬼な自分はかえって触発され、


「いや、ここはやっぱり、バイクでしょ！」


と雪の降る中、朝から機嫌よくバイクに跨ったんですが、、、、


職場近くの橋を渡ったところでバイクが横転。。。まぁ、ケガは無し。


大通りだったので、急いでバイクもろとも立ち上がり掛けたその時！


「・・・大丈夫ですかっ！」


あぁ、世の中は捨てたもんじゃないとスーツ姿で駆け寄って来てくれたお兄さんに、笑顔で「・・・あ。大丈夫ですよぉ～」と返している途中、目の前に出された異物に不信感を覚える・・・・


これは、、、マ、マイク？？　

自分が今までの人生で見た事あるものなら、これは『マイク』だよね・・・？！

そして、そのお兄さんの隣にはTVカメラを肩に担いだカメラマンが・・・・


「大丈夫ですか？！・・・何が起こったんですか？！？！」


「・・・いや、何が起こったも何も・・・見ての通り、バイクで転びましたけど。」


「お怪我はありませんか？滑ったんですか・・・？」

「・・・大丈夫です。もう行きます・・・・・。」


どこのTV局かわからんけど、人が転んでバイク起こしている最中にインタビューするなよっ！！！勝手にカメラ回して撮影するんじゃないよっ！！！

職場の人に聞いたら、すぐ近所、雪でスリップした車が中央分離帯に乗り上げ、報道がたくさん居たという話を聴いて、

（ついでに撮るなっちゅーのっ！！！）

と内心、毒づいてたんですけどね。


そこから２～３日して、簡単な手術で戦線離脱していた嘱託のおじちゃんが職場に復帰した時、


「〇〇さん、大丈夫でした？手術、痛くありませんでした？」


って訊いたら、


「いやいや、村雲クンの方こそ大丈夫だった？痛かったでしょ、あれは・・・・」


えぇ、その日の夕方のニュースに村雲さんの情けない姿がばっちり放映されていた様です(-_-)　

あれってさぁ、、、本人の許可なく放送できるモンなの？ひどくない？？



ってことで、

・寒い
・バイク、危ない

ってことで、

・車、買おう

って流れだったんですが、正直、暖かくなってきましたね最近。もう、車、いらないんじゃないかと、車検に通した今頃少し後悔して来ました。安さが売りのマイカー、いつ止まってもおかしくないし。


今の唯一の楽しみは、職場の行きかえりで音楽が聴けること。

懐かしい曲ばかりですが（なんせ持ってるCDが古いっ！）これ聞きながら職場に行くと、めっちゃテンション上がります。不気味なテンションで朝をスタートさせることが出来ます。

先日の休みなんか、お嫁さん達より先に家を出て、とりあえずマックのドライブスルーでコーヒー買って、ついでに朝マックを買い込んで、意味もなく街の中を走り回りました(´ー｀)


懐かしいメロディは一瞬にして自分を過去へ連れていってくれ、車はあてもなく走ってくれて、思考は未来へぶっ飛んで・・・・いろいろ想い出しながら、懐かしみながら、創造しながら。

結婚させてもらって、子供を授かって、よくよく考えたら一人だけの空間で好きなことをやれる自由って、ホント久し振りだなぁ～・・・・って。


独身時代は孤独を持て余し、そのついでにいろんなことを創造しては産みだして、あれから10年20年経って成長してたつもりが、自分、中身は全然変わってないやん・・・・・・


嬉しいような、悲しいような。



でも、自由な時間の合間をみつけ、山に行ったり海に行ったり、コーヒー飲んだり本を読んだり、未来を描いたり。これが出来る車って凄いよね、、、、、、、しかも、自分の車だし（笑）


一つ残念なことは、あの頃のような体力がない。選択肢が狭い。

一つ気づいたことは、選択肢が狭いから深くえぐれる。経験のぶんだけ、俯瞰的に物事がみれる。

・・・・と、自分では思ってる。


人生の喜びとは、本当に好きなことをみつけて、どれだけ没頭できるか。

子どもをみていると、一生懸命に絵を描いて、それを褒めて欲しくていちいち見せにくる姿が今の窮屈な人生の、ホッとできる時間でもありますが、それもいづれ大人になれば誰も褒めてくれなくなる。

「褒められること」だけに喜びを感じていれば、割と薄めの人生になりやすいでしょうし、好きなことを追求だけしててもそれが時に嫌いになることもある。

あちこちと寄り道する人生も、思いがけない発見もある。


子どもをみながらああでもない、こうでもないと考えながら、


「子どもの ”可能性” に負けたくないっ！」


と頑張ってます(´ー｀)

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