「オジサンの仕事はね。人の界と神の界に ”橋” を掛けることなんだよ。」
そういいつつ煙草をふかしながら、にやりと笑う顔をよく想い出します(´ー`)
体がそこそこ健康な時は、、、と言っても一年の半分ぐらいは人の業を背負ってか、ただの不養生が祟ってか、ずーっと熱を出してひと時も薬を手放さない方でしたが、
「・・・で、橋を作ってどうするんですか?具体的には??」
なんて質問すると、急に独り言のように、
「そうだね、、、世の中に ”神様は本当に居る” って皆が知ってくれたらそれで良いんだよ。あとは若いお前さん達がお前さん達の時代で考えてどうにかしていくよ。」
それじゃぁ、まともに答えが貰えそうにないので、いつも答えを貰いたがっていた自分は、
「いやいや!皆、師匠に逢えば嫌でも神様は本当に存在してるって感じるでしょ(苦笑)・・・残った自分は何をしたら良いんですかね・・・?」
そんな時の答えは、必ず決まっておりました。
「オジサンはね、橋を造るんだ。そして死んだら、あの世にもいかない。成仏なんてしないね。神様の世界に手招きされたら、これ以上のパシリは嫌だ、まっぴら御免だと断る。そしてね、頭に手ぬぐいして、ドテラを着てね。橋の下でタバコを吸って、時々、あの世にパチンコがあるのならパチンコに行ってね。タバコを吸いながら橋の下の丘に腰かけて橋を眺めるのが楽しみなんだよ。」
・・・ああ、また話をそらされた・・・・・・。
師匠がこの世を卒業して、どこに行ったのかさっぱり分かりませんが結局、答えは自分で探しなさい。というメッセージだった気がしますし、ギリギリまで詰めて尋ねた時も、
「さて。お前さんが本気であれば、お前さんを守ってくれる神様と相談してみるんだね。」
これが遺言に近い話でした。「もう一度、オジサンの心の芯から震わせるような筆書き(神様からの言葉)を書いてみろ。」そう言い続けて、あの世に旅立ちました。
先月、師匠がいなくなってから丸3年が経ちました。
あれからずーっと、頭の片隅には、
「・・・自分の役目、、、、自分の役目・・・・。」
これを考えておりました。
抗がん剤の治療中にお嫁さんを病院まで連れていき紹介したこと。
結婚式にはぜひスピーチをお願いします、早く元気になってこんな陰気臭い場所から出てきて下さいとお願いしたこと。
無事に子どもが生まれ、抱っこしてもらい名前を選んで貰ったこと。
いつも20年近く経っても変わらない笑顔で接して下さいましたが、情けない話、自分は今でも頭のどこかで「自分の役目」を探しながら生きています。
昨年の暮れ、いろんな出来事があってから(今も継続中ですけど(;´∀`))自分の年齢も考慮し、ようやく本気で「自分の役目」と向き合い、随分と絞ってきました。
『自分も師匠と一緒に、橋を造りたい』
生きている間はこの言葉で救われ、この言葉に甘え依存していました。でも現実には、その時間は終わりました。そもそも、同じ役割・役目を師匠が良しとする筈もなく、「お前さんにはお前さんの人生がある」と師匠の口から言った以上は、一緒に橋を造る・・・これはないな・・・・と感じています。
「ひょっとしたら橋が壊れるかも?!その時、自分が必要じゃない?!」
なんて、まだ甘えようかと考えておりましたが・・・あの人が人生のすべてに近いものを賭けた工事でそんな手抜きをするはずもなく・・・壊れたら壊れたで、全力であの世で修復しそうな気がしてます。
・・・おそらく自分はお呼びではない(;´∀`)
『橋が出来たんだったら、誰かを渡らせるか??』
旗を振って、旅行ガイドよろしく皆を先導する。あ~この役、好きかも・・・・楽しそうだし、なにより楽そう(笑)
・・・おそらくこれも違いますね。
渡る人は勝手に渡るだろうし、師匠は誰彼構わず、ドンドンと神界に人を連れていってましたしね、、、、いろんな霊能者をみてきましたが「オジサンが10分も祈れば、皆、霊能者になるんだ」と、この能力だけは類をみない力でした。相談に来られた方が、師匠が祈りはじめるとスラスラと神代からの文字を書いている姿を何人もこの目でみて来ました。
とすると、残りは・・・一つしかありません。
いろんな人が、日本中にあるいろんな橋から神界に渡って来て、おそらくそこにはいろんな界が存在しております。
Aさんが指さす神界があれば、
Bさんが指さす神界もある。
Cさんが辿り着いた神界があれば、
Dさんが望む神界もある。
おそらく、どれも「本物」の神界なのでしょうし、そこにはその界の「本物」の神様がいらっしゃる。そして・・・『魔物は天界に住む』の言葉通り、いくら場所が本物であっても、その方の心の在り方で、一歩先が光にも闇にも成り得る世界。
おこがましくて人にはあまり言えませんが、自分には他の霊能者が持っていない能力がいくつかあって・・・そう書いちゃうと本当にエラそうですが、まぁ能力というより、個性ですかね(;´∀`)
それを分析すると・・・・
やっぱり自分は、橋の向こうの世界に小さな茶屋を開かせてもらって、ちょっとお茶でも飲んで貰って、その方が行きたい場所へ道案内できれば・・・せめて一枚の紙に地図を書いて、
「あ~そこに行くにはこの道が早いですよ。」
「あ。ここにはこんな落とし穴がありますんで、ちょっと注意で」
なんて、こんなことをコーヒー飲みながらしゃべって。
それが一番、向いているかな~(^^)
『神界』と呼ばれる世界は、身の回りの至るところにもあって。
神社だけではなく、
大自然の中だけではなく、
家の神棚の前だけではなく、
それはそれは、もう至るところに・・・極端に言えば、満員電車の中にも、いつもの帰り道にも、お気に入りのお風呂の中にも、布団の中にも、そこらじゅうにある訳です。
人界から神界へ。
神界から人界へ。
そこを行ったり来たりできるのは、別段、霊能者だけではなく、幼児でも高齢者でも、男性でも女性でも、サラリーマンでも自営業でもフリーターでも、誰でも橋を渡って行き来できます。
まぁ、強いて言えば赤子は難しい・・・なんせ神様そのものなんで(;´∀`)
そう考えると、半生を賭けて「橋を造った」って、これは本当に凄いことなんですよ!
想像してみてください。
右も左もない、触ることも出来ない匂いもない、まるで雲をつかむような神界とそれを繋ぐ橋。
それを、ご自身があの世に行った後もきちんと存在してて(もちろん目には視えませんが・・・)そこを行き来している人が、未だに存在している。自分もその橋を使って神界へ渡り、
「そう、これが神界なんですよ(´ー`)」
って自信もって言えるお弟子さんや仲間内、相談者に知人を何人残して逝ったんだろう・・・そう考えると、やっぱり凄いとしか言いようがありません。
ブログを通して、相談者を通して、未だにその橋は健在ですからね~反対に壊そうと思って壊れるもんじゃありません。触れた・感じた人たちの記憶を一切消さないことにはね(笑)
福岡はようやく暖かくなってきました!
皆さんの心にも早めにより暖かい春が訪れますように(´ー`)
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コメント:4
- M.R 21-02-22 (月) 7:32
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村雲様
はじめまして、おはようございます
いつもブログの更新を楽しみにしております
いつもありがとうございます
○○○○様にいただいた橋のおかげで
楽しく生活できております
感謝しかありません
ありがとうございます - あーちゃん 21-02-26 (金) 9:09
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おはようございます。
1から全て読ませて頂こうと思っていたのですが10年前くらいの記事はもう無くなってしまったのでしょうか?
印象にあるのは確かお友達の家で天狗と知らずに攻撃していた と言う記事です。
話は変わりますが
私も10分祈って頂きたかった。
霊能者になって何をする訳でもないのですが…。
どうしてなのか霊能が欲しい
こんな事コメントすると怒られそうですね^^;
失礼致しました。 - あーちゃん 21-02-26 (金) 10:03
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天狗様のお話見つけました!!
報告までに。 - 管理人 21-03-10 (水) 0:31
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M.Rさん
こんばんはM.Rさん!コメントありがとうございますm(_ _)m こうやってリアルに師匠をご存じの方とご縁があれば、なんだか嬉しくなっちゃいますね(^^) 失礼ながら、師匠の名前とM.Rさんの本名?は伏せさせて頂きました!あの世にも行かず、何やってるんでしょうねぇ~
あーちゃんさん
こんばんは、あーちゃんさん。過去の記事はほとんど載せてますよ~(身バレしそうな時があったので、その時だけ幾つか記事を非公開にしている程度です!)天狗の話、大失敗話じゃないですか!(苦笑)