「文字」の存在（漫画「シュトヘル」の話）

すみません、今日は漫画「シュトヘル」を完読した記念として、「文字」について。

実はこの「シュトヘル」という漫画。ある素敵な女性が数年前に１～３巻ぐらいまでだったかな？いきなり当事務所へ送ってきてくれたのが出会いのはじまり(´ー｀)

「読み終わったら好きにして下さい～」

と言われていたものの、なかなか捨てることも出来ず、、、何よりもこの絵柄と内容に惹かれ、ずーーーっと当宅の神様本の横に並べてあったんですが・・・・

・・・・本日、故あって完読。

そして、、、、感動 (´Д｀)



内容は現代とリンクした、中国大陸モンゴル、蒙古の時代。

西夏と呼ばれていた小国の「西夏文字」を巡って、現代の青年が夢を見る蒙古、その中で青年が入れ替わっている人物が「シュトヘル（悪霊）」と呼ばれている女性戦士。

文字の力、文字を残そうとした想い、何故、そこまでして文字を残そうと思い、文字に命を賭けることが出来たのか・・・文字と共に生き残る人の思い・・・・。

もう一ページごとに心揺さぶられ、えぐられ、感動し、「文字」を扱っている漫画なだけに言葉がイチイチ染み渡る・・・・・。

登場人物には、それぞれの思惑と命を賭ける情念が熱く、クライマックスでは、過去を伝える、過去を忘れない為の文字という存在価値が、物語と登場人物の成長を通して、想いを未来に伝える、未来に託す・繋ぐ存在として今、この現在まで続いている・・・・いや、感動しかありませんよ、本当に。

戦いの描写が多いので、ちょいとグロテスクな場面も多いのですが(-_-;)

普段は、『言葉』というものの大切さを知り、またこの国は『言葉』に想いを込めて『言霊』という独自の文化を発展させ、さらにその言葉を伝える手段のひとつであるはずの「文字」。



・・・正直、「意味を伝える記号」程度・・・と思っていた文字という存在が、あらためて、文字を書く・使う・伝えることの大切さがわかるお話でした(;_:)


むかしに比べて、パソコンやスマホを使い続けて言葉を「書く」ことが極端に減った昨今ですが、、、、夢や想い、頭の中身のゴチャゴチャしたものを吐き出してくれる「文字」というもののありがたさ。

また、手紙もそうですが、今でも大切な頂いた手紙はだいたい持っている、なかなか処分できない性分でして(;´∀｀)　

そこに書かれた「文字」を追うだけで懐かしいぬくもりと新しい発見が、読み返す度に湧き出してくる、「文字」の役割。

見知った名前を読むだけで、家族の名前をみるだけで、心が嬉しくなったり、悲しくなったり、いろんな感動をくれる訳ですよ、文字ってやつは。


文字を書いたり、文字を読み直すことによって、本もブログも人様からのお手紙も、もう一度、もう何度も何度も、その先にあるその人の心に触れてみたかったり、その時にもらった感動や刺激を受けたくなったり・・・・

小さな時から、当たり前に文字が存在して、最低限の読み書きができる環境が整った国に生まれて良かった。

・・・まぁ、当たり前の話を文字にしているだけですけどね（苦笑）


文字が読めるから、漫画も読めてシュトヘルも完読できたんです。。。。

・・・なんてこの世は、こんなにも自分を引き込む魅力にあふれているんだぁぁぁああぁぁぁーーーー！！！！！！！



ま。もちろん、その反対もありますよ？

机を留守にしている間に、真正面に貼ってその存在を過剰にアピールしているメモ、


「村雲さんへ。ボスが××の件でかなりご立腹です。至急、調べて報告しに来いとの事でした。 〇時〇〇分　□□より」

いや～こんな文字を見た日には、一瞬止まった思考を次の瞬間からフル回転させるエネルギーで一日終わっちゃいますよね。。。。。



鼻歌うたってアイスコーヒー飲みながら、雲の上を散歩してたら次の瞬間、一気に踏み外して地獄の釜のふちに引っ掛かった気分ですよ(-_-)



とりあえず、『シュトヘル』集めようかな。

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