- 2017-03-24 (金) 16:04
- その他
「ありガトゥーショコラ!」
「サンキュー、パセリ♪」
職場で流行らせたいけど、オッサン以外、誰も真剣に 『カルテット』 を観ていないらしく・・・流行りようがありません(・_・)
もう、流行らせる気力もなくなってきました。
たとえドーナツのように穴が空いた存在であってもいいんだ。
それぞれに過去がありながら、傷や秘密がありながら、恋もあって夢もあって、否定もなく責められることもなく・・・・・一つ一つのセリフが軽くもなく、流れ全体が軽やかで、ひさびさに観た面白い 「ドラマ」 のひとつでしたね(´ー`)
(以下はネタバレありです)
自分は特に、「家森さん(高橋一生さん)」 が好きでした!
子どもを見送りながら泣くシーン。。。。
寝てるすずめちゃんに、SAJの三段活用を使うところ。。。。
くすりと笑わせてもらい、じんわりと泣かせてもらいましたよ・・・・・家森さん、最高。
松たか子さんって、なんであんなに演技が上手なの??
場面によって、「あれ?こんな顔だっけ?(・_・)」 って思わせるシーンと、「こんな笑顔がだせるのか・・・・(*ノωノ)」 と胸がときめいちゃうシーンの使い分け・・・・・ありゃ、凄いわ。。。。
白や黒、右や左とはっきりとさせないと生きていけない時代の中で、、、、否、そう自分が思っているだけかも知れない日常のなかで、このドラマはすべてが曖昧。
曖昧の中でもキラリと光る、ポジティブさ。
結婚ってこの世の地獄ですよ。
妻ってピラニアです。
婚姻届けは呪いをかなえるデスノートです。
この家森さん発言に対して、妻の茶馬子に対しての巻さん(松たか子さん)のセリフ、
結婚って天国だ。
妻ってノドグロだ。
婚姻届けは夢を叶えるドラゴンボールだ。
(家森さんの元妻に対して気をつかって嘘を伝えた巻さんのセリフ、かなり笑えました(≧▽≦))
新しい、「謎解き」のドラマ。
謎解きなのに、答えのない・・・・いや・・・・答えは、すべて覆らない過去(このドラマのメインテーマでもある「不可逆」)と同様、「今でいいんだ」 と感じさせてくれる、最後の謎解き。
グレーの中に存在する、本物のグレーの色。グレーがいろんなグレーで構成された結果、ひとつの本物のグレーとして存在できる唯一の日常。それが ”ドーナッツホール” という空間。
その空間にこそ、空間そのものが答えだったりして(笑)どうとらえるかは観る人、それぞれの感性にお任せします。的な(´ー`)
そして時々、時間を取り戻そうと、過去を取り戻そうとするドーナッツホールのメンバーたち。
・・・・・でも、不可逆の代表的な「時間」というものは取り戻せない。
で、自分的に最後のオチというか、、、最後にすべてをひっくり返し、このドラマをすべてまとめてくれた巻さんの大胆な一言。
「コンサート、やりましょう!」
(その後のすずめちゃんのセリフにもまたくすりと(´ー`))
コンサートの一曲目、『死と乙女』。
ここがこのドラマの表面上、一番の秘密に迫る部分だったので、ちと調べてみたんですが・・・病に伏す乙女に対して死神が「死んだら楽だよぉ~」と話しかける内容の作品だそうで。でも、面白いのは決して死神は脅迫しない。やさし~く、やさし~く、乙女に死の良さを説いて、みずから死の世界に誘おうとする作品です(´ー`)
結果、大人の秘密は最後までわからずじまいのまま・・・・。
コンサートの二曲目、『ドラゴンクエスト 序曲』
これは一話から観ていた方ならご存じ、初めてカルテットを組んだ時にも演奏した曲です!当時は、この曲聴いて 「ははははっ~懐かしいなぁ~ここでこれかよっ!(笑)」 なんて呑気に観ておりました管理人ですが、今となってはカルテットが初めてパーティを組んだことを改めて印象づけられる、「すんげー伏線きたな。。。」と感じさせられる曲です( ゚Д゚)
そして、ここにちょっと凄い秘密が、、、、、
最初に「ドラゴンクエスト序曲」の音楽を演奏した時は、その後に『レベルアップ』の音。
最終回の演奏では、『セーブ音』だったんですね。
「セーブ」とはゲームを知ってる人なら誰でも分かると思いますが、そこまでの経験を記録させること。ようするに、「それ以前にはもう二度と戻らない・戻れない」ことを意味します。そこに警察が来る前の団らん時で、家森さんの酔っぱらって別府さんに語りかける、「自分は過去に戻れるスイッチは押さない」といってたセリフ。ちょっと泣けてきます。
コンサートの三曲目、『Music For A Found Harmonium』
これは行方不明になった巻さんをおびきだす(?)時にも使われた曲です~巻さんがハグのサンドイッチされた時、もう周りが暗くなってました・・・・どんだけ弾いたんだ、どんだけ聴いてたんだとニンマリしてしまう!・・・・・結構、好きかも(^^)
すっげー小ネタ満載のドラマでしたが、
「過去は過去のまま。グレーはグレーのままでいいじゃない。第一、時間は、人生は、不可逆なんだからさ。」
そんなポジティブなメッセージを深く残してくれるドラマでした。
またいつかTVの中で、ドーナッツホールの4人と逢えるのを楽しみにしております。いつかまたばったり会えることを想像しただけでも、みぞみぞします(´ー`)
コメント:4
- ちゅみ 17-03-25 (土) 20:06
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あははは〜(≧∀≦)
「サンキュー、パセリ」・・
あれ?なんだっけ?最近聞いた・・ような?
ああ〜「カルテット」だぁ! (≧∀≦)
このドラマは不思議な世界観だなぁと思いつつ観てましたが、真紀さんの夫さんに宮藤官九郎が出て来た時は、はぁ?(≧∀≦)
有朱は何者?最後まで口あんぐりでした(≧∀≦)
最後の「人生チョロかったぁ!」のセリフを聞いて「いやいやあんたの人生まだ折り返してないっちゃ」とテレビに向かって突っ込んでましたが、マジ、こういう感じの人は一生こんな感じで人生終わるんかもしれん、とも(≧∀≦)
私的にはエンディングの椎名林檎さんの「おとなの掟」が最高にみぞみぞしましたね〜(≧∀≦) - 矢鱈愛子 17-03-25 (土) 23:39
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はじめまして
人気ブログランキングよりお邪魔しています
カルテットは録画はしたのですが
まだ見ていないです
応援ポチさせてください - みん 17-03-27 (月) 23:55
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ご無沙汰してます、以前鑑定でお世話になりました♪その節はありがとうございました!
カルテット!!全部見ましたよっ。
思いっきり、はまりました。
それぞれのセリフがほんと、深い・・。
小ネタがききすぎて、一回見るだけじゃ押さえきれません。
家森さんの名言も良かったですね~。
結局皆んなグレーのまま、片思いのまま、中途半端のまま、
余韻がまだ続いたまま、ミゾミゾしますね(笑) - 美樹 17-04-21 (金) 0:15
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もう何年にもわたって、愛読させていただいております。
ありがとうございます。
カルテット、秀逸なドラマでしたね。
人は、どのような状況でも生きていかねばならぬ強かさと、脆弱さを併せ持っている事を再認識させてくれました。
「大人は秘密を守る」という椎名林檎さんの詩も、懐の深さと慈しみを感じて、とても印象に残りました。
見返りを求めないくらい心から愛おしいと想う気持ちが、人を成長させるのかもしれませんね。