- 2016-07-11 (月) 15:57
- その他
7月の上旬が祖父の命日だったので、久しぶりに実家に戻りました。
「にゃんにゃんの・・・・」 とは、ウチの祖父は猫をよく拾ってくるのが好きだったらしく、ふるい記憶をたどればじいちゃん家には黒や白の野良猫がたくさんいた想い出がございます。
だからいつも、おじいちゃんの呼び名は「にゃんにゃんのじいちゃん」!
・・・・・まぁわたしが3才の頃に、今では若く64才で突然の心筋梗塞で亡くなったので・・・正直、あまり覚えていないんですが(-_-;)
博多区の須崎にあった家にいく度、ビンに入っててスプーンいっぱいにすくった ”炒りゴマ” を何度も何度も笑顔で口に運んでくれた姿を、おぼろげながらおぼえています。
先日、たまたま神社で見知らぬオジサンから突然、
「これ、あんたにあげるよ」
と渡された 『HOPE』 のタバコ。
とりあえず、もらえるものは何でも遠慮なくいただく性格のわたし。
ずーっと机の引き出しの中に置きっぱなしになっていた『HOPE』をぼんやり眺めていて、、、、、ふと、気づいた。
「あれ?これってオヤジから聞いたことがある、にゃんにゃんのじいちゃんが吸ってたタバコじゃなかったっけ?・・・・あれ?そういえば、そろそろじいちゃんの命日じゃなかったっけ??」
ここ数年は忙しくて、身内をすべて実家にあつめて「先祖祭」なんてこともやってなかったし、その日は昼までで仕事が終わって、ひと息ついてさらに鑑定が2組おわって。
「そういえば最近、実家にももどってなかったなぁ~」
なんて反省していた時に、おもわず思い出した。
面白いこともあるものです。にゃんにゃんのじいちゃんの命日。
鑑定事務所からお嫁さんに連絡して、「家に帰ったら出かける準備をお願いします」と伝え、父に連絡したら・・・・・
「あ~、そうやったね、、、、うん、そうやった。忘れとった。明日が命日やん。・・・・どうするね?来るね?」
「あ~行くわ。準備だけしといて~」
完全に忘れてたらしい。
この父あって、この息子ありってことで(-_-;)
タバコのことはとりあえず置いといて、家族で自宅に戻れば簡単な食事と、子どものオモチャ・子どものオヤツのビスケット、、、、、
老いさき短いジジ・ババは、どうやら過去よりも未来にしか興味がないようで。我が孫だけ、お客様扱い。・・・・・ま、いっか。
じいちゃんなんて、昔、霊界を覗く訓練をした時にしかみてなかったけど、、、、その時、あんまり幸せそうじゃなくてですね(-_-;)
師匠のアドバイスを元に全力で供養をした記憶。
それ以来、7・8年は忘れず命日には供養しておりましたが(父が全然、役に立たないので(汗))忙しさもあるけど、ひょっとしてどこかで避けていたのかも知れません。
あらためて。不思議とやっぱり繋がっているものは繋がっているんだなぁ~と、しみじみ考える。
まずは腹ごしらえからと言うことで、スーパーで購入したお寿司とちょっとしたサラダと手作りの料理。こちら側からは急な留守で嫁さんが作ってくれた晩ご飯を無駄にできないと、晩御飯になる予定だったおかずを持ち寄ってちょっとした寄合いに。
こういう時、お嫁さんの好物を親が用意してくれていると、旦那としてはとても助かりまっす(;´∀`)
我が子にまとわりつくジジババを引っぺがし、
「はーい、みんな~仏壇の前に集合してくださーい。祈りますよ~」
ということで、正座をして手をあわせ般若心経と南無阿弥陀仏を唱える。
「あ。しまった!タバコぐらい持ってくればよかった(汗)」
なんて内心、思ったのもつかの間。仏壇をみればお供えしてあったタバコをみて少し安心する。う~ん、やっぱり繋がっているのね、、、、、、不思議。
急きょということもあり、心ばかりのささやかな先祖祭となりましたが・・・・まぁ我が家はこれぐらいが丁度いいかな (´ー`)
にゃんにゃんのじいちゃんもあの世で少しでもホッとしてくれていれば、ありがたいのですが。
むかしはね、叔母さんや叔父さん、嫁ぐ前の姉もいて賑やかでしたが段々と集まるメンバーも減ってきました。
今はセミの抜け殻をみると 「今年も無事に夏がきたなぁ~」 と感じ入ると同時に、なんかセミの抜け殻が、魂が抜けたあとの人の亡骸のようにみえてですね・・・・・・
カラッカラのセミの抜け殻は、
「ここにはいないけど、れっきとした存在としてあるもの。」
みたいな(笑)
セミだって、暗くて固い土の中で7~8年過ごす。
たった1~2週間のために。
そう考えたら、人間だって誰がみていなくても頑張れる。
いつ、どうなるか分からない未来のために。
自分はおじいちゃんの記憶が薄い分、98才まで長生きしたおじいちゃんの兄(大叔父)が大好きでした。
田舎に帰った時、大叔父をみて 「にゃんにゃんのじいちゃんが生きとった!」 と涙流しながら姉と2人で抱きつき、抱き着かれた困り顔の大叔父の記憶があって(苦笑)。
それ以来、大叔父も数多くの親戚の子の中で人一倍可愛がってくれた記憶がある。
死ぬ寸前までいろんな話をしてくれて、いつも大勢の親戚の前でいくつになっても褒めてくれていた大叔父がとにかく好きだった。
「○男(にゃんにゃんのじいちゃん)は不幸者だ。」
という愚痴も何度か聞いたことあったけれども(;´∀`)
その大叔父はみんなからの信頼も厚く、地元で議員になって退職した後も俳句をよく詠み、字も美しくてたくさんの人に愛されていた。
かたや、弟であるにゃんにゃんのじいちゃんは若い頃より破天荒な生き方に近く、「浦安の舞」ができた皇紀2600年に当時の中国でおこなわれた武道大会で優勝するぐらい新聞にも何度か載って、とにかく柔道が強かったらしい。
「生き方そのもの」は真反対かと思われるような2人。
仲が良かったのか、悪かったのかは知る由もないけれど、、、、、
大叔父の臨終に立ち会った時、固く手をにぎられ、
「先祖を大切にしなさい。兄弟はなにがあっても仲良く。」
との遺言を今でも覚えてる。
それは生涯、ウチの一族の納骨堂を守ってきた大叔父らしいセリフ、そして 『兄弟仲良く』 のくだりも、大叔父の生き方が反映されているんだろうなぁ~と、この歳になってしみじみ想像できる。
あの世にいった時、またにゃんにゃんのじいちゃんに炒りゴマを食べさせてもらいたいなぁ~大叔父は今の自分の生き方を褒めてくれるかなぁ・・・・・・
その前に。
親はまだ生きていますし、普通の人より育ての親が多いのでまずは生きている親孝行が先ですかね(´ー`)
こうやっていろいろなものは繋がり、離れて、そしてまたどこかで繋がっていくものだと思う。
セミはやかましく鳴いておりますが、とにかくセミに笑われない一生をおくりたいとおもいます。
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コメント:7
- 金シャチ 16-07-11 (月) 23:21
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管理人さん 皆様 今晩は
心に染み入る記事でした、今年に入って伯父・叔母と二人を
見送り、この夏は父と姑の初盆・・・
自分の子供の頃を知っていてくれた人達が段々と減って
親戚の集まりも心なしか寂しくなっていくのを目にしていると
今日の記事は本当にしんみりしてしまいました。
せみの抜け殻さえ愛おしい…
私もセミに笑われないように生きていかなきゃ! - 空 16-07-12 (火) 15:23
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管理人さん
ほろずっぱい想い出のようなお話でした。
私の祖母もHOPEでした。
今度あのオレンジ色のタバコ
帰省の時持って行こうと思いました。
ありがとうございます。 - ちゅみ 16-07-12 (火) 16:37
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管理人さん こんにちは (*^^*)
切ないですぅ・・ だけど、ほっこりです。
親戚だけじゃなく、ご近所さんのおじちゃんおばちゃんも・・
「焼き芋焼いたよぉ〜」と家で焼いた焼き芋をアルミホイルで包んで持って来てくれたおじちゃん。「これ、作ったんよ」老人会の集まりで作ったお人形を持って来てくれたおばちゃん。「これいる?」と鉢植えを持って来てくれたおじいちゃん。
夫が亡くなって暫く後、道でバッタリお会いした時「つらかったね」と肩をさすってくれた方。
皆さん、今は三途の川を渡られました。
いずれ私も逝きますが、どなたかがそんな風に思い出していただける思い出を、私は作れているかしら・・? - 煌瀧 16-07-12 (火) 22:24
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そんな思い出あったんだ~。
昔のブログで、ずっと魚を切ってた。ってあって、ずっと頭に、そのイメージあって、まぁ、雲さんのお爺ちゃんの顔しらないんやけど。
炒り胡麻かぁ。
ってか、雲さんが、お爺ちゃんに炒り胡麻食べさせてもらってるイメージがっ。
ただ、雲さんの小さい頃の顔しらないんで、
現在の雲さんが、スプーンに入った炒り胡麻見ながら、あ~ん、してるイメージが浮かんで吹き出してしまいましたやん。(笑)
おいらと縁のあった人達、あっちで何してんのかな。
おいらはあっちにいったら何して過ごすんやろ。
雲さんなら想像できるんやがなぁ。
時間のない世界で、忙しいといいながら、あれもこれもして、時間を無駄にはできない~。なんて言ってそう(笑) - 管理人 16-07-12 (火) 23:06
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金シャチさん
そうそう、いつか逢えますって。その時、笑顔で語りあえる人生を送りましょうね~お互いに^^
空さん
あの~オレンジ色って、「エコー」じゃないかな?(笑)
ちゅみさん
「今日が最初の日と思え。今日が最後の日と思え。」だったかな?ユダヤ人の言葉で自分が好きな言葉です!
煌瀧さん
魚屋のじいちゃんは母方。今回の話は父方なのです^^ 自分も煌瀧さんのあの世を想像してみましょうか?自分があの世で忙しいフリして走りまわっている時、煌瀧さん絶対に三千世界、自分を捜しまわって逢いにくるでしょ?(笑) - 煌瀧 16-07-13 (水) 20:28
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お~、そうでしたか。お祖父さんが小さい頃なくなり、おおおじさんが98才まで長生きってので混同してた。母方、父方、共通点ありすぎ。
さすがに、大伯父と大叔父の違いまでおぼえてませんでした。
おぉ、いいねぇ、あの世で、いきなり、雲っさん、きったよ~。とやったときの、雲さんのマジか、めんどくさいと言う顔が目にうかぶようだ。(笑) だが、最高な暇潰しになりそうだな(笑)
って、どうせ、さっさと一人で上の方にいって、あの世でも神様の奴隷を楽しむくせに(笑) - 空 16-07-16 (土) 10:21
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管理人さん
キャー恥ずかしい!
エコーです。
自分で記憶の改ざんです~
エコーのオレンジにHOPEの映像が見えたのです。(笑)