東京オリンピックに向けて（村雲友人帳⑥）

「センセ、センセ！」 と冬は着こみすぎて雪だるまのように、夏は汗を拭きつつ、もう福岡では12年お世話になっているTさん。御年68歳になられる、土木や水の設計会社を大人数の従業員をかかえていらっしゃる下町の社長夫人です。

この12年で、ご主人がきてくださったり、息子さんや娘さん。さらにはその子どもたちまでお世話になっている方々。

遊びにきていただく時は、毎回いつも神様へのお酒と ”お客さんに” とコーヒーをもってきてくださる、信仰心も篤く心やさしい方です。

「あの～Tさん、自分は ”先生” と呼ばれるのは苦手なんですよ、、、、、」

「あら、そうでしたわね、センセ。」

いつもこんな感じ。自分が20代のころからお付き合いがあり、上のお嬢さんは自分と同い年なので、管理人もいつまでたっても子ども扱いされております (-_-;)



ご主人が会社を設立してから、すでに40年近く経っているはずなので・・・・・経理を担当され、景気のよい時も悪い時も、銀行とやりあってその荒波をくぐり抜けてこられたパワフルさと、したたかさ（？）

ここ2・3年は、姉妹の死やご主人の大手術、そしてご本人も何度か入院され、手術を行い、つい最近もいつもの通り。十数年たっても、逢えばお互いにいつも通りなんですよね。


「も～本当になんなんですかね。最近は、”良いこと” や ”良い知らせ” が全然なくてね・・・・・これは久しぶりにセンセにお願いするしかないと。」

「いやいや、自分にお願いされてもご存じの通り、なーんの役にも立たないわけですが・・・・・・・」

今回はお願いして、一部の筆書きを掲載させていただくことになりました。

さての、今の状況でそうこの方々に不足はなかろうがの。まぁ今は、良いことがないと申せるのが、まだ華のあるうちでもあって、それは裏を返せばギリギリの線をいつものように低空飛行で飛んでおられるということ。

その中にあって、血のつながった者の死や、近くの方の病、また己自身の体やこの先を考えれば不安になるのは当たり前でもあって、これは誰がどう悪いというわけではなく、原因があるとすればこれが”老い”、これが”歳月”と申すものでの。T殿はそれをいち早く身を持ち、感じておられる最中。

これをすぎればようやくあれこれと己の心に踏ん切りや区切りもできられようし、そこより風呂敷をたたみはじめる準備ができはじめるということじゃよ。

これをすぎるとは、決して周りの状況や会社の状態ではなく、己自身が己の人生と向かい合う。ただそれだけの話での。これも、ああしろこうしろとされる必要ははく、ただいつもと同じ、いつも通りに生きるだけでの。

しかし、少し余った時間あれば、今のように己の人生と向き合い、振り返り、また残されし者（子ども・会社・従業員）の先をみて、いづれ老いや歳月と”慣れて”いかれる。

まだしばらく寿命はあるし、病はみな、突然と申されるがの。みな、気づいた時が突然とそう表現しておるだけ。それもいつかは終わりがくる。どう己の先、老後と申すものに向き合うか。それがこの方やまだご主人殿に残される、子や多くの者らへの最後の教育と申すものじゃろう。時はゆっくりでよい、今わしが申したことしっかり胸におさめ、今まで通り日々をすごしてくださればそれでよいよ。　彦

「なるほど、、、うすうす、漠然と感じていたことを改めて神様に言葉にしてもらった気持ちです。おっしゃる通りです、すっきりしました！」

「・・・う～ん、Tさん。まだ自分にはよく分からない心境です・・・・・」

「大丈夫ですよ、センセもすぐにわかりますから！（笑）」


Tさんはとてもお喋り好きで、気づいたら2時間がすぎているのは良くある話で(;´∀｀)

そして、今日気づいた特徴は・・・・鑑定後は立場が逆転するという・・・・・・励まされたり、教えをいただいたり、気づいたら「血の繋がっていない親子の関係」に”強制的に” もどされる～～～～！　まぁ、それも心地よい感覚です（笑）


「Tさんのがんばっていること」

頑張っていることは何もない。むしろ、頑張りたくない。今は、「そっか。受け入れないといけないんだなぁ～」 とおもえる感覚のみ。

「Tさんの願い」

とにかく、次の東京オリンピックまで健康でいられて、さらに自分がつくった会社の借金をゼロにして息子さんにバトンタッチしたいと。そのために、今まで通りやることはやって、さらに可能ならば、「視えない存在に少しでもお力をお借りしたい」 と、それを堂々と公言される、未だに正体不明の方なのです (;´∀｀)


『東京オリンピック』

Tさんにとっては、高校生以来の、「2回目の」日本であるオリンピック。前回のオリンピックのあとは好景気になって日本が活気づき、やはり自分たちとは一味違う感慨深いものがあるそうです。

去年、来ていただいた時には「入院する」とか「手術する」とか、自分もドキドキしながら神様にお祈りさせてもらった記憶はあるのですが、人間いろいろあるものですね・・・・・・・


面白いことに、その時に気づいたのですが、普通であれば（？）専業主婦の方ならば60歳や70歳をすぎて、女性はますます生きることへ盛んでそこから体が動かない、あちこちが痛い・・・・と言いつつ、パワーを盛り返す年令だと、日頃の相談者の方と触れながら勝手に想像していたのですが、、、、、、

なんでだろ？Tさんは子育てや、嫁姑問題をやりくりしながら、「経理」を通して、半分は「男性的」「男の役割」も同時に果たしてこられた方だからなのだろうか・・・・・・それともご本人のキャラクターなのだろうか、一般の専業主婦の方とは感覚が違うんですよね～

そう考えると、裏をかえせば歳をいって、さらにあふれ出す「女性のパワー」もひょっとすると、『専業主婦』 にさせてくれたその家のご主人の功績だったりして・・・・・・・

・・・・まぁそんなことをのんびりと考えております (´ー｀)


自分自身も家族を預かる身。少しでも健康に気をつけ東京オリンピックが無事に開催され、終了することを今後のTさん一家の安全と会社のこれから、なによりもTさんの願望が果たせますように、切に祈っております m(_ _)m

ウチの小さな庭にも、今年初のメジロが遊びにきてくれておりました。もう春ですね～

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