お月さまの夜。

昨日はお世話になっている会社へと、出張鑑定。なんだかんだといって、外にでれるのがうれしかったりします。

「ほぉ～これが天神かぁ～」 ・・・なーんてね（笑）

バックからは筆書き用の紙をがっつりとはみださせ、数本の筆をしのばせ・・・・・・社員が100人以上の会社になると、そのビルの警備員やら社員の人に、「なんだこいつは。怪しすぎる、どこの中年迷子だ？」 という不信感いっぱいの目でみられるのが少々、辛い。

「みんなが成績あがるように神様から聞いて！」

といわれても、実際受けるご相談ごとはほとんどプライベートのような気がします。中には、「次の仕事に迷ってて。。。。」 と内密にご相談くださる方も。



そんな中、休憩もそこそこに20人以上、がっつり筆書きをして 「大変でしょ～」 とみなさん気をつかってくれるんですが、、、、1人15～20分ていど、実はこれが一番楽だったりします。1時間に3人ペースなので、気を抜く暇がなく疲れもまったく感じない・・・・・・いや、感じる暇もない。

応接間や、時には階数をかえた会議室でひとりモソモソと筆をとって、

「はい、次の方～。こんにちは、よろしくお願いいたします。」

とやらせていただいているのですが、お呼びくださいましたエライ方が、


「終わったら息抜きに事務所に来てよ～下の階で待ってるよ～」


なんて、時間も朝から20時をまわりサクサクと帰り支度をして、早く飲みにいきたいのにねぇ・・・・・・もう頭の中では、一杯目のビールも終わってて、二杯目、三杯目の芋焼酎までいってて、おつまみはあれを食べて、これをつまんで・・・・・・ってモードに切り替わっているんですけどね。


「は～い。」


なんて、軽い返事して油断した日には、、、、案の定、最後の極めつけの ”お仕事” が待っていたりします。


「あのね、最近机の配置換えしたんだけどさ。それからどうも、成績が追いつかないし、あの人はどこどこが悪い、あっちの人はどこどこが痛いなんていいだしちゃってさ、仕事になんないのよ。」


「いやいや、○○さん。オレ、いつも言ってるけどさ、風水師じゃないんですよね。どうでもいいじゃないですか、机の配置なんて。みんなあれですよ、ストレスでおかしくなっちゃってるんですよ。」


「おぃおぃ、適当なこというなよ（汗）サービスだろ、サービス。お前はだいたい、サービス精神が皆無なんだから、鍛えてやってるんだよ。」


なんか喋らないと終わらない気配。終わらないと飲みにもいけない。


「あ～だったら、あそこをこうこうして、あの机をこうやったら、スッキリしていいんじゃないですか・・・・・・」


「あのさ、ちゃんと神様に聞いたのか？」


「いや、なんとなく（笑）・・・・・もう20時すぎたんで聞かないっすよ。神様もお休みになられてるんですって、一日こき使われて・・・・・いや、一人ひとりの為にお働きくださって。」


一応、その日は雇われているので真剣に神様にお尋ねしてみる。


「あそこを、こうやって、ああやって・・・・・・」

「・・・いや、そりゃダメだ。それは出来ない。」

「ほらね、、、、、、結局、やらんやん。。。。」


人間、なんとか楽をしようと考えるものですよね～こうしている時間（つっても、もうほとんど帰宅してるけど・・・・）に、そのエライ方が、その具合が悪くなった人としっかり話を聴いてやったり、コミュニケーションをとった方が有意義に使えると思いませんか？？


「”餅は餅屋” ですからね。なんでもかんでも、聞けばいいってもんじゃないんですって・・・・・ほら、風水師とかいるでしょ世間じゃ。その人達にお金払ってみてもらえばいいじゃないですか。ウチの神様は、個人の向上心のためにお力をお借りしているんですから。」


「なんだ、神様がそういっているのか？」


「・・・・えぇ、”村雲大明神様” が ”一秒でも早くコイツにお酒とおつまみを与えなさい” っておっしゃっております。」


「バカヤロウ、そんなんだからお前はいつまで経っても・・・・・」


「先に降りてますね～オレ、席とっときます！」


まぁいいんでよ、それでなんなりと人様のお役に立てられれば。

でもさ、いってもやらないんだったら意味ないやん、、、、、まぁこの場合、適当に流している自分が一番悪いんでしょうけど（苦笑） 風水師さんとか、オフィスデザイナーさんの方が役にたつんじゃなかろうか・・・・・・だいたい、いっつもうるさいぐらいに 「定刻までしか働きませんよ！」 って伝えてあるのにさぁ、面倒くさいんだよエライ人は。エライ人なんで、エライんだろうけどさ。

自分にとってはお金払ってくれた人も、それで鑑定を受けられる人も、同じクライアント。”大人になる” っていろいろありますよね、、、、、、大変なんですね、大人のフリをするって。


はぁ～ホントはまだまだ自分も磨かなきゃいけない部分も多いし、むしろ磨かなきゃいけない部分（霊能的にも、人間的にも）しかないし、それでも繊細かつ大胆、緩急をつけたピッチングがなによりも人生という試合に勝つには大切だと思うんですけどねぇ～鼻、ほじほじ。


酔いも適度にまわって、なんだかドッと疲れがきて、中央公園で酔いさましにボーッとしておりまして、、、、、三越の隙間から、街中でお月さんをみあげ眺めてみる。

そういえば、携帯を確認してなかったとみたら、これまた知ってる人・知らない人の、いろんな人からの着信が。

その中の一件に、なんか懐かしいヤツから着信があってたことに気づき、慌てて折り返してみる。


「久しぶり！メールみてくれた？」

「うんにゃ、今仕事が終わったところ。珍しいやん、どうした？」

「いや～メールにも書いたんだけどさぁ、、、、、」


県はちがっても、グループは違っても、師匠はちがっても、同じ神様ごとでがんばっている男からの連絡。2人目が生まれたとのこと。高齢の祖母と新しい家族もふくめて山に登ったこと。すごくうれしそうに話してくれた。たぶん、向こうもお酒がはいってるんでしょうね、テンション高く何を話してくれてたかよく覚えてないけど（笑）

それでもその声を聴いてるだけでも、幸せになってくる不思議感。。。。。

やさしくて、神様想いで家族想いで良いヤツなんですよ、きっと。


そろそろこっちも家に帰るかと、立ち上がって地下鉄の駅までテクテク歩き（先週は右のふくらはぎを肉離れおこして見事にビッコ中・・・・・）ホッと電車の中でメールを開いてみると、そいつからのメールがずら～っと入ってて、中に 『月は満ちるし欠けるけど、その本質は変わらないものです。』 だってさ（笑）

なんかすごくカッコいい風だけど、今読み返したら奥が深そうで、でも実はそこまで深くなくて、しょうじき当たり前の話で（笑）、でも見かけによらずロマンチックな言葉をいれやがってカワイイところがあるなぁ～・・・・・・・と。


んで、最後にはオチがあって、

地下鉄降りても追いかけてきてくれてたお月さんを眺めながら、足はビッコをひいたまま気持ちよ～く、家にもどったのが0時を回りかけた時。


玄関あけて靴ぬいで、次の扉を開けた瞬間、


「・・・ワッッッ！！！！・・・・ビックリした？！ビックリした？（笑）」

「うわっ！！！！ちょっと止めてよ、心臓とまるかと思ったやん？！？！めっちゃ、ビックリしたさ！！！こんな時間に近所の人もビビってるって！・・・・・・・・・・ちょっと、なにやってんの、子どもが起きるでしょ～（汗）」


と苦笑いしつつ、まさかと思って部屋を覗いたら、、、、

うわぁ～もうすぐ日が変わるのに、まだ絵本を開いて遊んでる・・・・・この年からこんな夜更かしして、誰に似たのか大丈夫なのか、こいつは・・・・・・。


皆いろいろあって・・・・・いろいろあるけど、これが ”幸せ” っていうもんだろうかと考えた時に、やっぱり自然に手をあわせたくなるのが神棚だったり、お月さまだったりするんですよね（笑）



ってことで、メールの返信遅くなってて申し訳ございません。

今日と明日中で、なんとかすべてのメールにお返事いたします。。。。。

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