- 2015-03-22 (日) 22:43
- その他
終わりましたね、流星ワゴン。う~ん、TV的にはあり。
管理人的には不完全燃焼、、、、ってところでしょうか。
いや、香川さんやら吉岡さんの演技が観れただけでも面白かったんですけどね!
以下、原作のネタバレが入っておりますので今現在、読んでいる方はスルーの方向で。あ!ついでに、本読んでいる方は「あとがき」まで読まれてくださいね~
まず、奥さんに潜んでいた問題。。。。。
TVじゃ、これでも頑張ってくれた方ですが原作はもっとリアルにおどろおどろしく、、、、なかなかパンチがありました。不倫の方がまだ良いレベル。最後に、それでも許す主人公をみて、凄いなぁ・・・・・と。
しかし、そうせざるを得ないぐらいまで主人公は追い込まれていたんでしょうねぇ・・・・・それが醍醐味のひとつだったのに、まぁこれは教育上良くない話なので仕方なし。
それでも体を重ね合わせる夫婦の姿をみていると、欲望というより自分を確認する行為に近くて、すごく納得できました。
旦那は自己嫌悪からくる確認。嫁は罪悪感からくる責任。これで成り立つ夫婦関係も存在するんですね。これは表のメインテーマと共に初めから最後まで並行して横たわるサブテーマだったがために、表現できなかったのはもったいない。
・・・・・この伏線があったから、最後に「家族としてやり直したい」ってセリフも、「愛しています」だけの表面的なものじゃなくて、結局はもう一度、自分を見直し新しい自分を作りたい(=新しい人生を作りたい)に半分はつながって行くんじゃないかなぁ~なんて、勝手に想像していたんですが、これは原作を読まれた女性の方の意見も聴いてみたいな。
理論と理想で生きている男性に対して、感情の部分が多い女性は、この時の一雄と同じような感覚があるのか、どうなのか。まぁ結果として、物語の中でも主人公が気づかないまま、離婚を突きつけられた形となりましたが(苦笑)
何度も、過去に戻って息子を助けた忠さん。
しかし、息子の一雄は・・・・・・原作では、実は一度も忠さんとの関係修復のために流星ワゴンのシステムを使わなかったんです。全部、自分の家族のため(=自分のため)だけ。またそれを良しとして、、、、、当たり前に受け入れている忠さん。
・・・・これが本来の「男同士」の関係であり、「男の親子」であり。
「いつかは、親父さんとの修復関係に橋本ワゴンを使うんだよね?」
とワクワクしながら読んでいた自分の期待を見事に裏切ってくれたのですが、これが反対にリアリティがあって良かった。賛否両論はあるかと思いますが、これぞ「男同士であり、親子である関係」って感じで最後の最後、あとがきを読んで納得できた気がしましたよ・・・・・。
原作では、最後に忠さんとの生きている間の面会はおろか、最後に一か八かで病院に走った形跡がない。
まず、パッピーエンドでは終わらなかったんですよね。
現代に戻ってやったことは、すぐに家に帰って家の中の片づけから新しいスタートを切る。、、、、、最後は生きた忠さんに会わないまま、忠さんは本当にあの世に旅立ちます。そして、「自分はやり直す」という決意で幕を閉じる物語。
おそらく、その時に忠さんがまだワゴンに乗っていたら、きっと「それでいいんじゃ~」なんて声をかけていたんじゃないでしょうか(笑)・・・・・・いや、最初から最後まで、強くてもろかった忠さんはそうあって欲しい願望かもしれませんけどね。
・・・・もう、言葉は要らなかったんじゃないかな。朋輩同士であれば。
最後の最後までリアルに徹して、あそこで幕を下ろす徹底ぶり・・・・・・
一雄が、父との修復関係にワゴンを使わなかった分、より一層この本のメインテーマである、
「やり直せるかどうかより、その気があるのかないのか」
にスポットが当たっていたし、その底に横たわっている「親と子」「男と男」の物語も深みを帯びていたような気がしています。
あとがきにも書いてあったように、男のために書かれたような本でしたね~
だから余計に、女性目線ではどう映るのかが聞いてみたい(笑)
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コメント:6
- ちゅみ 15-03-23 (月) 8:45
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おはようございますです(^^)
「流星ワゴン」
残念ながら原作も読んでいなくてテレビも観ていないんですぅ・・
ですが、読んでみたくなりました
(*^^*)
それこそ、むかぁ〜しむかぁ〜し「バックトゥーザフューチャー」という映画が有りましたが、あの映画を観て、今は未来の大切な過去なんだなぁと深く深く感じまして、それ以来、過去や今や未来を同時に現した物語が好きで*\(^o^)/*
村雲先生のお話を伺って読んでみたくなりました(^^)
ですが「流星ワゴン」はサラッと読める物語では無さそうですね ^^; - ことたま 15-03-23 (月) 13:10
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流星ワゴン、
毎回、わんわん泣きながら見てました。
村雲さんのコメント読んでて、ふと、思ったのは、忠さん一雄親子にせよ橋本さん親子にせよ、私が涙がとまらなくなってしまうのは、親子関係にまつわる場面でした。
忠さんと倍賞さん演じる妻との夫婦も、ホロリときましたし、秘められつつ多くを語らないけど、夫婦の絆みたいなものを感じたんです。
されど、一雄夫婦の関係は、結構、ドライに見てました。私の感性のなさもあるんだと思うんですけど、画面だけでは、イマイチ、ふたりの気持ちや感情が読み取れず…。女性って、理屈とか理論じゃなくて、生理的に嫌いになったら、もう全てがイヤで何もかも嫌いになっちゃう場合が多いような、そんな気もしてます…。
途中、井川遥さんて、美人だなぁ~って、うっとりと見とれちゃったりなんかして…。
(オシャレ魂メラメラ~♪)
すみません。原作は読んでおりません。
さて、村雲さんに質問です!
ギャンブル依存症っていうのも、何がしかの憑依みたいなものなんでしょうか?辛いことから逃げるための現実逃避や自己防衛なんでしょうか? - 空 15-03-23 (月) 18:16
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TVあれから最終回まで見ましたが
何が言いたいのかよくわかりませんでした。
原作読んでないのもあるし、
最終回で、あれだけ暴れてた息子が突然「行くぞ」と言われてキチンと制服着て走ってるの見てますます興ざめしてしまいました。
引きこもり、家庭内暴力、、、こんな簡単だったらワゴンいらないでしょーと突っ込みたくなってしまって。(;^_^A
井川さんも触られて震えるくらいカズオが嫌いで離婚したいのに半年後会いに来るし。よくわからない。
まあハッピーエンドってことなのかな?
原作読んだらもう少しわかるのかもしれませんね。(^_^) - ゆっき 15-03-23 (月) 21:08
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流星ワゴン
原作もドラマも見てません。が。。。買って原作読んでみます!
私も、ことたまさんの生理的に嫌になったら全てが嫌で何もかもが嫌いになっちゃう場合が多いようなとのコメントに1票。
私も実際そうでしたから。もう最後は同じ部屋にいて同じ空気を吸うのもイヤみたいな(^_^;)
そんな相手と体を重ねるなんて考えられないけど、自分確認のためかどうか分かりませんが、私には出来ません(>_<) - 管理人 15-03-24 (火) 18:18
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ちゅみさん
こんにちはちゅみさん。あまり得意ではないので、先生をつけるのは止めてください(苦笑)流星ワゴン、興味があったらぜひご一読を。せっかくTVを観てないのであれば、さらの状態で読めるし割とスムーズに心に入ってきますよ~!
ことたまさん
「生理的に嫌いになったら、もう全てがイヤで何もかも嫌いになっちゃう場合が多いような、」・・・・・へぇ~これは勉強になりました。ってか、人を視る仕事の中でも、時々感じることはありますね(苦笑)ギャンブル依存症についてですが、おそらく個性やら生活環境、また霊的なものも別として存在していると思いますよ。それが視えない世界の面倒なところだとは思いますが。
空さん
でしょ~原作読まれたら、きっと腑に落ちるとは思いますよ(笑)なんかね、がんばってハッピーエンドにしてみました!的な違和感はすごく自分も感じております、、、、、原作、お薦めです!でも香川さんの忠さんは好き(笑)
ゆっきさん
女性は多いですね、、、、、「自分確認のため」、これは主人公の方ですね。嫁さんの方は「嫁としての責任」プラス、、、、ここは反対に男性が理解しにくいところだとは思いますが、「人間としては旦那は嫌いじゃない」 って理由だと解釈しました。原作読んだら、また感想を聞かせてくださいね~ぜひ聞いてみたい! - ちゅみ 15-04-07 (火) 23:04
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こんばんは〜。
この物語りは父息子の関わりを綴ったものですが。
私自身の父娘関係を彷彿させるものでもありました。
私にとって父は反面教師の何者でもなく尊敬とは程遠い存在です。いや、存在でした。昨年母が病に伏す迄は。
母が病気になり亡くなった事はこの上なく悲しい現実ですが、その事で父と私を辛うじて繋いでいた母という鎹の代わりとなる「何か」をこの数ヶ月で見つけた様な気がします。
父も不器用ながら母や私を大切に思い愛してくれていたのだと改めて腹の底から気付かされた数ヶ月でしたし。
父親が「父親然」として生きようとすれば、それはなんと大変な「生活」を強いられるのでしょうと。
それで、物語りそのものは、最初は訳が分からないままワゴンに乗り込んだチュウさんが、一雄の為に奮闘するけど、結局その想いはお互いに何一つ変わらないのではないかと思いました。
実際のチュウさんも一雄も、お互いの想いが一本の糸で繋がっているかいないかで受け取り方は全然違ってくるから、同じ事を言ってもしても、悪く取ればどんどん離れて行ってしまうし。
現実の世界にはワゴンなんて物は無いから、沢山の親子が人々がお互いの本当の想いに気付かないまま永遠にお別れをしてるんだろうなぁ、それが現実なんだよなぁと思いました。
もう一つは、
いつかテレビで男性(夫)は女性(妻)の浮気を許せる(却って愛情が深まったりする場合もある)が、女性は男性の浮気を許す事が出来ないと話していました。
どんな事でも個人で考えの違いはあるでしょうが、概ねそうらしいのです。
でもどうなんだろう・・
妻がその性性質から愛情のない肉体関係を不特定多数の男性と持った後、仮に修復したとしても夫婦としての信頼関係を持続出来るとは到底思えないから、結局先は見えてると思うんだけど。
その時だけの感情を収める欲情はただただ破綻に向かうだけの虚しい捌け口に過ぎないと思うし。
自傷行為と同じだと思う。
それなら犬猫の交尾の方がう〜んとマシ。
だって、雌は気に入らない雄には近寄る事さえ許さないから。
少なくとも雌の心に、ほんの僅かでも純粋な雄雌の「はーとマーク」が雄に対して出ないと交尾には至らない。
だけど残念ながら?人間は出来ちゃう^^;
はーとマークはとうに消えていても「情」で・・・
これはこれで幸せなのか、そうでないのかはわからないけど。
取り敢えず、愛情があるもの同士がお互いの肉体の温かさを感じるのは、心も身体も気持ちが良いし、幸せな時だから、性性質の一致出来るパートナーと巡り会えれば良いですよね(*^^*)
あっは〜(*^^*)
ものすご〜く長く書いた割には感想になって無いかも σ^_^;