「ノア 約束の船」 を観てまいりました！

「ノア 約束の船」 を観てまいりました。以下はネタばれも含めておりますので、映画観で楽しみたい方はスルーしてくださいね～

「ノア 約束の船」、ノアの箱舟の話はなんとなーくの勉強不足男ですが、スケールのデカさは楽しめました。



ノア役のラッセル・クロウは『グラディエーター』以来のファンだし、ノアの奥さん役がどこかで観たよね～とはじまって終わるまでずっと考えていたんですが、あのジェニファー・コネリーだと終わった後に知ってビックリ・・・・あの小学校時代の女神も歳をとるんだと、当たり前の感想で申し訳ないのですが、、、、それでも凜とした強さが残る美しさは健在でした。


ただなんというか・・・どうしてもこの手の映画、創世記を描いた超大作ではあつかってる題材も関係してか、やはりそのお国柄や宗教の教え的なものが強く反映しているものでして・・・・

自分なんか、ほとんどたいした知識もなく

「ノアの箱舟って、善人やら罪のない動物やらが船に乗れる話なんでしょ？」

・・・程度の情けない知識しか持ち合わせてなく、その中で進むストーリーは最初に『善』と『悪』がはっきりと別れすぎ、その善悪の中で神から選ばれた人間が、今度はそれを自覚したままどう神から与えられた善悪を受け止め、どう本人の中で昇華させていくのか・・・・この機微が醍醐味だったと思われるんですが・・・・・・・

まず、八百万の神々の、ほんわかして何ひとつはっきりしない（させない？）雰囲気でそだった日本の民としては神が与えし『善悪』にいつまで経っても違和感があって最後までまず馴染まないんですよね（苦笑）

・・・・だから、「神から与えられた役割とか使命とか、そこまで悩んで果たすものなの？？これ、悩む場面じゃなくね？」

って意識が強すぎて、せっかくいろんな障害や葛藤で悩みに悩んだノアのスペシャルな演技に感情移入ができない。


主人公のノア・・・この選ばれた男同様、その嫁にも息子にも善人の中にみえる醜悪さがあって、そこが表に出てくるところと、その醜悪さと自分自身が戦うところがノアを取り囲む見所だったと思うんですが
これもね、、、、なんか善と悪がはっきりしすぎていたり、それを分かりやすくするために分かりやすし過ぎたりと・・・

う～ん、、、、、登場人物の「悪」の部分がはっきりしすぎててこれも馴染まない・・・・・

・・・ようするに、葛藤が葛藤じゃなくなっている時点で「壮大なスペクタクル？ファンタジー？」のみに成り下がっているような気がしました。

・・・別に「ノアの箱舟」じゃなくてもいいやん？・・・・的な。

それでも自分はノアの箱舟の深い話しを知らなかったので、ファンタジーとして観るのなら面白い。画面からの迫力もなかなかのものでした！


これ観たら、「あ～誰か古事記か日本書紀の映画、めっちゃお金をかけて作ってくれないかなぁ～・・・」とついつい考えてしまう。。。。

ただし、これも作ったら作ったでいろんな捉え方が出てめっちゃくちゃ良いか、悪いかに評価が分かれるんだろうなぁ～自分のお気に入りの神様が本気の悪役になってたら、ちょっと嫌だし（苦笑） それが心の根に深く根ざした神道の基の話なので、感情も深そうな気がします。


まぁそんなこんなで 『ノア 約束の船』、皆さんの評価は良かったのか悪かったのかは気になるところです。おとなしく『超高速！参勤交代』 観とけばよかったかな（笑）　・・・・・それでも、ただ画面とストーリーを楽しむだけであれば映画代の元はギリギリとれる映画だと思います！

おやすみなさい、、、、、

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