当たり前が当たり前

このせわしい年末の最中、広島から神職学校の先輩が博多に用事を済ませにきてわざわざ立ち寄ってくれました。そういう場合ってほら、いつもたいていは世間話から入るでしょ？？他に神社の情報とか、いつからいつまでが忙しいとか、お守りは何が売れているとか、どこどこに助勤で行かされているとか・・・・・・・

すっごい軽い気持ちだったんですが、最近助勤させてもらってる結構新しい方に入る神社さんの話をしてた時・・・・・・久々に怒られました（苦笑）まぁ学校時代からいっつも自分だけを怒ってくれるやさしい（？）先輩だったんですが・・・・・



「お前さ、”当たり前” って思ってることいっぱいあるだろ？？」

・・・・・あぁ、この説教モードに入る前の雰囲気、、、、懐かしい感覚っちゃー感覚ですが、まさか久々にお逢いして福岡でこのモードを味わうとは（汗）

「・・・・えっ、ええ。すっごく感謝してますよ！毎日充実してますし。」

「違う、俺が今言ってること聞いてたか？当たり前って思ってること、５つぐらい挙げてみ。」

「えーっと、飯が食えてる。家庭がある。親が健在。割と健康。人に恵まれている・・・・・とかですか？」

「うん。それを今、紙に書いてさ。よし、ここにもう一度書いてみて。」

取り出したのは手にしてた要らないプリントの裏。忙しい最中、わざわざ寄り道して会いにきてくれ、二人待ち合わせた場所でコーヒーを飲みながらそのプリントの裏に書かされる。


「よし、今度はさ。お前の当たり前を支えている人の名前をその後に書いてみて。」

「ええぇーーーーでもですよ、仕事にしたってかなりの人数だし、”人に恵まれている” って言ってもめちゃくちゃ数多いですし、健康は・・・・・まぁ最近、太り気味ですけど（笑）・・・・これ、なんかの心理テストか何かですか？？（爆）」

「あのな、一つの項目に最低でも3人、多くても10人まで絞って名前を今年中に出せ。そして、来年はじまったらすぐ一人一人に何かの形でお礼を言え。」

「ええぇーーーーーマジですか、、、、、。」


笑って誤魔化したかったんですが、昔からそうなんですがこの先輩って、本当にピントが外れているようで間違いなくピントをはずさない天才肌の方なんです。これで数度、学校にいってる時も助けてもらったし、バカにしてた人も多かったんですがおそらくこの人の価値を知ろうともしなかった人たちじゃないかと。自分はこの説教好きの人がなんとなく好きになったので、余計に可愛がってもらってた訳ですが。


まぁ、書きましたよ真剣に。

おそらく先輩の自由時間もそこまでなかったはずですが、先輩が時計をみないもんだから自分がここで手を抜くわけにはいかない。もう半分、やけくそになって書きなぐってみました。


なんかですね、一見バカらしい作業だったんですが、、、、、、時間がある人は、暇な時一度はやってみてください。。。。いや、すごいですよ・・・・・・・あることが分かります。

何がすごいかって、本当はここに書きたいんですが、、、、、ここで書いちゃうと結局みんな、読むだけで多分やらないだろうから（笑）あえて書きません！本当にやってみた人だけ分かるっていう話です。


で、最後はがっちり握手してその先輩は博多駅行きの地下鉄にのって颯爽と去っていったわけですが、、、、、、、

・・・・・その紙、思いっきりカフェに忘れてきちゃいました！（爆）


否、それでいいんです。

「で、先輩。この紙はどうしたらいいんですか？」

「よし、そこに置いて帰ろう。お前の汚い字なら個人情報漏えいにもならんだろうし（笑）」


書いた人だけには、わかる。

でも書いてみて本当によかったですよ。

最初は冗談かと思って、書き始めても「もぉ～卒業しても、またかよぉ～時間が勿体ねぇ～」と考えていた自分を許してもらいたい気分です。

バカみたいだけど、本当に紙に鉛筆を走らせた人なら、わかる。

とにかく皆さんも時間がある時に、時間の許す範囲で想像力をマックスにして書きなぐってみてくださいね～

自分も三ヶ月に一度はやってみようと考えております（笑）おやすみなさい～

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