伊勢の神宮、出雲大社の式年遷宮！①

伊勢の神宮、出雲大社の式年遷宮！・・・・ちまたの噂によると、神宮（正式名称は”神宮”。「伊勢神宮」じゃないですからね～せめて、”伊勢の神宮” と呼びましょう！）と出雲大社の式年遷宮が今、熱いっ！！・・・・・という噂をききつけまして、行ってきました～出雲の国といえば、出雲大社！！

今年は神宮の20年に一度の遷宮と、出雲大社の60年に一度の遷宮が重なる珍しい年。「え？偶数同士だから、必ず20年に一度は重なるんじゃないの？？」 いぇいぇ、この二大社の遷宮が重なるのは実に60年ぶり。戦後や復興関係で時期が微妙にずれてるんですよね・・・・・・今年重なったので、次の60年後もなにごともなく滞りなく行われるのを祈ります（その時はあの世から眺めていると思いますが）



「せっかくの休みだから、どこか行こうか！」

自分のお薦めは久々に行きたかった海響館！あそこで魚に癒され、ついでに唐戸市場でお寿司でも食べれば気分がいいこと間違いないし。ついでに、釣竿でももっていって、途中で海に向かって投げればまた楽しいことこの上なし！

「門司まで行くのなら、山口まで行けそうじゃない？」

「・・・・そうやね！だったら鍾乳洞まで・・・・・・」

「いや、山口まで行くのなら島根まで行けそうじゃない？？出雲大社に行こっか！」

「うんうん、出雲大社・・・・・・・・・ええええぇぇえぇ！！出雲大社？！今から行くの？？・・・・・遠くない？」

福岡から出雲大社まで夜の道をぶっ飛ばして5時間半ぐらい。まぁ休憩を入れつつ、普通に走って6時間半ぐらいはみておかないと・・・・・・・・

迷ってる暇はありません。考えてる時間がもったいない。まずは行ける所まで、、、、、なーんか天気もあやしかったんですが、急いで家に戻って準備をする。せっかくの遷宮の年、ここで出雲大社が出てくるとは・・・・・・・もう何度も夜駆け、朝打ちで車を往復させた出雲の国。でも、神祭ぬきにしてプライベートの参拝は実ははじめてなんです。


「・・・・・・・・よし、行こうっ！！！とにかく出発しよう！！最悪、温泉にでも入ればいいし、車の中で寝ればいいし！・・・・・とにかく出発だ！」


ざっくりと準備。家の戸締りと電気類を確認して片道6時間の道のりに備えて家にあった大量のCDを車に担ぎ込む。念の為に着替えとタオルと下着を速攻で準備して、


「よっしゃ～いざ出発っ！！！」


案ずるより産むが易し。調子よくスタートを切ったつもりだったのですが・・・・・・・どれぐらいだ？都市高→太宰府インターから高速に乗って、1時間半ぐらい車を飛ばした頃でしょうか・・・・・・・・


「トイレ休憩と飲み物を調達っ！！アイスも食いたいっ！」

CDをかけまくり、歌でも歌いながら車をインターの駐車場にいれ、さてジュースでも買おうとした瞬間、、、、、、、、


気がつきました。

「あれ？財布がない・・・・・・・・・・いや、そもそも財布を入れたバックがない・・・・・・・・あれ、着替えもないんだけど・・・・・・・・・・・・・・・・」


一瞬、思考停止。

次の瞬間、家で準備してから車に乗り込むまでの工程を思い出す・・・・・・・


「どわっ！！・・・やばい。荷物のせるの忘れた！玄関の前に荷物、全部置いてきちゃったよ。。。。」


気分は一気にブルーを通り越して、ブラックへ・・・・・・

4・5万入った財布。財布に入ったクレジットカード。免許証。いつ何があってもいいように同じく財布の中には保険証。携帯。着替え。ぜーーーーんぶ、家の前においてきてしまいました・・・・・・・・車の後ろには積み上げた大量のCDだけ！！（爆）


「うわぁぁぁぁ～やばいよ村雲、それ・・・・・」

「うん、困ったね・・・・・・・ははは・・・・・・・（汗）」

「とりあえず出雲行きはキャンセルして、取りに戻ろうか？？ひょっとして、玄関の中に入れてない？？」

「いや～玄関の鍵がここにないってことは、、、、、鍵閉めて、鍵はバックの中に入れたんだと思う・・・・・やっぱり玄関の前に置いてきちゃったんだよ。ここまで来たんだし・・・・・ちょっと待って・・・・・・」


ない頭をフル回転させて考える。隣のおばちゃんに電話してバックを預かっといてもらうか、、、、いやいや一番力になってくれる携帯がない今、隣のおばちゃんの携帯番号なんて覚えてないし・・・・・・・あとは・・・・・・・・あとは・・・・・・・・・・・・・・・・


あった！！！ひとつだけ記憶にある電話番号！それは、あんまり使いたくないけど、最後の手段 『実家』。


今日は休日で運がよかったら父が家にいるはず！

連れの携帯を借り、さっそく電話。

今までのいきさつを説明してバックをとりに行ってくれるように依頼。


「相変わらずバカやなぁ～お前は。もうないかも知れんぞ。」

「うん。ないかも知れん。ないかも知れんが行ってくれ・・・・・・・そんで、あってもなかっても、この携帯に連絡してください・・・・・・」

「わかった。」


電話を切ってから、たんなる思いつき旅行がもう自分の頭の中では別のストーリーにすり替わっていくわけですよ・・・・・・・・・


「自分は今、大切な使命を帯びている・・・・・・・そう、それは ”出雲大社の遷宮” を心から祈らせていただくためだ。。。。男としてここで引き返すわけにはいかない。。。この役目は自分にしかできないんだ・・・・・・。バックがなくても後から大変なことになっても神様を恨んだりはしない・・・・・いや、でもできることなら出発した時に置いたままの姿で、今でもそこにあって欲しい・・・・・いや、旅に犠牲はつきものだ、無くてもそれも仕方ない・・・・・・・せっかくの遷宮なんだ、チャンスはそう何回もない・・・・・・・・・・でもできることなら、あって欲しい・・・・・・・・・・」


それから約20分後ぐらい、父から連れの携帯に連絡が。


「ウチのバカ息子に、”バックはあった” と伝えてください。それから、”バカたれ” と一言お願いします。」


まぁね長い人生ですもの、いろいろありますよ。


「うん、なんとなくあるような気がしてたよ・・・・・・・・。”バカたれ” とな・・・・・・まぁいい、その言葉今日は甘んじて受けよう・・・・・これも油断するなよ。との神様からのメッセージに違いあるまい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・でさ、ところで現金いくら持っとうと？？（笑）」


いやーちょっとだけ、ドキドキしましたけどとにかく引き返さなくて良かったですよ（爆）

やっぱり遷宮の年ぐらい挨拶に来いっ！！って出雲の神様に呼ばれたんだろうなぁ～・・・・・・と適当に解釈をして旅は続きます。


つづく。

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