宮崎、神社参拝の旅③　常世（とこよ）と現世（うつしよ）

つづき。

「Iさん、これ確実に死んでますよね・・・・・・・・」

「そだね・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一瞬、二人でボーッと亀さんの死体を眺める。さっきまでのハイテンションはどこへやら、、、、なんか楽しい夢だなぁ～・・・・・と思ってたのが、ホンの一瞬で怖い夢にかわる時ってありません？？あの状態、あの感覚と申しますか・・・・・・・改めて池を眺めますとさっきまでみていた同じ風景のはずの池が、今度はなんかやたら魂の底から身震いしたくなるような感覚とでも申しましょうか・・・・・・・・・



「まぁ亀さんだって生きている以上は死ぬこともあるでしょ。」

気をとりなおして池の散策を再開。

それでもさっきまではギャハハハと笑いながら歩いていた池の周り、なんかいろいろと考えながら歩いてしまったんですが・・・・・・・・


そもそも「小戸の 阿波岐原」とはご存知の方も多いとは思いますが、現世（うつしよ：今生きている人間の世界）から亡くなられたイザナミ様が恋しくなって、禁をやぶって常世（とこよ：あの世。常に夜の世界）逢いにいくイザナギ様との物語。

ウジが湧いてるイザナミ様の遺体をみて逃げ帰り、反省のために心と体を清めるために海につかって身を清めたのが「小戸の阿波岐原」。そして、そこで声を上げて奏上した反省文？的なものが今に残る『天津祝詞』ですよね。


「あまり調子にのってるんじゃないぞ、お前たち。明日はわが身だ。」

・・・・・と注意されたような、、、、、、いやいや。それとも、

「生は死と隣り合わせ。生によって死に向かってはいくが、死は新しい生を生む。なので、生も、全力で生を尽くした後の死も同等の価値があり、また生きている間でも人間は何度も生まれかわることができる。」

・・・とお伝えいただいたのか・・・・・・・・・

Iさんは旅後のメールで、

「亀さんは風水的にも動かぬ山、、硬く強い動じぬ心や、、時には自分でも良しとしていたような固定化された価値観、信念、エゴ、の様にも思える。価値観は長い亀さんのような時間をかけてできるものですし。。それが、、、死んだ、、と。僕はそんな風に理解している。とにかく。。生まれ変われたような、、新たなるステージに足を踏み出したような、、そんな宮崎だった。」

メールをほぼそのまま引用させていただきましたが・・・・・・・すごいですね。確かにそう。


この旅では、Iさんにたくさん教えられまた同時にIさん自身もなにか変わっていく様子を感じることが出来ました。これは本人にもまだお伝えしてませんが、（いや本当は最後の締めで書こうと思ってたんですが（笑））なんか伝わってくる”気”が、よりいっそう磨きがかかって輝きがましたような感覚が。。。。。

ついでに自分は、自分のことなので何がどう変わったのか、また変わっていくのかは分かりませんが、Iさんがメールで伝えてくれたことがすんなりと心に入ってきました。

相手がいることなのでまだ許可がもらえず、ブログには書けないことも多いのですが・・・・・ただ新しいスタートに立ったことには間違いなく、そしてたくさんの大きなことをこの旅で、そしてIさんから学ばせていただきもしました。


二人でいろいろと考えながら、また想いをそれぞれの胸に秘めながら。

向かった先は、ついに真打ち登場！！！！宮崎といえば、あの神社です（笑）




つづく。

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