勇気×勇気

2013-01-12 (土) 16:11
教訓 | 神様

『神様に対する良い質問と悪い質問ってあるんですか？』

これを記事にしようと思ったんですが、次に回させて下さい～昨日は中学以来の友人と二人でしっぽりと新年会に行き、丁度奥さんが二人目の妊娠で実家に戻られているらしく・・・・・・・そのまま家にお泊りしてしまって、そんですごく心に残る話をしてくれたんで忘れない内に記事にさせて下さい。まぁ、Sの話は時々記事にしちゃうんですが・・・・今回は、「それブログに書いていい？」って聞いたら、「チェックするけんな！」って言われたんで少々、プレッシャーを感じております、、、、、、、

お正月、大家族の集まりがあって皆で仲良くご飯を食べてた時にSは姪っ子から、「学校でイジメに遭っている」と相談を受けたそうです。話の内容から軽く想像しちゃうと、仲良く親族一同でお正月のお祝いの席。S自身も周りのみんなも、多分相談した本人でさえそんな話が出るとは想像できなかったんじゃないでしょうか・・・・・・

「よし、、、、おじちゃんが何とかしてやるっ！」

まぁSは中学の時から激情家の情熱家でしたから（笑）勢いもあったんでしょうが、何の気なしに姪っ子に話を振って、かえってきた答えが予想外の言葉だったんで思わず口に出してしまったことも無きにしもあらず・・・・・・その風景まで浮かんできました（苦笑）

そこからその子は語りだす。笑顔で楽しげに、どのようにして苛められているのかと。

でもSは情があって熱い・篤い男ですから、、、、姪っ子がその場の空気を読んで笑顔で話してたのが分かったんでしょうね。それに返って心を打たれて、同時にニコニコと大人の笑顔でガヤガヤしながら聞いているその子の両親や周りの大人に余計に腹が立ったそうです。

お酒を飲みながら、二人でその事についてもグダグダ話したんですけどね（笑）「両親が一番悩んどっちゃないと？？」「その子に気を使って問題を軽くしてやる為の、大人の笑顔だったのかも知れないねぇ～」と。

「それは自分も分かっとったい。それにしても、やっぱり腹が立つ。あんな時は状況とかその場の空気とかどうでもいいとって！！そいつが勇気を出して喋ってくれてるんだから、同じ目線で”真剣に”話を聴いてやるのが大人やろうもん！！」

いや、感心しましたね正直。Sのやり方が良いのか悪いのかじゃないんです。

本人もそれはよく自覚してましたが、『一番辛くて一番勇気を出さなくちゃいけないのは本人』、結局どんな人間だろうが歳だろうが、自分の人生を勝ち取る・自分らしく生きるのは本人じゃなきゃ最終的には無理なんです。でも、相手がたとえ中学生だろうがそれを先回りして考えず、まずは『たった今』、その子が望むことを、周りがやれる事を、真剣にやってやる。

その子は勇気を出して、普段言えないことをその時に言ってくれた。だからSがその時に出来ることは、「真剣に全力でその子の話を聴いてやる」ことだったんですね。言われてみれば、そりゃそうだろう！ってなるやも知れませんが、大人はどうしても賢い生き物ですから・・・・・・話を聞きながら、その先の先まで同時に考えてしまう・・・・・・・ようするに全力で話が”聴けない”んです。いえば、たった今の今、その子が求めているたったそれだけのことがなかなか出来なかったりする・・・・・・・・

「今ね、まずはどうしても嫌なことは具体的になに？？」

二つ目に自分が、こいつ頭良いなぁ～と思ったこと。

大人の理想ややり方を心砕いて話をすることも大切ですが、今現時点で悩みを抱えている子はそんな事は実はどうだっていい。いや、むしろそれは本人の問題だから本人が一番よく分かっているのかも知れない。

その子が一番求めているのは、そんな道理や論理よりも、「今目の前にある問題を解決する方法」だったんですね・・・・・自分がいつも相談者の人に対して心がけているのは、『魚を渡すよりも魚の釣り方を教える』だったんですが・・・・・・・それも時と場合と相手によってかなり間違っていたのかも知れない・・・・・・自分もかなりの慣れがあって、答えしか求めない相手に対しては少々、「問題解決の解き方」ばかりに目がいってたのかも知れないなぁ、、、、、と改めて感じました。

次にSが言った言葉は、「よし、一緒に神様にお願いしよう！○○が望んでいる解決が今、××ならこれは運に近い。運だったらおじちゃんも一緒に行って、全力で真剣に祈るんで神様にお願いしよう！！きっと神様なら○○の望みを叶えてくれる！！絶対に大丈夫やけん！」

・・・・・ここで間違って欲しくないのは、「なんでもお願いをすればいい」というわけではございません。ましてや神道の布教活動でもない（苦笑）自分は日ごろ、「神様にはお願いごとはしないで下さい」と言ってますが、それはお願いしっぱなしで行動に起こせずたんなる『神頼み』で終わっちゃうのが嫌だからです・・・・（それなら「宣言した方が行動も伴ってよっぽど神様は聴いてくださる、願いが叶う」と考えているから）

○○ちゃんは勇気を出した。親はもちろん知ってたことでしょうが、親戚一同のいるなかで勇気を出して、洗いざらい今までのことをこと細かく喋った。もしかしたら、本人の心の中では喋らざるを得ない状況まで追い込まれていたのかも知れない。そう考えると話を聴いただけでも「よくやった！」と思いましたが、Sはさらにその上にいってましたね（笑）「神社にいって神様にお願いしようっ！！」・・・・・・・・・・って、おい。

「Sさぁ～神様はいいけど、よくそんな時に神様とか神社とか言葉が出てきたねぇ、、、、、それで、どげんもこげんもならんかったらシャレにならんよマジで・・・・・・・・」

「うん。もちろん勢いもあったけど、こういう時は何でもいいけんさ。まずは ”言い切って” やらんと本人も自信が持てんやろ？そんで具体的にすぐに行動に移さんと不安になるやろ？」

・・・・・・・・・なるほど。

Sの主張は、「勇気、行動、気迫」。若干、政治家のポスターに似ておりますが（笑）最後が”気迫”というのが彼らしい。また本人がそれを”地”でいって、そのままで生きてるからかなりの説得力もある。

でもそれって、こっちもある程度『覚悟』が必要なことなんですよね、、、、、、

Sはすぐさま（Sの気が変わらないうちに（爆））神社参拝の約束をして、姪っ子と妊娠中の奥さんと幼子を連れて初詣で賑わう神社参拝の参道を、クソ寒いなか一時間近くも並んだそうです。「よし、ようやく順番が回ってきた！！○○、祈るぞ！！！」当日は姪っ子さんも行く時からかなりの笑顔で、正月の時と全然違ってたっていってました。

・・・・・・・で、結果はですね・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・ダメだったんです。

運が悪く、その子とSが願ったように現実はならなかった・・・・・・。

でも、奇跡は起きました。

Sと酒を飲んでる途中、姪っ子さんから電話が掛かってきたんですけどね～

「ダメだったよ。ダメだったけどね、あんなに真剣に祈ったし、おじちゃんにも祈って貰って。きっと大丈夫、絶対に大丈夫だって神様を信じて、、、、、、ダメだった後に思い切って先生に今までのことを言ったの。そしたらすぐに先生が動いてくれたんだよ！！！結果、おじちゃんの言うとおり神様は願いを叶えてくれたんだよ！！」

彼はその話をしてくれながら涙を流してましたよ・・・・・・正直、ホッとしたと。

やっぱりいるんですよ、神様は。なかなか一筋縄ではいかない神様は多いけれど、勇気から出た行動はなにかしらの反応を起こしてそれぞれの元へとかえってくる、、、、人智じゃはかれない領域です。神様に近づけば近づくほど、本気で学ぶことが多いと自分も感動しました。姪っ子さんはまた、今からいろんな問題が起こるでしょうが、なんとなく大丈夫なような気がしました。

「そんじゃ、Sと姪っ子さんと、ついでに自分にも改めて乾杯～」

その後もいろんな話をしながら、乾杯を重ねすぎて最後にグデングデンになっちゃった訳ですけど。酔った勢いでその後のラーメン屋で替え玉二回とギョーザとご飯食べたのは自分でもびっくりしましたが。・・・・・昨夜の出来事は絶対に日記に残しておかないと！と思ってですね～自分のためにも、もっかい５年後ぐらいに見直そっと！！

明日こそ約束してた、『神様に対する良い質問と悪い質問ってあるんですか？』を書かせてもらいます、すみません。

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コメント:10

柚ママ 13-01-12 (土) 19:14: こんばんは～
そうなんですよね。神様って。
たまに人をこんなに苦しめてドSなんじゃないかと思う(苦笑)
でも本気で行動して、ぶつかって駄目でも、それが未来からみたら、結果良かったりと人生の伏線をひいてくれてたりしてるんですよね～。

姪っ子ちゃん良かったね！

神様は、願い事はその人の人生観考えながら、遠回しに叶えてくれるんだと思います。
もちろん行動も伴わないとだめだけど。
でも人は速効性を求めてしまうんですけどね。
星くず 13-01-12 (土) 19:18: う～ん・・・
昨日・一昨日のよりうるうるしてしまいました。。。
私にとっては、とお～っても身近なお話だったので。。。

姪っ子さんは、Ｓさんのおかげで、今後イジメられても間違っても自殺なんて考えず、時に立ち止まりながらも前向きに進んでいけるでしょうね♪

自分が困っていることを、Ｓさんに話す・・・自分が困っていることをはきっりと表に出せる→姪っ子さんのご両親は、大切に育てられたんだろうな、と思いました。
親から抑圧や制限がかかっていたら、誰にもいえないし、そういう環境だったら、話した相手にＳさんのような反応は見られないだろうし…と。。。

子供の頃にまるごと自分を受け止めてもらえる経験は、自分を肯定できる基礎になると思います～

今は親や親類など身内だけじゃ対応できないことも多いので、是非とも地域コミュニティーが復活して・口うるさいけど悲しい時は一緒に泣いてくれるおばちゃんとか・イタズラをしかるけど一緒に遊んでくれるおじちゃんとか…
もちろん、全ての問題が解決するわけでもないし、あらたな問題も起こるとおもうけど、少なくとも今よりかは自分を肯定し自分のことを発信できるようになるようになるんじゃないかなぁ～～～と思ってます。。。

子供はおろか、結婚さえしてない私の夢物語り…かもしれませんが　（＾◇＾；）
ブーシュカ 13-01-12 (土) 19:46: これは何とも。文字文明に感謝な内容です。

聞く側があれこれ気を揉むのでなく、本人に、聞く。とても合理的ですね！質問内容が、何とも。本人も話しやすいし、聞き手も問題点を掴みやすい。

「今ね、まずはどうしても嫌なことは具体的になに？？」

これ、百回くらいつぶやいて、自分のものにしたいです。それから、一緒にうーんと考えたり動いたりした後に、感謝であれお願いであれ、真剣に神社にお参りに行く、というのを習慣にしたいです。とても良い方ですね。Sさん。
自分は、話半分で、すぐにあれこれ策を考えてしまいます。なんでも自分でしてしまおうという性分というか。早合点に走りやすい。これを直していきたい。

相手の話を聞く。
「今ね、まずはどうしても嫌なことは具体的になに？？」

とてもためになる内容、ありがとうございます。
これ、本当にくさびを打って置きたいフレーズですね。自分のものにしたい。心掛けます。
naobon 13-01-13 (日) 0:11: うう、良い話です(ノ◇≦。)　Sさんすごいや！しかも神様に祈るかー昔ならドンビキしてただろうけど、今ならナイスアイデアです！素敵☆

私も、笑ってる大人みたら同じように思いそうです～(笑)特に、何ていっていいのかわからずとりあえず笑ってるような大人なんかみたらムキーってなるかもっす。といっても、自分もこれといった秘策なんて全然ないんですけど(涙)

んでも、いじめられてる話を笑ってできるなんて無理してるにきまってるだろうし～周りの雰囲気読んで笑っていうなんて泣けるじゃないですか・・・なんなら私が半泣きして泣くの我慢しますよ（汗）
姪ちゃんが話してみようと思える家族がいてよかったですね！！
姪ちゃんとSさんの勇気に乾杯ですヾ(*´∀｀)ノルネッサーンス
kabosu 13-01-13 (日) 1:31: 一番偉いのは　おじさんに話をした姪っ子さん。

そういう思いを口にする勇気は　そう簡単に出ません。

よく話してくれましたね、姪っ子さん。　そして聞いてあげましたね、おじさん。
りょう 13-01-13 (日) 4:30: 良い方向へ進んで､本当に良かったです｡
私も､小学生の時､担任が主犯のいじめに2年間苦しんだ事がありました､誰にも言えずに卒業式を毎日数えていました｡
何故､誰にも言えなかったというと信頼できる安心が無かったからです｡私を､本当に見てくれている人じゃなければその一言で何かが崩れてしまう責められるかもと怖くて…｡
ｓさんは､この人なら大丈夫と安心できる素敵な方なんでしょうね｡
甥っ子さんは､頼もしいおじさまがいてくれて心強いですね｡
とり 13-01-13 (日) 16:28: その子の話を真剣に聞いて、真剣に動いてれたSさんを見て、「先生に話す勇気」が、姪っ子さんに産まれたんじゃないかな。

大人に相談しても無駄だよとか思われちゃ、SOSすら出せなくなってしまう。

思い出した話があります。

その子にはお母さんがいませんでした。
その事で彼女はクラスの仲のよかった友達から、浮気でしょ？とか、いなくなるなんて変だよとか言われて、孤立してしまいました。
彼女は、そのことをお父さんには言えませんでした。パパが悲しむから。
たまたまパパの居なかった夕食のとき、ポツッ、、と○○て言われた、、と呟くように、彼女は一言言いました。
おばあちゃんとおばさんは、彼女の話を聞いて、わんわん泣いて、皆でわんわん泣いて、彼女が一番気にしていた、浮気で出ていったわけじゃないことをつたえました。

パパには言えないと、彼女は言った。でもやっぱりパパが頑張るしかない。

おばあちゃんとおばさんは、彼女には言わずに、お父さんに伝えました。そしてお父さんは、知らないふりをして夜、彼女と長い話をする中で、直接彼女の口から学校での出来事を聞きました。

その後、お父さんと彼女は二人で考えて話をして、その問題を乗り越え、いまでは彼女がクラスで孤立していることはありま
せん。

両親に言えなくても、Sさんのようにおじさんとか、おばあちゃん、おばさんにならポツッ、、とつぶやいてくれることが、あるとしみじみ思い出しました。
そのポツッ
、、は、注意しなければわからないくらいのもので、
とり 13-01-13 (日) 16:34: きれちゃいました、すいません。

小さな一言は、聞き返さないとわからないくらいのもので、でも、それが子供にしては精一杯で、笑ってみたり、いろんな方法で誤魔化しながらちょっとづつ話してくる。

おじさんおばさんおじいちゃんおばあちゃん。
そういう繋がりも、昔とは遠くなりつつあるけど、そういう繋がりをちょっと考え直して、遊びに行く機会を増やしたり、1本電話かけてみたり。

そんな一歩から、なにか変わる気がします。

両親じゃないから言えること、あるかもしれません。

長々失礼しました。
おき 13-01-13 (日) 23:54: こんばんは

これも涙が出ました。
姪っこちゃんは幸せ者ですね。
真剣に話を聞いてくれる大人がいるんですから。
たか 13-01-16 (水) 11:15: はじめまして、昨日から読ませていただいています。
タイトルに惹かれなくて（すみません）
今まで後回しにしてましたが、みごとに号泣です。
私もSさんのようになりたいです！
いえ、きっとなります。

たくさんお話を書かれていらっしゃるので、
これから読んで勉強させていただこうと思います。
今後ともよろしくお願いします。