- 2012-03-07 (水) 19:49
- 神様
つづき。
急いで村中の村民が、田畑に駆けつける。
するとそこには、ひとかたまりになって怯えている村民達と、それに向き合った形で10名にも満たない身なりの荒々しい半分、盗賊のような姿形の男たちの姿が・・・・・
「なんだ、このシケた村は・・・・・田んぼもこれっぽっちか。ケッ、せっかく戦から命からがら逃げて来たってのに、酷いもんだぜ!!・・・・おいお前ら!!これで村は全員かっ?!とにかくありったけの食い物を持ってこいっ!!ついでに酒もだ!オレ達は腹が減って仕方ないんだよっ!・・・・いいか、逃げるヤツがいたら、代わりに一人一人を殺していくからなっ!!!」
本気なのか威嚇なのか、手に持った血まみれで刃が随分とこぼれた刀を振り回します。
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「さて、困ったものだ・・・・・・・・。」
村人たちは距離を空けて、小声で会話する。
「どうしたものか、、、あいつらは殺気だっている。下手をすりゃ、これは本当に殺されてしまうぞ・・・・・・。」
「・・・・かと言って今から逃げる勇気もない(泣)何か良い案はないか・・・・・。」
女子供が急いで家に戻り、ありったけの食い物をかき集めに走る中、村の男衆はまだごにょごにょと話をしております。
「・・・これは困ったことになった・・・・・・誰か、あいつ等に太刀打ちできる刀の使い方が上手なものはおらんか・・・・・」
「あんなやつら相手に戦えば、命がいくつあっても無理だ、、、オレにはできねぇ・・・・・」
「お前ら、うるさいぞっ!!なんか知らんがわし等をこの村から追い出そうといらぬ相談をしておるなっ!こいつら、食い物に毒を盛るかも知れんぞ。よし、食い物が来たらまずはお前から食え。」
「えぇ~~っ、お頭、それは酷いですよ・・・・・・・。でも、おら達が飯を食って夜、寝ている間に、こいつらが残った稲の間に身を隠し、カマや鍬を持って襲いかかってきたらどうします?夜寝ている間に、残った稲をすべて刈り取られ逃げられたら・・・・?」
「う~ん、、、、それもそうだ・・・・・・・・・」
食い物がくる間、盗賊は盗賊で頭を悩ませる。すると村人の中から、よろよろと姿を現したのは、、、、、、皆さんお待ちかね、山田の爺さんではないですか!びっくり!(爆)
「なんだ、この汚いジジイは・・・・・・・・」
山田の爺さんは、黙ってジッと盗賊のお頭の顔をぼんやりと眺める・・・・・・
「な、なんだっ!!お前はオレ様をバカにしいるのか!!何とか言えっ!!」
山田の爺さんは、それでもゴニョゴニョと口を動かしたが、言葉を発しない・・・・・・
「くうううぅぅぅ、、、、もう許さんぞっ!!こいつを切ってくれようっ!!・・・・・いや、待て丁度良い。よし、ジジイがこの田んぼに立って、米が盗まれぬように見張りをしていろ!・・・・そうだなあ~・・・・・・よし、ジジイが逃げぬように、こうしてやれっ!!」
言うが早いか、盗賊の頭はいきなり大刀を抜いたかと思うと、思い切って振り被り山田の爺さんの片足を根元からスパッ!と切り離してしまった!!
「・・・・ぎゃっ、ジイサンっ!!!!!」
恐れのあまりに口々に叫ぶ村人たち。中には悲鳴を挙げる村人、目を背ける村人、山田の爺さんに駆け寄ろうとして周りに止められる村人・・・・・・・・・・・ところが、山田の爺さんは顔色一つ変えず、相変わらずボーッと突っ立ったまま・・・・・・・
それどころか、ひょいと自分の切り離された足を掴んだかと思うと天高くに放り投げた!!
つづく。
正直、飽きてきた・・・・・・・・・・・
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コメント:2
- hatadesu 12-03-07 (水) 20:23
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え~Σ(゚д゚lll)
あきないで下さいよ‼
山田の爺さんの危機なのに~
お願いしますよ(>人<;) - 管理人 12-03-07 (水) 20:56
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hatadesu さん
一話で終わるつもりが、こんなに長くなるとは(苦笑)いや~楽しかったですよ、まだまだ話は続けたかったんですけどね。無性に他の神様の話が書きたくなってきた、浮気者です(笑)