- 2011-10-21 (金) 20:28
- 神社
祓戸(はらえど)四神。
神道をご存じの方はこのご神名をご存じの方も多いとは思いますが、『大祓祝詞(おおはらえのことば)』に出てくる、根の国底の国にいて、罪とか穢れを祓って下さる・・・罪と穢れを消滅させるに最後を締めくくり代表的な神々様ですね。ちなみに大祓祝詞とは、「天孫降臨の故実と天皇統治の淵源」→「罪の発生とその種類」→「”大祓をやりましょうね~”との教示」→「罪が消滅する事の予言」→「罪が消滅していく状況」→「祓戸四神様が罪や穢れを消滅させる経路の説明」から成り立ちます。以下は、最後の罪穢を消滅させる経路の訳です。
ーーーーーー中略ーーーーーーーーーーーーーーー
佐久那太理爾 落多岐都 さくなだりにおちたぎつ
速川乃瀬爾坐須 はやかはのせにます
瀬織津比賣登云布神 せおりつひめといふかみ
大海原爾 持出傳奈牟 おほうなばらにもちいでなむ
此久持出往奈婆 かくもちいでいなば
荒潮乃潮乃八百道乃 あらしほのしほのやほぢの
八潮道乃潮乃八百會爾坐須 やしほぢのしほのやほあひにます
速開都比賣登云布神 はやあきつひめといふかみ
持加加呑美氐牟 もちかかのみてむ
此久加加呑美氐婆 かくかかのみてぱ
氣吹戸爾坐須 いぶきどにます
氣吹戸主登云布神 いぶきどぬしといふかみ
根國底國爾 ねのくにそこのくにに
氣吹放知氐牟 いぶきはなちてむ
此久氣吹放知氐婆 かくいぶきはなちてば
根國底國爾坐須 ねのくにそこのくににます
速佐須良比賣登云布神 はやさすらひめといふかみ
持佐須良比失比氐牟 もちさすらひうしなひてむ
此久佐須良比失比氐婆 かくさすらひうしなひてば
罪登云布罪波在良自登 つみといふつみはあらじと
祓給比清給布事乎 はらへたまひきよめたまふことを
天都神國都神 あまつかみくにつかみ
八百萬神等 やほよろづノかみたち
共爾聞食世登白須 ともにきこしめせとまをす
簡単に訳せば、「さくなだりにおちたぎつ」激しく裂けるように落ち、水しぶきを上げる「はやかわのせにます、せおりつひめというかみ」水流の場所にいらっしゃいます瀬織津姫と呼ばれる神。「おおうなばらにもちいでなむ」大きな海原に罪穢れを押しやってその勢いで清めます~。「かくもちいでいなば」このようにして運ばれていったならば「あらしほのしほのやほぢの やしほぢのしほのやほあひにます」海の遥か沖合の、幾筋もの潮が流れに流れて渦巻き出会う場所のど真ん中にいらっしゃる、「はやあきつひめといふかみ もちかかのみてむ」速開都姫と呼ばれる神が飲みこんで下さる。「かくかかのみてぱ」このようにして飲みこみ、海深く巻き入れて下されば、「いぶきどにます いぶきどぬしといふかみ」根の国へ通じる入り口にいらっしゃる気吹戸主と呼ばれる神様が、「ねのくにそこのくにに いぶきはなちてむ」地下にある根の国にに、この罪穢れを吹き送って下さる。「かくいぶきはなちてば」このようにして根の国に吹き送って下されば「ねのくにそこのくににます はやさすらひめといふかみ もちさすらひうしなひてむ」海の底深く、根の国にいらっしゃる速佐須良姫と呼ばれる神がそれを受け止め、綺麗さっぱりほおって、消し失せさせてくれるのです。
・・・・しまった。訳し出したのはいいけどめちゃくちゃ長い・・・・・・
後はですね、そのようにして罪や穢れを完全に消滅させてくれたら、すべての存在する罪穢れはなくなりますので、今日の夕方に行われる大祓いの儀に祓って頂くことを一同、心して聞きなさいよぉ~~~・・・・・・という訳です。(すみません、完全に手抜きですが間違ってはない筈です)
人間には、どうしても生きていく上で『罪や穢れ』がもれなくついてきます。どこに付くかというと、体が汚れていく訳ではなく穢れとは「心の汚れ」の事ですね。(自分的には、この心の汚れとは、「必要以上の欲や迷い」と認識しております)
どうしても付くものは、その時期(神道では半年に一回)に神々様のお力をお借りし祓えば良い。が、その祓い終わった「素の心」に戻った時に、完全に罪や穢れが無くなった瞬間に、目的意識とその方向性をはっきりさせる事が大切だなぁ~と感じました。後は儀式にしたがってその時々で罪や穢れを祓い、再度目的を見直せば良い(笑) 人の心をはじめ、この国自体も大祓がやっぱり必要なのかも知れませんね。
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コメント:8
- ふしみ 11-10-21 (金) 23:25
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私の中にある罪や穢れを祓い落していただきたい…
本来なら自分自身でちゃんとすべき事なんですけどね。
神様に祓っていただけるなんて、ホントにどこまで神様のお世話になっているんだか(笑)
この国自体も大祓が必要な時なんだろうなっていうのは確かに感じます。
まず自分自身から祓い落して、関わる人の心を和らげられる人間になりたいですねぇ。 - 管理人 11-10-21 (金) 23:34
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ふしみさん
まぁまぁ、自分で良ければいつでも使ってやって下さい(笑)罪と穢れ・・・・何故半年に一度か考えてみた時に、「半年で一度で丁度良いんだ!」というのが自分の結論です(笑)人は「人」、罪と穢れがあって「人」とも申せます。人生ってのは、死ぬ前・・・・いぇ、あの世に行ってからしか本当の価値は見いだせないかも知れませんね~とにかく、今自分達は生きてます。未来は自分達の手の中ですよ。 - まっいいかぁ 11-10-21 (金) 23:57
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もしかして…と思って覗いて見たら村雲さんの懐かしい文章が o(≧▽≦)o 今まで一度も書き込みした事ないのですが、あまりにも嬉しくて‼
頑張って下さい‼貴方の言葉で何度救われたり笑った事か…戻って来てくれてありがとうございます。(^。^) - 涼 11-10-22 (土) 0:01
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こんばんは。大祓、今の私にとても必要だと思いましたこの一年、人生で一番辛く苦しく痛みの日々で最近は体は動くようになりましたが心が一歩踏み出すことができない すっかり垢だらけになってしまいました。
今の自分は低い100だと思います。こんな自分もあるんだと思ったけど 楽しくない(涙)垢を払い次に進みたいです。 - 腰痛 11-10-22 (土) 10:17
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罪汚れだらけで祓っても祓っても足りなさそうでヽ…… トホホ…
- 尭 11-10-22 (土) 11:17
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村雲さん、こんにちは。
戦後、ベネディクト(?)って方が、西欧は『罪』の文化であり、日本は『恥』の文化であると主張してますが、日本にも根底には人の言動により罪と、さらには穢れがあり、それは祓わなければいけない対象であると考えていたんでしょうね。罪・穢れと言うものを造る人間を罪深いものとして、それを『恥』というものであらはし、神様さらには周囲の人達に対しても申し訳ない気持ちをもって自律心を養ったのかもしれません。だから、こんなに『空気』を読む、『以心伝心』という、他人に気遣う文化が生まれたのかもしれませんね。 - naobon 11-10-23 (日) 13:28
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神様は本当にお優しいのですね。気付かれようが気付かれまいが粛々とそのようなことを・。゚(ノДi゚)。゚。・。私なら誰も気付いてもらえなきゃスネちゃいますけど・・・
知ったからには精一杯感謝の心をお伝えし、罪穢れのeco活動に数ミリくらいは立てるかは謎ですが役に立ちたい と思いました。昔なら、(゚Д゚)ふーん、でも空想の世界でしょ?といってスルーしてただろうけど、今はなんか違うので、手をあわせますです:D 目に見えなくても、見えない存在に感謝しようと思えることはなんだかとっても贅沢なことのように思えました~。今の恵まれた状況だからこそできるだけかもしれませんけど( ̄▽ ̄;)アハハ… 激痛時代は神も仏もあるものか~って思ったことあったし(゜∀゜;;)… - 腰痛 11-10-25 (火) 1:48
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必要以上の欲と迷い……うっ ぐぐぅ…