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努力と天才の神のお話 ⑥

続き。

「なぜ、天はわしを見捨てたのか・・・何故・・・・・。一体、わしのどこが悪かったのだろうか。都に残された妻は辛い目にあってないか、かわいい子供達は元気にしてるのだろうか。・・・・・戻して欲しい、わしを都に戻して欲しい・・・・・・・」

来る日も来る日も・・・・・一歩、一歩と道真様は天拝山に登ります。

ある時は、祈願の為に身を清め、天の神様に自らの無実を訴える文書一巻をしたためた後、その文書を竿の先に付けて差し上げながら7日の間、つま先立ちのまま立ち続けたそうです・・・・・・権力争いに巻き込まれ、冤罪により一家離散となられた謹直で誠実な道真様・・・・・どの様な想いでこの山を登り続けたのでしょう・・・・・

大宰府政庁跡地(現福岡県筑紫野市)よりさらに車で15分ほど走ったところに天拝山があります。今は登山道も整備され、散歩コースとして頂上まで30~40分でしょうか。山道の道すがら、道真様の詠った歌が刻んである石碑がところどころに建っていて、頂上には道真様と祀られる菅原神社がございますの近くをお立ち寄りの方は、一度は登ってみて下さいね


道真様の心は、常に天の神様と民と天皇にありました。決して自分の欲だけで都に戻りたかった訳ではないのです。それを表すものとして、以下は右大臣任命の際に返事をした道真様の言葉を菅家後草より抜粋したものです。


臣は将相の貴種にあらず、宗室の清流にもあらず、儒林より出でし身の、昨日までの官位すら過分至極なるに、ましてや大臣の位など思ひもよらず。斯くしては人心必ず従容せず、鬼瞰キカン必ず睚眦ガイサイを加へん。伏して願はくば、陛下高く聖鑑を廻らして、早く官を罷めしめ、以て衆庶の望みを失ひ給ふことなからんことを。


<訳>
私は右大臣となる身分でもなく、生まれでもございません。昨日までの官位ですら不相応の身。ましてや大臣などもってのほか、人が受け入れて下さるはずもございません。かならず災いを起こし、争いごとが起きるでしょう。おそれおおくも陛下、広く高い視野で物事を眺めて頂き私をそろそろ引退させて下さい。そうでないと民衆の人望を失ってしまう前に。

普通は天皇や高い身分の方から国を動かす役を任命されると、何度か断るのが昔のならいごとですが、この言葉を読む限り、決して道真様は昔ながらの習慣のみで任命を断ったのではない事が解ります。再三の催促にも関わらず断り続け、ついには当時の天皇が怒りだしたとまで歴史書には書いてありますが、恐らく、すべてを捧げて良き政治を行おうと決意した時はこの時だったんでしょうね。

しかし・・・・どれほど祈っても天からの声は返ってきません。

それから2年の歳月の内、元々体の弱かった道真様は都に戻りたいという儚い夢を抱きながら、また恨み骨髄に至り静かにこの世を去っていかれたのでした・・・・・・・左遷から2年後、享年59歳でした。

もう4年ほど前でしょうか、菅原道真様の神祭を行わせて頂いた時、その時に道真様から頂いた筆書きを捜したのですが・・・・筆書きの量が莫大すぎて、なかなか見つかりませんでした。すみません。代わりにその時に頂いた道真様からの神示です。

いずれおかしな世がくる。人は動物がごとく己の空虚な心満たすため性欲満たそうと走り慰め合う。そこに真の愛はなし。社は人を多く向かえるがそこに集う者の信念はなし。ただ努力なくして神力を得ようとす。子が己の欲のためだけに親を殺める。親が己の欲だけのために子を殺める。ひとえに己が足りぬものを外に求め始めた時、人も国も多くの涙や不安の波が襲うてもくる世。人の生は情なきことかな。人は人、しかし己を見失った者は人の道は歩けぬ。今、想うことは祟り神と呼ばれしも、力ある神と呼ばれしも、いずれも振り返れば己の身、心より染みだすもの。酒は我が身となりて、酒の味を知る。味は味わうものでなく感じるものじゃ。太宰府


・・・・これ4年以上前に頂いた筆書きですよ、、、
まさに道真様の言葉は今の時代、そのまんま(泣)

話を戻して。

何故、天(神々様)は何もお答えにならなかったのか?

それは、、、、自分は神様でも何でもないので解りません。人間ごときに神様の深い御心は計り知れません。道真様クラスの謹直で誠実な人間が神に祈っても、、、、それがいかに真っ当であった欲にしても、叶わなかった所をみると考えさせられますね。自分が一つだけ言える事は、「祈りや祈願は人の自由、力を貸すかは神様の自由」 という事でしょうか。



無実の罪で流刑同然となり、家族とバラバラになりこの世を去った道真様。

亡くなられた事が世の中に知れ渡ると、市井の民まで憐れみ嘆き悲しんだに違いありません。藤原氏の策略でもございましたが裏を返せば神様に、天皇に忠誠を捧げ、正しいまつりごとを行う事を信条とした道真様。

そして亡くなられた翌年より、さまざまな怪奇事件が起きてしまいます・・・・・・


続く。





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コメント:2

さわ 10-12-27 (月) 18:31

山に登って神様に無実を訴えても聞き届けられない…しかしこれこそは神様の教えのような気がしました。何かすべきことがあってそちらに心を注ぐのを見ておられ、ただじっと慈愛をもって彼を今も見ておられます。

己亥 ママ 10-12-27 (月) 21:08

今晩は!香まみれで畑の白菜漬けて、大根干して待っていました!道真様の叫びに胸が切なくなってしまいます。道真様は子沢山だったのですね~
奥様も複数形なのですね…切ないながらも、汗かいて、気になってしまいました。
梅ヶ枝餅の由来にも、なるほど~納得!昔はあんこが入ってない?ですよね!入ってたのかな?
明日は餅ついて待っています。続きが楽しみです

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