- 2010-09-02 (木) 15:08
- 教訓
管理人がまだ幼かった頃、、、、狭い家に川の字に寝てた村雲一家を取り仕切る蔭の実力者、村雲母のいつもの口癖は、『狭いながらも楽しい我が家!』 でした。子供ながらに「ホント、都合が良いんだから・・・」と苦笑いしていた記憶がありますが、実際に楽しかったですね。一家庭に一度は経験があるであろう、いろんなハプニングは一通り経験させて頂きましたが(笑)実際にこの一言が妙な説得力があったり、まぁ確かに笑うしかなかったり。今振り返れば家族健康で過ごせ、両親も揃って食うには不自由がなかった、自分的には”豊か”すぎる贅沢な暮しでした。
自分は一族の中でも高齢の方の話を聴くのが好きだったので良く昔話を聴かせて貰っていましたが、お百姓さんに限らず昔の方はやっぱり偉かったと思いますよ。季節と共に生き、季節と共に死んでいく。田舎には今も田畑があって、家があって果物の木が山を包んで鶏に牛に馬。子供たちが走り回って元気に遊ぶ声がする。現在の糸島から実家のあった西新まで牛を引いて3時間で来てたそうですからね・・・・・・今考えると有り得ない話(笑)今は都市高を使って30分ですって!これがたったの4、50年前の話。一人の赤ちゃんが生まれて壮年になるまでの月日ですね。ほとんどの雑貨や食料は田舎の里やその集落で賄え、そんなにたくさんのお金を使わずとも生活出来た時代。足りない分は冬の閑農期の間にいろんな工夫をして売れる物を作って、得られるお金を足しにしたり貯蓄にしたり。
その分、頭を使って手を動かし足を動かし・・・・でも豊かだったんでしょうね、その心は。
春は芽生えの季節。ようやく寒さから解放されて・・・・やわらかい日差しと空気には暖かい春の香り。虫も一斉に動き出し、農家の方々は眠らせていた田畑に鍬を入れ春の訪れを知らせる。輝く日差しも懐かしく、冬の着物をしまって軽い服に替えていく。人も植物も一斉に芽吹き、これから新しい一年がはじまると期待に胸を膨らませる。学生は一年級が上がって嬉しくも恥ずかしくもあるクラス替え。自然の厳しさから逃れた大人達は誇らしげな顔をしてまた今日から続く一年に気を引き締める。
夏は見渡す限りの空には入道雲。ダラダラと流れる汗も夜の晩酌と少しぬるめのお風呂の楽しみの一つだったり。食卓には自分の畑で作ったもぎたてのきゅうりや茄子、トマトが並んでたくさんの太陽を浴びてたくさんの栄養を湛えた野菜や果物にかぶり付く。子供達は朝のラジオ体操で遊ぶ約束をして、自由研究や遊びの予定で心がいっぱい。海や川に行って潜って泳いで魚を追いかけて。稲が育ちざかりの田んぼに行っては棒を振り回しただ友達と歩くのだけでも楽しかったなぁ~日が長いのをこんなに感謝した時はなかった。
秋は収穫の時期。神様にその年一番の感謝を捧げる季節。田舎では小学生でも立派な農作業の戦力です(笑)稲刈りに脱穀、もみ殻は焼かれて田畑に撒かれ、田んぼには藁が一列に並べて干してある光景。藁の匂いと、刈られた後の稲の根を踏んであるく感触。つくしんぼの袴取り。そして次に来る冬に備えて、柿を吊るしたり使い終わった農具の手入れをしたりお祭りの準備を手伝ったりと・・・・実りの喜びが多い季節ですが同時に長く続く冬の準備に追われる季節。衣替えなんかも手早く済ませておく季節でもありますよね。
冬はちゃんちゃんこに身を包み、暖かいコタツに入ってミカンの皮をむいて。力のある男達は冬の厳しさに負けず山に入って薪を取ったり家畜の面倒を見たりと何かと忙しい。ミカンの皮はお風呂に入れたり、砂糖に漬けておやつにしたり。囲炉裏の火にあぶられながら手をかざし、昔話やいろいろな抱えている問題や想いをポツポツと語り合う。干した魚や肉をあぶって齧りながらそこに熱燗でもあれば最高でしょうね。空いた時間は皆で年越しの準備。新しい年明け、今年一年を無事皆ですごせた事を祝う為に日頃食べれないご馳走を女性達は用意して男性達は力の限り餅をつく。おいしかったですよね、出来たての餅の味は。ひきも甘みも全然違うんです!
豊かな日本の四季と豊かな日本人の心。
では、、、、、では一体、自分達の心は今どこにあるんでしょうね・・・・・・・
物に溢れて埋もれてしまって。お金が欲しければ心を捨てればいくらでも手に入る。暑いから外に出ない。寒いから外に出ない。不倫や浮気で死ぬほど悩んで、人の心や肌身の温かさを忘れてしまって何か違うもので満たそうと架空現実に依存する。人が集まれば似た者同士の慰め合いや共通のターゲットを作っては愚痴の言い合い。給料明細を見てはため息を漏らし・・・・・誰かが何かをやってくれるだろうと目を逸らし。底を支える豊かな水や大地や空気が壊れる事から目を逸らし。その分、人の視線だけは異常に気にしてしまい本来の自分を押し殺す。大切な人を全力で大切に出来ない人達。求めることはあっても与える事を知らない人達。
まぁそんな自分も結婚せずに好きな事をブラブラやって、友達からは『立派な社会不適合者だな!(笑)』 と指を差されて笑われていますけどね!(爆)価値あるものを正しく価値あるものと認識できない社会なら別に適合する必要はないかなぁ・・・・・・・いや、いや、そんなイジケ根性よりもせめて自分の心は豊かでありたい。価値あるものに囲まれていたい。求めるものがある以上は今の自分も今の自分に満足してはいけない。
そんなに悩んだり考えたり心配しないでください。
人に器があるのなら、器に見合ったものが入ってくる。器に見合った人生を送る。言い換えればどんなに望んでも心配しても悩んでも、その人の器に合ったものしか入ってこない。・・・・これは皆、同じ事でしょう?欲しいものがあるのならば、物も心もお金も、自分が努力しなくちゃいけない。
もうすぐ秋ですね~・・・・・皆さんはどんな秋を過ごすんでしょうか。
自分は心から神々様に感謝できればそれでいいですね。そこに焼いたさんまと大根おろしとビールがあれば、他に言う事はないんですが(笑)。。。。。「結局食い物かよ・・・。」 と自分で突っ込んでみました。
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コメント:12
- 空 10-09-02 (木) 16:06
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その人の器に合ったものしか入ってこない。。。
欲しいものがあるのならば、自分が努力しなくちゃいけない。。。
管理人さんの仰る事に沿っているかどうか分からないですが、
もうずっと願っていた事があって、でも自分の力ではどうにも出来ない事だから、もしたった1度でも叶うなら(叶わなくても)その為に今目の前の事を頑張ろう。って思っていた時があったのですが、、
結局、願っても月日が流れていくばかりで・・・もう諦めて違う目標を立てて、その事を隅に置いていたら。。。
そうしたら一昨日(昨日?)、ふいに願ってたよりも良い感じで叶っちゃって、、私、諦めただけでもう何もしてないのに(笑)って凄くビックリして、不思議で、可笑しくて嬉しかったです(笑)
今思うと、それだけそのことに執着して、どこか心の底では頼ってすがってたんだな~って自覚して、、ほんのちょびっと大人になれた気がしました(爆)
余裕って、、大事なんですね(笑) - ヨシ 10-09-02 (木) 19:53
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管理人さま
こんばんは。
だいぶん秋らしくなってきましたね~。
幼い頃、自分の家が農家なのも、ここが田舎なのも、絶対おばけが出そうなくらい家が古いのも、貧乏なのも、家のすぐ裏に山が連なってるのも、大大大大大嫌いでした!
だって田舎しか知らないから、都会が羨ましかったんだもん♪(笑)
けど、この歳になって、いろんなものを見たり聞いたりして、そしてこの記事を読んで(笑)、ここでの生活も万更悪くないなと思います。
とはいえ、自分にとっては不便でも、爺さん婆さんの時代からするとすごく便利になってて、そんで、今の生活が当たり前の甥っ子や姪っ子は、私が便利になったと感じている今を不便に感じる時が来るんだろうなぁ。
人間の便利さに対する探求心は尽きないんでしょうね(笑)それも大切なことなんでしょうけど、、、。
世の中が便利になることは有り難いことですね。
そのお陰でいろんな事が可能になったし♪
福岡市内にはよっぽどの用事が無いと出ない私ですが(笑)珍しくて美味しいものがたくさんあって楽しいです♪ウキウキします♪(笑)
けど人が多いし季節の匂いがしないから、やっぱり田舎は大好きだ(笑)
要は、目に見えるものだけに流されたらいけないってことでしょうか。どんなに物質的に豊かになっても、一番大切にしなきゃいけなくて、最後の最後に残るのは人の心。
そう思います。。。。
結婚して、もしも都会に住むことになっても、旦那さんと子供に、私の一番好きな実家付近の風景を見せたいなぁ~(*´∇`)
なんか、よくわからん文章になったですね、、、。
すみません。。。 - マルッチ 10-09-02 (木) 21:14
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同じだけのチャンスがあっても、同じコトバであっても受け取る容量が違えば自然と差が出て来ますね。
多くを望むことはありませんが、神様・管理人さんから出されたひとつの宿題だけは叶えたい。
私にとってはそれが全てな気がします。
本気で・・・が出来ないと今まで出逢えた方々、見守ってくれている守護霊さまにも申し訳ないです。
でも、今までの人生で何故他のひとと同じように普通に出来てこなかったのだろう?と考えてしまうし諦めの気持ちも大きいです。
守護霊さまから「この方の将来に涙滲ませる程この方欲し、求める」と云われたのも出来ないことが分かっていたのではないかと思ってしまいます。
愚痴になってしまいましたが、最期の時いちどでも、生まれ育ってこれたこと(周りの方々に対し)感謝できる人間でありたいです。 - 管理人 10-09-02 (木) 21:56
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空さん
まずはともあれ、空さんの願いが一つ叶った事を心から喜びましょう!その力はあったんでしょうね、元々。考え方をちょっと変えたり問題に対しての接し方を少しずらしてみたり。そこに空いたスペースにまた違ったものが入ってくる。自分自身に自信を持つのも大切な事ですが、固執しない自分に自信を持って。これからも願いを叶え続けてください。
ヨシさん
自分は福岡市内の割と田舎の方で生まれて・・・・他県の田舎に帰ればすべてが古く懐かしくまた新鮮でやさしく、都会に行けばこれもまた驚きと興奮で胸を打たれ(笑)共に贅沢な経験ですね、、、まぁ福岡が一番好きですが。ヨシさんをラッシュの千代田線に放流して遠くから様子を見ておきたい(爆)
マルッチさん
そう難しく考えずとも・・・・マルッチさんは気づいてないだけですよ。”普通” と呼ばれるものの裏にはどれほどの努力が必要なのか。どれだけの想いが詰まっているのか。神様は変われない方にお言葉は下さいません。人と比べる必要はない、そろそろ本当の意味で気づくべきです、普通の大変さを。そしてその覚悟を。 - ヨシ 10-09-02 (木) 22:44
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管理人さま
まあ~!
管理人さんってば!(汗)
ラッシュの千代田線がどんなものかは知らないですけど・・・(汗)
なんか、凄そう・・・(恐)
たぶん~、
都会っ子ぶって余裕をかまして「ラッシュなんて慣れたものだわ」みたいな平気な顔して、でも本当は泣きそうで、人の流れに流されるままに自分の行きたいところとは別の駅で降りてしまい、放心状態、、、。
もしくは、ずーっと最後まで降りられずに放心状態(笑)
服も髪もボロボロ。
そこで管理人さんが救いの手を差し延べてくれたら、めちゃめちゃ格好良く見えるんだろうけど、、、、
たぶん管理人さんのことだから、おろおろしてる私を助けもせず、遠くで爆笑しながら見てる。
で、見るのに飽きたら私を放置、、、。
、、、えっと、、、、、、
お願いです。何でも言うこと聞きますから、どうか助けてください、、、、、、(土下座)
と、こんな感じですかね?
、、、、、、、、、悔しい(笑) - 管理人 10-09-03 (金) 0:15
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ヨシさん
ふっふっふ・・・・・田○者のヨシさんには理解できないかも知れませんが、自分が4年間近くも経験した千代田・丸の内・常磐線のラッシュは命掛けで助けてやりたくても自分を守るのが精一杯の戦場なのですよ。。。。泣きたいのはこっちの方で、いや、実際に泣いた事もあります心の中で。立ったまま、触れ合いたくない見ず知らずの他人の体を押し付けられる罰ゲーム・・・・と言うより、単なる罰ですから・・・・・虚空を見上げて固く目を瞑って、意識を遠くに飛ばしておかないとやってられません。電車が揺れた時なんか、思わず強引に手を上に挙げて、前に立ってるサラリーマンの肩でも掴みたくなる衝動に駆られる事、間違いなし。爆笑する余裕はないけど、やっぱり見ていたいな、その有様を。あ、お願いですからこっちは観ないでくださいね(笑) - 空 10-09-03 (金) 13:51
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ありがとうございます。。
固執しない自分に自信を持つ・・・ですね、、まだまだ先の事になりそうです。
何か分かるまでは、試しにその行動に固執してみるので・・・なんて遠回りが好きなヤツだとは、自分でも思いますが(笑)
気が済むまでは、変われそうにありません・・・m(- -)m - さわ 10-09-03 (金) 19:30
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自然の中で感情を力いっぱいあふれさせて生きていたなぁ。確かに私は生きていたよ、幼いあの日。
自然から色々離れて育った方だって、考えや感情を今も地球で、あふれさせて生きておられます。
今たとえわたしたちが大暴れしても大自然はたぶん全く、大丈夫、人間風情には、びくともしないと思います。
でも…あの幼い日、自然の中で虫をある理由で殺したことがあるんだけど…胸が痛んだなぁ。
…皆と精一杯生きられるって幸せだなぁ。 - のん 10-09-03 (金) 23:31
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こんばんは。管理人さん。
以前何かで、人間は5階建て以上の建物に住むと、情緒不安になると聞いたことがあります。それは、窓の外の景色に変化がないからだとか。今は季節感もなく月々の節目の行事もあまり重視されませんものね。風の香りや肌触り、道端の野草に季節を感じる人は、どんだけいるのでしょうね。自然を感じられなくなると、皆おかしくなるのかも?
今朝、通勤途中で民家の鉢植えに稲穂があるのを見つけました???食べるのに少なすぎだし、何なのかしら?家人に会えたら聞いてみたいです。 - asatoyo 10-09-07 (火) 15:52
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昔すんでいたところでは
家の窓から蛍がみれました。
夜、家族で部屋のあかりを消して
ながめていたのを思い出しました。
あれは夢ではないですよね。。。
まーー今でもそういう場所はあるのでしょうが。
あたり前のように自然と一体になってたな・・・ - 管理人 10-09-13 (月) 0:27
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空さん
どうぞどうぞ、気の済むまで固執しちゃって下さい(笑)空さんの人生は空さんだけのもの。
さわさん
もう戻れないのかなぁ・・・・・そんな想像をした時、ちょっと寂しくもなりましたが、多分、小さな自然に気づくか気づかないかは自分次第だと考え直し、少しでも今の自然を残せればと。コオロギが迷子になって今、家の中で鳴いています(笑)
のんさん
変わらない風景・・・・・それだ!友達の家に遊びに行って窓の外を見た時に感じた、妙な恐怖心。閉塞感。部屋は広く、階も二階なのに座って窓を見ると空しか見えない所だった。ありがとうございます、一つ謎が解けましたmm
asatoyoさん
ちょっと~窓から蛍の光なんて素敵すぎるじゃないですか!自分なんか、空を見上げて「星が綺麗ね~」なんて言われても目が悪過ぎて見えやしない(苦笑)あーやっぱりレーシックに挑戦しようかなぁ~・・・・・・ - asatoyo 10-09-17 (金) 0:26
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レーシックは恐そうですが・・・
星、みえないんですか。。。
もったいないです。
冬が好きになる理由のひとつですよ。
でも、ここ(福岡)にいるとほとんど見えない(悲)
寒いだけの帰り道になってしまいます。
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