こんばんわ、管理人です。頂いてるメール、可能な限り目を通させておりますが未だ何一つお返事できずに申し訳ないです・・・・・・。もう少し体調が良くなり、予定がしっかり立ったらきちんとお返事させて頂きますのでご了承ください。
さて、最近は「怡土の国の神社参り」でもご紹介させて頂きましたが、福岡県糸島郡、前原市、福岡市西区をまたがった「伊都(怡土)の国」の神社参りをしてきました。まだまだ予定の半分も満たない数ですが相当多いです、この辺りの神社は。師匠よりお借りした、相当古い文献の 『筑前國續風土紀 附録』 を紐解けば、出るわ出るわでその数、社から神々祀る祠を合わせて250社あまり(しかも、これは仏閣を外した数ですよ・・・・・・)それを 「○○町より南に○里、そこにある岩には○○神社の神主によって○○神の命を降ろし奉り・・・・・」 などと、それはそれは細かく書かれておりまして・・・・・もうなんて言うか、細かいを通り越して恐ろしい感覚さえしますね。それと同時に、昔はほんとうに自分達の近くにたくさんの神々様がいらっしゃったんだなぁ~と・・・・・・熱のはざまにいろんな神社の夢を見ては我に返り、熱い体と同時にほんのりと温かい気持ちになったり・・・・・・いよいよ、自分もあの世行きか・・・・・・なーんてですね(笑)
今日はそんな中で、管理人がのぼせあがって神社参りしまくっている内の一社、若宮神社にあった「若宮明神傅記」というものを頂いて参り、その一部を微熱の中でご紹介したいと思います。この社は 『木花開耶姫(このはなさくやひめ)様』 と 『石長姫(いわながひめ)様』 を山の細道を登った所にひっそりとお祀りしてある、神社というよりちょっと大きめの祠の様な感じです。今までに二度ほど神祭にて足を運ばせて頂きましたが、この社も山中にあるにも関わらず、小さいながらもその村の方々にとても愛されている神社だと一目で分かります。決して大げさでも華やかでもございませんが掃除がきちんとされ清々しい社です。
『若宮明神伝記』
石長姫命(いわながひめのみこと)
木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
二柱の神で人の寿命長久、家運繁栄、殊に安産、子供の守護神として、霊験あらかたな神社であります。伝記の示す処に依りますと、今を去る三百年の昔、船越浦の住民に仲西市兵衛と云って大変信心深い夫婦がありまして、詳しくは寛永元年十一月四日の夜のこと、市兵衛の妻女の夢枕に、目のさめる様に綺麗な姫神と白髪の老女の姫神とが現はれ給い、「吾は石長姫神又一神は木花開耶姫である。共に桜谷の汝が畠の桜の大樹の下に住みたいから、明朝村瀬の沖に浮び来るので、汝身を清めて来りむかえよ」 と詔してお消えになりました。市兵衛の妻女は、これはまさしく神のお告げであらうと恐れかしこみ、云はれた通りに身を清め、新しい着物に着かえて、夜の白むのを待って、村瀬に行ってみると果せるかな波の上に石神が二つ浮ばれて霊光を放っておいでになりました。
その当時船越の人等は毎朝村瀬に出て潮井を取り、朝日を拝むことを習慣にしていました。その日も多くの人が村瀬に出ていて、吾勝ちに海中に入って霊光の二神をむかへようとしたけれども、その人等の所にはより給はず市兵衛の妻女の所に寄って来られたので、両脇にさし挟み家に持帰って床の間に安置して居りました。
ところがその夜、二つの神石に恐ろしい光明が輝き出して、家鳴りはげしく、雷鳴震動して暴風雨となり、かの妻女に再び二神お姿を現はし給ひ ”人の家汚れあり、急ぎ吾が望む処に社を建て遷し参らせよ、然らは諸人の寿命長久、家運の繁栄を守り、子なき者には子を授け、安産子供の守護神ともなり、汝が子孫の繁栄疑いなし” と託し給ひお姿を消されました。そこで桜谷の側を切開き、社を建て、宮崎伊織元定祭司となり、寛永元年十二月朔日、目出度く御遷座祭が執行されました。
その後三百有余年、毎年十二月五日を例祭日として仲西両家(新宅西形)より祭祀を絶たず、今日に至って居る次第です。されば仲西両家の人々皆寿命長く、子孫多く、富栄え、殊に御鎮座の後は難産の者がいないと云ふのは全く御神徳に因る事と遠くから参詣される人も年毎に増加しているのは普く人の知る処です。 『若宮明神傅記』より抜粋
さて、ここに書いてある事が嘘か本当かなんてどうでもいいです(笑)
寛永元年とは西暦になおすと1624年、今から約385年前のお話。そこには純粋で素朴で生き生きとした村の方々の姿が描かれ、またそこには同じく神々しい・・・・・というより、失礼ながらさらに瑞々しい、生き生きとした神々様の姿が書き写されておりました。人の見方によるのでしょうが、自分の感覚では今から、たった385年前の話です。これ程までに近く、これほどまでに一般民衆と共に存在してくださっていた、傍に居てくださった神々様を想うと、少し寂しくもなり・・・・そして少し嬉しくもなります。何の根拠もない想像ですが管理人はこのお話が本当であると信じています(間違っても微熱の影響ではございません・・・・・)
神社に参れば、やれ神様の姿が見えた、光の柱が立ったと騒ぐのも構いませんが・・・・・
出来ればまずは自分達の心のどこかにまだ眠っている、残っている純粋な気持ちで私欲なく、すべての恵みに感謝する心、今生かされている心を本当の意味で思い出した後にして欲しいですね。なんの為にわざわざ神社まで行って手を合わせさせて頂いているのかを個人個人で考えて欲しいです。
さて、この伝記に出てこられる二神の姫神様方々、「目のさめる様に綺麗な姫神と白髪の老女の姫神」・・・・・・どっちが石長姫様でどっちが木花姫様かなんて無粋なことは、どうでもいい事です・・・・・・・おやすみなさい。。。。。
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コメント:12
- 龍笛 09-10-02 (金) 9:32
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村雲さん、おはようございます。
記事、大変楽しく読ませていただきました。
此花咲耶姫は好きな神様のお1人なのですごくうれしいです。
本当に神々様というのは、私たちを厳しくも温かく見守っていてくださる。心から感謝の気持ちがあふれてきました。
確かに最近は、神の存在が「見えること」「声が聞こえること、など」ばかりに気を取られる傾向にあるのかなぁと。
見えるようになりたい、聞こえるようになりたいという人が多いけれど。では、見えたらところでそこからあなたは何をするの?と聞きたいときがたまにあります。ただの自己満足にとどまるならば、見る必要もなく、またそのような人の眼前にはきっと姿を見せることはないと確信いたします。
私は神様は、感じるものであってみるものではないいう感覚があるので。。。常に存在を感じ、感じることで自分をいろんなものや出来事に感謝できたり、あるいは自分を律するきっかけになったりもします。それだけでいいと思います。感じる気持ちを忘れたくないです。 - 龍笛 09-10-02 (金) 9:36
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村雲さん、記事の文献に気を取られ舞い上がってしまって大事なことを書くの失念してしまいました。(汗
体調がすぐれないとのこと、お風邪でしょうか?インフルでなけれないいですが。
それとも神社めぐりしていて、毒素が出てる最中でしょうか(笑)
悪化しないように気を付けてください。
元気になられる日を待っております。 - 管理人 09-10-02 (金) 13:49
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龍笛さん
「常に存在を感じ、感じることで自分をいろんなものや出来事に感謝できたり、あるいは自分を律するきっかけになったりもします。」
これが本来の神様の意思でしょうね・・・・そこに姿を現してしまう神様って、
二つに考えられます。一つはそれだけこの星がヤバいって話。二つ目には
神様ではない(笑)
前者は事実だけど悪徳霊能者の飯の種です。そして後者もさらに輪をかけて(苦笑)
どちらにも共通して言えることは、慌てず騒がず、本心から正しいと感じる
道を思い出す事・思いだす余裕を持つ事。これは今の時代を乗り切る必需品です。
正直に言えば・・・・どこぞの社で心配りが足りなかったのが発熱の原因かと(爆) - ぽこ 09-10-02 (金) 18:02
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お久しぶりです(^_^)
体調、早く良くなりますように - むらぽん 09-10-02 (金) 22:19
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管理人さん、病み上がりの時が肝心です。でも、とても純粋でロマンチック(こんな表現ですみません!)なお話しですね。市兵衛の妻女さんが神様へ心を尽くされるご様子、特に「両脇にさし挟み家に持帰って床の間に安置して居りました。」ってところ、大変失礼なのですが、なんて愛らしい人なんだろうって思ってしまいました。神様がいつも人々と共に存在してくださっていたことが伝わってきます。さて、目のさめる様に綺麗な姫神と白髪の老女の姫神・・・どちらがどちらの姫神様だったのでしょうね!
何はともあれ、しっかり養生してくださいね。 元気になれば何でも出来る!(笑) - 右近 09-10-03 (土) 18:45
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村雲様
体調がお悪いとのこと…( ・_・;)
ゆっくりお休みになられて下さいませ。
早く良くなられますように。 - 管理人 09-10-03 (土) 20:03
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ぽこさん
ありがとうございます~ほとんど熱は下がりました!
むらぽんさん
自分もまったくの同感です(笑)そこに古き良き日本の浪漫を感じました。
あとは微熱だけ・・・・・あ~早く治って欲しい、パワー全開で走りたい!!
右近さん
ありがとうございます、、、、中途半端な養生が続いて思った以上に
長引いてます・・・・・(泣) - どんぐり池 09-10-05 (月) 21:14
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こんばんは。お身体の調子はいかがですか?
若宮明神という記事を拝見して、昔を思い出しました。
私の実家は、四国なのですが、
家の近くに若宮様と今宮様を祭った小さな祠があり、
毎日のようにお参りに行っていました。
祖母が昔から参っていて、なぜかうちが祠の整備をしたり、
お供えをしたりと、どういう関係か、不思議には思っていましたが、
私が、阪神大震災にあった時も、”守ってくれた感”があり、
思い出すと、なんとなく心が落ち着きます。
現在は離れており、すっかり忘れてしまうところでした。
私事ですが、思い出させて頂いてありがとうございます。(^^) - 花 09-10-05 (月) 22:26
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管理人さま、こんばんは(^_^)
今回もジーンとくる記事をありがとございました!
大好きな神様です(*^^*)
やっぱり 神様は昔も今もかわらず…厳しくも暖かいな…と 改めて感じた記事でした。
いつも そっと傍からジーッと、だまーって、見ていて下さって…愛がいっぱいで!
そういえば 峠に入る道端に 田んぼに向かって 手を合わせる手作りのしめ縄がある神様の祠があります…
いつも 朝『おはよーございます♪』て 挨拶するんですが、御名前をわからんまんま 挨拶している 花ですが…汗
いつも こうして 雨のひも、風の日も、じっと見守って下さってるんだな~と ちょっとそのお姿が 花の中で、重なった瞬間だったので 思わずコメントしたくなりました♪
心の奥が なんか喜んでるような 嬉しいような 不思議な心地好い感覚のまんま いい夢みれそうです(^-^*)
素敵なお話、ありがとですっ!! - 管理人 09-10-06 (火) 0:50
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どんぐり池さん
こんばんわどんぐり池さん、コメントありがとうございました。
縁が深い神社があるとは幸せなことなんですよ~
大切にされてくださいね。たとえ心の中であっても!
どんぐり池さんでひょうたん池を思い出しました・・・・って誰も知らないですね(苦笑)
花さん
いゃいゃ、名前、せっかくなので調べましょうよ(笑)
こんなそう大昔の話でない神様の話が一番好きです~
妙にリアリティに溢れてて、嬉しくなっちゃうんですよね!! - むらぽん 09-10-06 (火) 16:10
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管理人さん、ひょうたん池知ってます!
スサノオ様がお祭りされている祠があって、人懐っこいハトがたくさんいました。ひょうたん池って名前は、池の水が涸れているけどひょうたん型をしているからだとタクシーの運転手さんが教えてくれましたよ^^ - 管理人 09-10-06 (火) 16:40
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むらぽんさん
そこに食いつくとは・・・・・・(苦笑)
昔は緑の水が張ってて、金網まで張って、亀がたくさん居たんですけどね~
あの時代をもう一度。しかし、むらぽんさん県外なのにマニアックですねぇ~
正式名称は「天龍池」です。あれじゃぁ龍神様なんていない気が(泣)
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