- 2019-04-27 (土) 16:44
- 神社
つづき。
ご神門や楼門をくぐって、本殿へ。
鳥居から本殿に向かって続く道を『参道(さんどう)』と呼びます。
二つ前の記事で書いた通り、参道は「神様」もお通りになりますし、目には視えない神様ですが謙虚に神様の道は空けておく・・・・・この道を、参道のど真ん中『正中(せいちゅう)』と呼び、この道は避けてお通り下さいね!
中には玉砂利が敷いてある参道もございます。
その場合は、玉砂利の上を歩いて頂いて構いません(´ー`)
この玉砂利は何の為に敷いているのかと申しますと・・・・・・
玉砂利の上を歩くと、
「ギュッ、ギュッ、ギュッ・・・」
と音がしますよね。この「音」で手水舎で清らかになった心を、更に清らかにして頂く為、、、、、
後から出てくる、『鈴(すず)』 のところでも詳しく説明致しますが、この「音」って存在は割と神道では大切なのです、はい。
では、本殿前にようやく到着いたしました!
目の前には古くて大きな賽銭箱。
最近は鉄やブリキの賽銭箱も多いのですが、管理人は古臭い木箱の賽銭箱がやっぱり好きです!
本殿は大きな神社だと、手前から
●拝殿(はいでん)
●幣殿(へいでん)
●本殿(ほんでん)
と呼び名が違います。それぞれの役目があって、
拝殿
・・・・は字のごとく「拝する場所」。一般の方が手をあわせたり、ご祈願の際に入る場所がこの拝殿にあたります。(拝殿に入ることを昇殿と言います)祭典を行う際、神職が着座する場所などが設けられる場合も多いです。ちなみに神宮は拝殿が無いのですが・・・・なぜ無いのか分かる方いらっしゃいます??(^^) 分かる方はそこそこのマニア、コメントに答えを残しておいて下さいね(笑)
次に幣殿。
ここは神職が神様の為(ご祈願の時は祈願者の為)に行ったり、来たりと祭儀を行う場所になります。本殿と拝殿を繋ぐ空間ですね(´ー`) 神様へのお供え物(神饌:しんせん)や鈴祓いに使う金幣などは主にこの幣殿に置かれたりします。(小さな神社ではこの拝殿がない場合もある)
次に本殿。
ここは神様がお降りになられる場所。神社式に言えば、ご鎮座されている場所。神道は自然信仰から発生しておりますので、山などをご神体としている神社さんは山を囲うことは出来ませんので、本殿がない状態になります。
書けばキリがないのでそろそろ参拝に移りますが、古い神社建築(伊勢造り・大社造り・住吉造りなど)では、また特別な設えに特別な呼び名があります。(大床:おおゆか、内陣:ないじん、外陣:げじん、、、など)屋根の造りによっても、その呼び名もいちいち変わります。
ちなみに、造られた順番は、
○神様がいらっしゃる場所から、本殿造ろうぜー!
○本殿に入るのは失礼なので、幣殿で祭祀やろうぜー!
(昔は外でやることが多かった)
○皆が祈れる、拝殿造ろうぜー!
○変なものが入ってこないように、神門造って違う神様に守って貰おうぜー!
○いきなり自座に座るのも失礼だから、装束と心をまとめる回廊造ろうぜー!
○回廊造るのなら、入口が必要だから門を造ろうぜー!
(ご神門や楼門)
こうやって「磯野、野球しようぜー!」ばりに着々と祀られる神様や、祀りの形態に合わせ、時代と共に神社建築はされていくんですねー。
すみません、話の途中ですが時間となりましたので続きはまた次に。
なかなか進まんな、、、、、、(-_-;)
つづく。
- 次の記事: 区切り。
- 前の記事: 新・正しい神社参拝のススメ②
コメント:2
- c 19-04-30 (火) 12:53
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私がずーっと前にリクエストしたトピックです!ありがとうございます!
真面目で内容ですが、ところどころで村雲先生のおもしろさが出てて面白いです笑 続編、楽しみにしております! - 管理人 19-05-05 (日) 23:26
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c さん
え?本当に?!・・・すみませんね、ずいぶんと時間が経ってしまいまして(大汗)楽しく読んで頂けたのなら嬉しいです!わからないことがあったらコメントで質問しちゃってくださいね~(^^)