- 2015-09-01 (火) 17:59
- その他
ゲイでお悩みのご両親様へ。
両性愛の方はこちらへ→「同性愛について」
ほんとうは「同性愛」についてのリライト記事を書きたかったのですが、これは同性愛ご本人しかわからないことが多いということと、今回は「父性と母性」だったので(神様からみた父性と母性は近日)今日は自分がゲイの方に対して思うことを。
気づいたら16年間の鑑定経験の中、ゲイの知り合いの方が名前は一致しにくいのですが顔を覚えているだけでも10人以上になりました。
おそらく一般の方よりは接する人数が多いと思いますので・・・・・なにかの参考になれば、その親御さんに向けて。
最初に書いておきたいことは、自分は男の方が好きです。
「おおっ、村雲ついにカミングアウトか?!」
・・・・・恋愛の対象は異性愛者ですが、生き物としては男性の方が好きかなぁ(苦笑)、、、、これも友人にいわせれば、女性ばかりを相手にしてきた職業病なのか、どこかさっぱりしていてて、純粋で、朴訥な男性の方が飲みに行っても楽しかったりする(笑)
さらに、男性の中でもゲイの方の、あのキメこまかな ”繊細さ” が好きなんですよね~
「キメこまかな繊細さ」とか、異性愛者が簡単に口にしちゃってますけどね・・・・・あの人たちからすれば、言葉とおり命がけの葛藤の中から生まれた 『繊細さ』 なのです。
自己を自己として認める葛藤。
それを世間とすり合わせる葛藤。
「自己を自己として認める・・・・・」 って、異性愛者も同性愛者も変わらない悩みなんでしょうけどね、『自分は他の人と少し、何かが違う』 って感じはじめてからの葛藤。
愛する人から認めてもらえないのではないかという恐怖心。社会から差別されるのではないか?将来、一人ぼっちなのか?こんな自分でも人間として存在していいのか・・・・・・?
・・・・・実際は、このどれかで悩まれている方がほとんどでしょう。
「村雲さん、今度自分の性について、親にカミングアウトしてみようと思います。」
人によっては、神様から「今は言うタイミングではない」なんて言われた方もいらっしゃいましたけどね(これを相談者に伝えるのも結構、勇気がいったりする)、
「よし、頑張れっ!」
って話になった時、誠意ある対応をしてくださった親御さんの話を聴いて本当に感動します。
その後、その相談者のゲイの方の親御さんもウチに訪ねてきてくださったこともございました・・・・・・・
ご両親を前に自分は、
「たくさんたくさん、悩んで苦しんでください~」
と、なるべく ”明るく朗らかに” お願いしております(笑)
おそらく息子さんはその数倍、いや数百倍、悩んできているはずですし、これからもいろいろと考えてはいくはずですから。
形は違っても、”一緒に悩むこと” って大切だと思うんです。
他人だったら、いつかは忘れてしまうんですけどね(笑)どちらかが死ぬまで、どちらかが死んでも一緒に悩み、そばにいることって家族しかできません。だから、後からのことは考えず、まずはカミングアウトしてくれた時には最初の一言ぐらいはしっかり受け止めて欲しい。
これは自分たちも同じですが、”一番近くの、信頼している人や愛している人に認めてもらえる” っていうのは、たとえ生きていくのは人間、ひとりでしょうが、これからの人生の、とても大きな勇気になります。
”明るく朗らかに” 伝える。なんでそうするかというと、自分の知り合いのゲイの方は明るい方が多いんですよね~
マイノリティということで、生きるのには通常以上の負荷はかかっているとは思うんですが、、、、、話している内にホッとしてくれているのか、すり合わせの中で確固たる自分自身を築かれているのか・・・・・・根の部分は、ホント明るい方が多いです。
自分はゲイの方のあり方としては、無理して明るくする必要はございませんが、明るく生きていくべきだと思っています。どっちにしても、戦っていかなくちゃいけないんです。だったら、明るくいきましょう。
実際には、明るい方は年齢もそこそこいかれた方が多くて、迷い苦しみながらもパートナーをみつけていたり、技術的にもメンタル的にも生きる術をそこそこ身につけている人たちが多い・・・・・・・
もしも、息子さんがまだ若くて、ただでさえ年齢的に社会経験が少なかったり、内側に閉じこもりやすいタイプだったりした場合、、、、、できれば親御さんが、信頼できるゲイの方(生きる術を身につけられた方)をみつけてきて紹介するっていうのも一つの方法ですよね。
マイノリティは恥ずべきことじゃない。
でも、本気で生きぬいていきたいと思われるのならば、マイノリティはマイノリティとして、手にいれなくちゃいけないモノはかえって多いです。(精神力・生き方・考え方・将来の捉え方・特殊な病気に対しての知識などなど)
これは勝手に身についていく人もいれば、積極的に手に入れる人もいる。自分を守るために、背をおされて身につける人も多い。
ただし、焦りは禁物です。なにごとにも ”時期” というものがあります。その時はたとえ親であっても他人であっても、踏み込みすぎないようには注意が必要です。
最近はびっくりするぐらい、どのチャンネルをかえてもTVでゲイやオネェと呼ばれる方が出ていない方が珍しいですよね。。。。
あれなんでだろ?自分たちが本物の「個」を失いつつある中で、マイノリティの中でも生きぬいてきた人たちに、強さや憧れ、人生の教訓を気づかないうちに求めている人が増えたのかなぁ・・・・・・??
もちろん、TVの中ではゲイやオネェ系と言われている人もいろんな種類があったり商売上でのことだったり・・・・・・
まぁそれに抵抗感や嫌悪感を抱くひとも多いと思いますが、その対象の人に抱くのは自由です。
・・・・・が、まとめて 「ゲイの人」「オネェ系」 なんて大きく対象の枠を広げる必要はありません。TVでは良いも悪いも、「視聴者」という立場の人がいる、、、、、という前提での、個性やキャラクターですからね(笑)
もう面倒なんで、「ゲイ」も社会的に”個性のひとつ”として捉えてもいいんじゃないですかね?ってか、もともと個性のひとつでしょ。ゲイもHIVという感染症も、結構 「知識不足ゆえの偏見」 からはじまっている誤解も多いような??
自分は、マイノリティやそう自分で思っている人たちを相手にしている職業です。
そんな自分の職業も、10数年前はマイノリティでしたし、今でも同窓会があった時には、
「お前、なにやってんの~?」
「あ、オレ今、霊能者。」
なんてことは言いません。
なんだろ、宜保愛子さんが出だした頃は自分も霊能者じゃなかったんですけど、なぜか安心して「マイノリティ」としてみれていた気がします、、、、、、宜保さんにはマイノリティとしての ”謙虚さ” を感じられましたもんね(笑)
それが江原さんや三輪さん、占い師だったはずの細木数子さんが「自分も霊的な修行しました」アピールがあって・・・・・・それ以降に続く霊能者がTVにでだしてから、だんだんと霊能者が市民権をえてちょ~っと、嫌な気になってきたのは事実です・・・・・・
「これが ”霊能者” と思われたら嫌だなぁ・・・・・・」と。
最初は生きぬく為、または自分の生き方を肯定する為、もしくはみんなに認知してもらう為、伝えたいことを伝えるだけの為だったと思うんですが、必要以上に大人の欲が垣間みえだしてきて・・・・・なんとなーく、ザラザラしたものを味わってきました。
それも年をとってきた時に、
「それで救われる人が一人でもいるのなら、それもありか。」
「まぁ認知度を広めてくれたという点では、信仰深い人も多くなったし・・・・・・」
なんて、自分でもつくづく勝手だと思うんですが、同じ問題でも形をかえていくものですね(苦笑)
でも、救われた人も多いとは思いますが・・・・・・うつ病や統合失調症で幻聴や幻覚がみえだした人が、「霊能者志願です!」って言いだしたのはやっぱりあの人たちの責任だと思う。
こんな自分でも、もう覚えていないぐらい取材や出演の依頼は地元のTV局からきましたが、絶対に出る気なんてしません。最低限の謙虚さ・・・・いや、責任でしょうか。
TVや雑誌の向こう側の、顔をみたこともない人の責任なんて取れないですもんね(汗)
言いっぱなしのやりっぱなしで、せめてTVから消えるまえに尻拭いしていけよ!
・・・・・・って思ってしまう、頑固者です。
話はかわりますが、マイノリティはマイノリティとして、自覚がある方は ”謙虚さ” が必要ですよね。
それが ”ない” と生まれつき自覚されている方。もしくはなによりも謙虚さが嫌いな人は、それはそれでいい(笑)
その代わり、これはゲイやレズや霊能者や、その他のマイノリティ、、、、、いえば、「個性派」 の皆さんはその分、人の何倍も勉強しなくちゃいけない。努力しなくちゃいけないし、経験しなくちゃいけない。
それを自覚している人は、どこかで勝手に謙虚さが出ていると思いますし、それを自覚しておかないと、一生精神的な塀の中で暮らしていかないといけなくなりますしね。
最終兵器は、『信仰』 です。
ゲイの方は信仰深かったり、スピリチュアルに興味がある方が多い気がします。
これは、メリット(良い面)とデメリット(悪い面)があからさまなんですが・・・・・・
人間界の、理不尽な、もしくは理不尽とその方が思っている内容を祈りや願いによって浄化させよう!・・・・・っていうのも、信仰のひとつのメリット(良い面)です。
ちがう捉え方をすれば、 『信仰』 とは
「どうあがいても解決できないものは、神様のせいにしちゃえ!」
ってことですかね(笑)それを自覚して”祈る”ぶんにはいいんですが、、、、まぁ自覚された方は祈らないか普通。。。。
自分の努力の支えとして信仰をもってくるのもありとは思いますよ。ただし、信仰が目的になって、努力を忘れるのは違うと感じますけどね~信仰によって、さらに壁つくっちゃう人は信仰の本来の意味がわかってない方に多い、デメリット(悪い面)。
職業でのマイノリティとはちがって、ゲイの方同士はより深い結びつきになりやすいですからね(恋愛事情も入ってきますしね・・・・・)
ゲイの方も、ゲイじゃない方も、いずれは親もとを離れなくちゃいけないし、親もいつかは手放さなくちゃいけない。
せめて一緒にいる間、一緒にいる時間だけはしっかりお互いに認め合う・・・・・・これで良いのかも知れませんね。

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コメント:3
- 舞 15-09-01 (火) 21:37
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村雲さん ありがとうございます。丁寧で詳しい内容の文章で とても わかりやすです。
私が思っている以上に長男は 悩み苦しんでいるのだと 村雲さんの文章を読んで初めて気が付きました。
長男の表情に変化があると思ったのは 私が 長男を色眼鏡で見ていたからなのかもしれません。ゲイの方は ネガティブだと決め付けていたり…反省します。
友達探しも大切だと思いますが 多くの事に興味を持ち いろいろチャレンジしてくれると嬉しいです(^-^)
記事に して頂きましてありがとうございます - 管理人 15-09-02 (水) 10:04
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舞さん
さいしょの一歩を受け入れてくれたというだけで、息子さんは大きな勇気が得られたんじゃないでしょうかね。ゲイの方がネガティブ、、、というより、ただでさえ自分たちも悩み苦しみながら道を歩く訳ですが、彼らはそれで普通なのですが、社会的にはより高いハードルがあったり・・・・・・より深く繊細に考えざるを得ないって感じでしょうか。舞さんが明るくすごしてくれれば、それが一番じゃないかなぁ~ - 舞 15-09-02 (水) 18:15
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村雲さん ありがとうございます。
ゲイだという事を頭では理解し 受け入れていても 心のどこかで 拒絶していたのかもしれません。
まずは 私が自分の人生をイキイキと謳歌し 多少の事は笑い飛ばして過ごします(^-^) そして 息子が 苦しみを打ち明けてきた時は 一緒に 考え 乗り越えたいと思います。 私の笑顔が 息子の一番のエネルギーになりますね!! 村雲さん ありがとうございます!!!( ̄- ̄)ゞ