- 2015-06-04 (木) 8:00
- 神社
すみません、以前 「盛り塩の作り方、盛り塩の処分方法。②2015-02-15 (日)」 の記事でいただいたコメントの回答、記事にするのを忘れておりました。(他に忘れているものがあればご指摘くださいね~(汗))
いつも楽しく、又参考にさせていただいてます。ところで今回のテーマ盛塩ですが、いつか稲川淳二さんは塩は盛るものではなく、撒くものだとおっしゃってましたが私にはどう違うのかまったく解りません。もし良ければ教えていただけませんでしょうか。
おそらく稲川淳二さんは、そもそもの由来をご理解されていないんじゃないかと思われます。
「盛り塩」
これは記事内でも何度もあげさせていただいておりますが、もともとは中国の故事からはじまり、平安時代には広まっていたようです。
玄関先に「塩」を置いておきますと、昔の貴人は馬や牛にのって移動していた時代ですので、牛馬が汗をかき体内に必要なミネラルを補給する為に戸先に立ち止まり、塩をなめる・・・・・・ベロベロ。
「高貴な客人が足を止める」ってことで縁起を担いで(また塩の特製としてお清めの意味もありますから)それが流行ったんじゃないか、、、、という説が有力。
もう一つは、神道の世界で祭事を行う時に、大幣(おおぬさ:白い紙がワサワサついた棒)を振りまわす・・・・・・のは神職さんの定番の姿ではないでしょうか?
「ご平頭ください。(頭をさげてくださいね~)」
からはじまり、何をするんだろうと薄めをあけてこっそりのぞけば・・・・・
「フサッ、フサッ、フサッ・・・・・・」
左・右・左と三回。
あれは神様に正式にご挨拶する前に、『祈願者』をお清めするものですが(あの大幣には先に祓主が祝詞を奏上して”祓戸四神”を先にお降りしていただいております)、祭典をする側の神職も、実はきちんと前もって大幣でフサッフサッフサッ、と大麻所役(儀式を進行し、祓われる人に向かって幣を振る役の人)からされております。※
※所役が揃わない神社は、そちらの神職さんが一人で、「斎主」「祓主」「大幣所役」の三役をすべてやっちゃいます(巫女さんはあくまでサポート、神職資格者しかやってはいけない事です~)
また、それをされた後に大きな祭りになると大幣の次は 『塩湯所役(えんとうしょやく)』 が存在していて、器に入れられた塩水を榊の葉で”撒いて”それぞれを清めてくれます。
「塩」は人間に欠かせない要素、またそれそれのものに浄化作用がありますからね~神道やその他でお祓いやお清めに使われる道具の、無くてはならない存在です。
・・・・・多分、これがごっちゃになってて、
「塩は撒くものだ!」理論になっちゃっているのではないかと、、、、、勝手に推測・・・・・・相撲の「清めの塩」「力塩」と間違ってるんじゃないかな?
『盛り塩』 そのものも、
「高く盛った方が効果があるってホントですか?」
なんて質問をいただくのですが、これも神道の流れで
「神饌(神様にお供えする食べ物)は高く盛った方が良い」
とされているので、これが混ざったんじゃないかなぁ~・・・・・盛り塩は高かろうが、低かろうがどっちも同じだと思いますよ。まぁ、ビジュアル的には高い方が美しく効果がありそう・・・・・・(笑)
神社での、「お祓い」「お清め」、「祈願」や「地鎮祭」などあっという間の15~20分足らずで、神主さんがなんか大和詞でゴニョゴニョいって、頭を上げたり下げたりしている内に終わってしまっている印象ですが、、、、、、一つ一つの動きや、行為には必ず意味があって、終わった後に質問なんかしてくだされば、された方はかなり嬉しいと思いますよ!
(自分だったら嬉々としてそこから30分の解説付きですよ!(爆))
少しでも興味をもって、観察してくださればと思います。
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コメント:12
- 日次月次 15-06-04 (木) 11:03
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うちの親の実家は農家だからなのか、昔の家だからなのか
玄関も窓も開けっ放しでした。夏の夜も。
なので、夜は外から虫が入ってきては出て行き・・
というか外と同じ(笑)
泊まりに行くと蚊に刺されまくってましたが
それで免疫が鍛えられたかもしれません。
で、うちみたいに盛り塩もせずに連日開放デーだと、
霊に対する免疫もつくかな~なんて、ふと思ったりしただけです。
まぁ、感じないので免疫もなにもありませんが(笑)
あと、神棚にお供えした塩は週一で取り替えるときに、
一つまみ玄関先に撒いて、後は料理に使ってます。 - ちゅみ 15-06-04 (木) 13:44
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こんにちは〜(^^)
家を新築した際に地鎮祭で神主さんにお祓いをしていただき、建て地予定の四方にお塩をまきました。
その時に気が付いたのですが、神主さんの履かれている靴、独特ですよね〜。
あと、今年自宅に神棚をもうけたのですが、始めの頃はお塩をお皿に乗せている感じでしたが、ある日100円均一でお塩盛り用の円錐形の陶器を見つけて(オオォッ!) *\(^o^)/*
お塩を交換する時、先っぽ迄シャキッと美しく盛れた時は気持ち良いですねぇ(*^^*)
毎回お塩盛りは真剣勝負です(≧∇≦) - ruin 15-06-04 (木) 22:13
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遅くなりましたが、天津祝詞ありがとうございました。
今日、神社で奏上させていただきました。
周囲に誰もいなかったので、大声で。
解説、お聞きしたいですね。
神主さんの時間に余裕がありそうだったら、
今度質問してみます。 - さるたひこ 15-06-04 (木) 23:09
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こんばんわ皆様。
おさるの自宅のちいさい神棚の盛り塩はざっくり盛り付けですw。
真剣に「テキトー」が好きなんでw
そんなおさるも毎日、誓いを立てて業をおこなってます。
そこも真剣ですw
交換した盛り塩はきれいになりますようにと念じつつトイレに流したり、玄関に撒いたりしています。
管理人、コメンテーター、皆様からヒントをいつもいただいています。ありがとう! - vegemix 15-06-05 (金) 6:29
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村雲さん、質問したものです。お答えありがとうございました。商売やってると盛り塩よくやるので、このテーマは大変勉強になりました。大幣で思い出したのが正月に二見興玉神社にお参りしたとき無垢塩草という海草の大幣でやっていただいたことを思い出しました。そういうところに注目して神社に参拝するのも面白いですね。
- エゾリス 15-06-05 (金) 22:25
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盛り塩と言えば
管理してる商業施設の事務所に神棚があって
誰も手入れをしないので
よくわからないくせに いろいろ整えてみました
米 酒 塩 は施設内のレストランから調達してみたのですが
お米は無洗米
お酒は料理酒
塩はサラッサラの食卓塩
これでいいのか?と思いつつ
シーズン初めなので間に合わせてしまいました
(ごめんなさい)
過去の記事を参考にしますね(笑) - ことたま 15-06-06 (土) 11:37
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こんにちは♪
盛塩もそうなのですが、フサフサについても、大変興味深く読ませて頂きました。
フサフサ好きで、風水本見て自作したり、家庭用小型フサフサの購入を考えていました。
神事の大事な道具なのですね。
(『飾りじゃないのよ涙は』の替え歌)ハタキじゃないのよフサフサは、はっはー♪ - 管理人 15-06-06 (土) 11:51
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日次月次さん
はっははは、自分のお嫁さんの実家が40年鍵したことがない。と聞いてビビりまくった思い出が・・・・・・ってか、神棚の塩、一週間に一度替えているんですか?なんかすごいな・・・・・・
ちゅみさん
「浅沓」でしょ?あれ、履きなれないと、「カポッ、カポッ」と音が鳴って格好悪いんですよね!(爆)買ったら結構高いので、自分は先輩のお下がりをありがたく使わせていただいております。
ruinさん
どうぞどうぞ。何か聞きたいことがあればコメント欄でも結構ですよ~自分でよければ、分かる範囲で記事にさせていただきます!
さるたひこさん
誓い立てている間に人生が終わらないように注意してくださいね(笑) - 管理人 15-06-06 (土) 11:54
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vegemixさん
いえいえ、こちらこそ質問をありがとうございます。海藻ですか、、、、はじめて聞きました、一度はみてみたいですね!べちゃべちゃしてないのかなぁ・・・・・・興味津々。。。。。
エゾリスさん
やることに意味がある!行動してなんぼ、100点満点でしょ(笑)
ことたまさん
そうそう、飾りじゃないのよ~♪って、おいっ!(苦笑)あの大幣に神様を宿すんですよ~はじめの祝詞はその為に奏上しております! - 日次月次 15-06-06 (土) 15:56
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管理人さん
毎週土曜は塩交換の日です(^^)
料理に使うので埃をかぶる前に交換してます。 - 管理人 15-06-08 (月) 12:44
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日次月次さん
それナイスアイディア!形にとらわれる事無く、実用も兼ねている信仰は、まさに信仰と呼べるに相応しいです。 - 日次月次 15-06-08 (月) 16:18
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わっ、褒められてる!
ありがとうございます!
褒められて伸びるタイプです(笑)
ちなみに水、米(生米)、酒は毎日交換してます。
米も埃をかぶる前にということで毎日にしてるんですが
塩が1週間なのは米のように使わないからです。
あ、料理じゃなくてお風呂に入れるなら使えますね。
どうしよう・・。盛るのがちょっと面倒なんですよね(^^;
酒は撒かずに飲んでるので
瓶子2つに小さじ半分くらいずつしか入れてません。
以前の記事で、神様が召し上がるためじゃなく
恵みに感謝する意味だってあったので少量でもいいかな
と勝手に解釈してます。
聞かれると(いや、聞かれてませんが)
嬉々として小1時間しゃべるタイプでもあります。