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小さな少年の小さな夢。⑤

つづき。

たくさんの自分に夢をみ、たくさんの自分に失望したその少年もようやく壮年も半ばを過ぎたころ・・・・本当に小さな、ちょっとしたことに気づきました。

1人の『目印』をみつけ、本気で接したい相手をみつけ、それを目標にして人生の目標もできましたが、、、、どんなに頑張ってもその人は超えられず、またその人の歩んできた通りの人生も送れるはずもなく・・・

その壮年はたくさんのモノを得、たくさんのモノを失い、たくさんの人の中で学ばせてもらいながら人の心の儚さを知り、物質の虚しさを知り・・・



神様やその人に対して、いろいろと自分の中で確認がしたくて喋り続けた日々。

それでもことあるごとに失敗は、失敗じゃないと慰められ、褒めてもらおうと報告したことすべては、とても優しい目でしたが、反面は悲しい目でみられてしまうばかり。

時々、その優しい目が答えのわからない自分をかえって苛立たせることもありました。


「どう要領よく生きていくか。どう利口に立ち回るか。どう損をしないように・・・・」

この人の後を継ぎ、壮年にもなって褒めてもらい、安心してもらう為に命を注いだことにも、結局、昔の、たった一枚の薄い皮を破れない自分自身を毎回のように、何度も何度も嫌が応でも気づかされました。


そんな中でも時は過ぎ、壮年は中年へと・・・・あと一つ、何も掴めないまま、差し掛かります。


ありがたいことに、そんな自分でも家庭に入ってくれる人が現れました。ありがたいことに、そんな自分でも子供に恵まれました。


身分不相応な、男として、父としての責任の中で、自分の夢だけを追うわけにはいかなくなった壮年の終わり頃、、、、

それでも気づけば、その男はたくさんの夢を想像し、たくさんの夢を語っていました。

「何をいまさら」
「また急になにかに夢中になって・・・」
「どうせまた変わるんだろ?」
「それはあなただから、出来ることであって」
「どうせその内、さめるんじゃないの?」

人の反応はそれぞれですが、その壮年はすでに知っていました。


自分の人生と向き合い、自分の人生と語り合う”夢”は、決して形や結果ではない。

どれだけ真剣に、どれだけ真っすぐ、そしてどれだけ自分が成長しながら ”信じられるか” が勝負なんだ。と。

もうその頃には、他人や世間からの評価なんてビックリするほどどうでも良いと感じていた壮年がいました。

「問うのは自分自身。問われるは自分自身」・・・だけ。


夢を語れば、「そんなものは必要ない」「目標という言葉が嫌い」と言われる方も多いでしょう。

「今を必死に一生懸命生きていれば、それでいい」

「成るようになっているから、これが将来であり、今だ」

と言われる方も中にはいらっしゃるでしょう。

それは神道でいう『中今』、ひとつの真理、決して間違いではないと考えています。



でも同時に・・・夢を語り、ゴールを目標として、そこまでの道のりを計画すること。

その中でいろんなことに気づいて、それでも後ろを振り向かず前をみること。これはとても素敵なことだし、いくつになっても人間に許された”喜び”と感じています。

その目標やゴールをどこまで真剣に信じられるか。走れるか。

また走る以上は現実的に考えて、ペース配分は重要だ・・・・とも。


いきなり、「走れ。」といわれ、「立ち止まった所がお前のゴールだ。」とすべての神様に言われても、納得できないぐらいの我の強さはまだ十分に残っています(笑)


お金で得られる喜びや安心、快楽や癒しも否定はしません。

お金があればきれいごとを抜きにして、安定した生活が送れます。選択肢が増えます。

・・・・が、それはあくまでもお金という物質を『媒体』として得られるもの。

本当の喜びや安心。快楽や癒しはそこまでお金を必要とはしないのもひとつの真実です。

なぜお金は必要ないのか・・・・代わりに「生みだせる」という能力が人にはあるからです。


お金を出せば今の時代は、美味しい料理が食べられます。

ですが、それを生みだせる料理人は本当の料理の原価を知り、価値を知り、そこに「美味しい」と自分が信じる想いと技術を金額に換えて、自分たちに提供してくれます。

自分そのものに生みだす力があれば美味しい料理を手に入れるのにお金はそれほどかからないのが事実だと思います。



お金を出せば今の時代は、とても質の良い皮のカバンが手に入ります。

ですが、それを生みだす力がある皮職人は本当の皮のカバンの原価を知り、価値を知り、そこに「すばらしい」と自分が信じる想いと技術を金額に換えて、自分たちに提供してくれます。

自分そのものに生みだす力があれば質の良い皮のカバンを手に入れるのにお金はそれほどかからないのが事実だと思います。



自分たちは”生みだす力”がないために、お金をいう媒体を使ってそれらを手に入れようとします。でもお金はそう簡単には手に入りません・・・・・むしろ、お金を手に入れてやろうとした事・手に入れようとしたものを、自分の力で生みだし、やり遂げるほうが今までの経験上、かなり楽です。

反対にいくらお金を積んでも手に入らないもの、、、、それは誰でも、本当はもっている力・・・『想像すること』いえば、「生みだす力の源」になるもの。それもその一つです。

大げさにいえば、「生きる」ということは「生みだす」ということ。


なにか「新しいものを生みだした」時・・・・・


それは今までやれなかったことがやれるようになった。
それは今まで気づかなかったことに気づいた。

どちらでも構わないと思います。どちらも「生みだした」ことには違いありません。

人はなにかを生み出した時、その時はじめて喜びや安心、快楽や癒し、本当の意味での心も体も安定した生活。さらにその瞬間だけであれば、満足感や達成感までオマケつきで手に入ります。



生みだす力が湧きあがった時。


自分達は前に押され、また自分から前に走り出し、人がみれば小さな価値のものでもその人にとってはかけがえのない、誰とも比べられない大きな喜びとなります。


その為には、時には周りに流されることも、時には今の闇が一生消えないんじゃないかと本気でおびえることも、時にはどうだっていいや~と思ってしまうことも、時には面接で断られることも、時には調子に乗ることも、時には調子に乗りすぎてさらに痛い目にあうこともたくさんあるでしょう・・・


でもそれだって、見方を一つかえれば「生みだしている」ことに変わりはありません。

だって何も生みだせない人は、おびえることはあっても、本気で落ち込むことだって本気で失敗することだってありませんからね。


・・・・・とはいっても、この中年一歩手前の壮年の男は・・・・まだ本気で失敗も、成功もしておりません。

いろんな事に気づきながら、、、、いや、他人様や世間さまに気づかせられながら、走って時々歩いている最中。


たとえ走っている間にゴールが変わっても、風景が変わっても、実際はあまりやるこに変化はありませんからね(苦笑)だからといって焦ってもいません。みずから重い荷物をかっこつけて背負うつもりもございません。

なにより、決意とか努力とか忍耐とか、ぶっちゃけ人生にそんなもんはどうでも良いと考えていますから!(爆)

自分で決めた決意とか、自分で喋る努力とか、やろうと思ってやってる忍耐なんて、どうだっていいんですよ。

下手したら、これらも邪魔になることだってあります。自分が信じたものを信じぬく作業の中では、ですね。




長くなりましたが、ここまでどうでもいいつまらない話にお付き合いしてくださった方々に感謝です。落ちも何もありません(笑)

本当は、東京の友だちに「考えるな!自分を守るな!結果は死ぬ前にしか出らんったいっ!」 って、お酒でも飲みながらハゲた頭をペチペチ叩いて説教してやりたかったのですが、4月は思った以上に時間がそれそうにないので、記事に書き出したら想像以上に長くなりました。

まぁ自分の中での再確認と新しい発見があった・・・というだけでも感謝ですね。記事にして良かったです(笑)




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コメント:9

池田 貴行 15-02-08 (日) 23:41

初めまして。今回の長文?w大変興味深く、楽しく拝見させてもらいました。何故か自分のことを書かれているような気にもなる不思議な感じがしました。
特に意見はないのですが、なんとなくコメントを残したかったのでここに書かせてもらいます。お体に気を付けてこの日記をずっと続けてください。気が向いたらいつでも遊びに来れるようにw
ありがとうございました。

希映 15-02-09 (月) 22:15

親愛なる村雲様へ

とてもとても素敵な気持ちをありがとうございます。
凄く嬉しくて泣いちゃいそうですよ(笑)

これからは自分が幸せになる闘いをしに行きます。
不幸にならないために凝り固まって、人のこと気にして気を遣って自分が余計なもん背負って、我慢して這いずるのに甘んじる闘いはお仕舞いにします。

将来に向いて走ります。その為に一人になって生活するんですから。でも孤独になるつもりはありませんよ。
そこに生み出すことを大切に加えさせて貰いますね。

本当にありがとうございます。元気と応援を頂きました。
失敗も苦境も命があれば二部上場です。命も魂も失っちゃいないので、まだまだこれからです。まだまだ冒険が待ってる(はず)
取り合えず、新生活をするまで第2宇宙速度を心に重力を振り切ってやります!
そして、村雲さんと皆さんに素敵な報告が出来るよう、何かを生み出して誰かの力になって世の中のために働けるよう頑張ります!

花凛 15-02-10 (火) 13:43

「人はなにかを生み出した時、その時はじめて喜びや安心、快楽や癒し、本当の意味での心も体も安定した生活。さらにその瞬間だけであれば、満足感や達成感までオマケつきで手に入ります」
全くその通りです。職業柄そんな思いをする事が、イエそんな思いをさせて頂く事が多いです。そしてほんのちょっとしたきっかけで生まれる事も多いですね。心に響きます。有難う御座いました。

管理人 15-02-10 (火) 19:10

池田 貴行さん
いいえ、また暇な時はぶらりと立ち寄ってください。続けられる範囲で続けていけたらと考えております!

希映さん
すみません、なんか長くなってしまって・・・・・とにかく応援してますよ~過程はいつでも報告可です(笑)

花凛さん
いいえ。なんかすみません、思い出したらどんどん溢れてきちゃって。。。でもお蔭でもう一度、自分も腹がくくれました。やっぱり文字に落とすって大切なんですね。

にゃんこ 15-02-11 (水) 6:56

おはようございます
昔話、拝見させて頂いて、ありがとうございましたm(__)m
何となく成功してると思うんですが…そこで満足して維持するではなく更なる向上を歩んでいるんですね(^^)
うちも今、コツコツ気持ちを整理するのに時折、詩を綴っています
思いを伝える為に形にする術が、そこに在って自分なりに表現出来る、この中今で(;_;)
遠く…先に輝いてる希望が豊かな色で眩しくて切ない気持ちです(^^)
うちも繋ぐ生き方を綴りたいです
励みになるメッセージを、ありがとうございます

キミシマ 15-02-12 (木) 12:21

「なにより、決意とか努力とか忍耐とか、ぶっちゃけ人生にそんなもんはどうでも良いと考えていますから!(爆)
自分で決めた決意とか、自分で喋る努力とか、やろうと思ってやってる忍耐なんて、どうだっていいんですよ。」

「考えるな!自分を守るな!結果は死ぬ前にしか出らんったいっ!」


身に染みるお言葉です。

今年も早くも2ヶ月が経ちました。

日々、自分の出来る限りのことをして積み重ねて行きます。
去年より今年は少しだけ良い感じだす。


村雲さん、皆さん、あまりアレしすぎるのもアレしてしまうので、適度に休息はアレして下さいね。


今年は、私もスーパーサイヤアレにアレしないといかんので、ちょっくら精神と時のアレでアレして来やす。

管理人 15-02-12 (木) 17:33

にゃんこさん
成功も失敗も、他人からじゃ分からないものですよ。そしてついでに本人にも・・・・(笑)懐かしい昔話です。何かの参考程度にしてください。

キミシマさん
今年もあと10ヵ月か、、、、ホント早いですよね~キミシマさんもお体ご自愛くださいね。ってか、アレってなんですか(苦笑)

鈴木 15-02-12 (木) 22:10

この記事は、まるで、
自分に対して語っているように聞こえてきました。
お返事をしたくなりましたので、自分の気持ちを書かせてください。

自分が小学生だった1984年以来、ずっと心の中で固まっていた「何か」が、
最近変わり始めました。

その何かとは、空っぽになった自分の唯一の本音である、
「厳しい現実から逃れたい」という心の闇でした。
周りの顔色をうかがうという悪癖が創りだした生きる虚しさが、
自分が生きていくということを呪い、自分で自分を呪う負のスパイラルに囚われていたのです。
心の姿勢が変わる「気付き」があり、客観的に我を見る事ができるようになった今の自分には、
それがわかります。

人はなんのために生きるのか、
それは経験の蓄積のためだと私は考えます。

太陽があるのは、創造神のお勤めがあったため。
その太陽を、日の出が美しいだとか、夏ジリジリ照りつけて暑いだとか、
経験することは、「多く一般の人間」のお勤め。

自分の今の状況を作ったのは、自分の因果のため。
その今の状況で、何をするべきか考え決断実行し、
何かを経験するのが、「自分」のお勤め。
サボって後で泣くのも経験、頑張って成功しても失敗しても経験。

厳しい状況下では、今生きる理由がほしいと感じる時が多々ありましたが、
これからは、明るい経験を紡いで自分の人生としてゆきたいです。

これからのブログも楽しみにしています。
ありがとうございました。

管理人 15-02-14 (土) 12:30

鈴木さん
コメントありがとうございます鈴木さん。鈴木さんのコメントを読んで、はじめてこんな稚拙な文章でも書いた甲斐があったなぁ~と。なぜなら、鈴木さんの文章を読んでとても共感できた自分もいました。一生に一度の人生、お互いに後悔しないようにいろんな経験をつむいでいきましょうね!鈴木さんは勇気のある人です。

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