神棚奉鎮祭と神棚設置Q＆A

2014-09-06 (土) 16:11
Q&A

昨日はある方のアトリエに神棚を設置して参りました。まぁなんというご縁なのか、以前（5年前だったっけ？）に結婚式に呼ばれて同じ隣のテーブルに座った方なんですけどね！！こんな形で再会できるとは、、、、、、これも大切なご縁、とても気持ちのよいご夫婦さんのアトリエでした。

しかも管理人の大好物の、「民家の中身を改造して」・・・・今でいうリノベーションってやつ！！！もうセンスがある方がやればこんなに違うのかと、アトリエの中を眺めまわすだけで楽しい（笑）依頼された以上は全力でやる主義！はもちろんですが、こんな素敵な場所にはやっぱりしっかりした素敵な神棚を祀って欲しい・・・・・

古民家の中身をぶち抜いて、ほんとうにセンスのある居心地のよい空間に居心地のよい夫婦。広い空間の横にある小部屋の片隅にはこれも落ち着いた雰囲気の「神棚」、、、、、、もう最高ですよね！！！！！！

おそらく押入れか何かの上部収納スペースを利用されたのでしょうか・・・・・・

棚板（神棚そのものを設置する台）はご主人の手製。それをみた瞬間、「今日の神棚奉鎮祭は成功するな・・・・・・」って感じました。やっぱり、どれだけ心を込められるか（そこの家の主が）にも影響しているんだと思うんです。これには、どれだけ立派な神棚も、どれだけ立派な神職さんの祝詞も、その家の主の「真心」には叶わないと思います。

自分の場合は、もちろん神職としての祝詞はきちんと奏上させていただき、降神の儀よりはじめさせていただきますが、あまり形にとらわれず自己流も多いです。

お酒を入れる瓶子（へいし）だって、お酒が入れにくいし、洗いにくい。中身が分かりにくいし（祈る時はお酒の入った瓶子も水が入った水玉（水器）も蓋をとるのが基本）、カビもわからない・どれだけお酒が蒸発しているのかもわからないので『透明の一合瓶』をお薦めしております。

本来なら、毎日交換するのでカビやお酒の蒸発なんてことはないんですけどね（笑）

でも、「毎日やらないと・・・・・」もなんか堅苦しい、、、、というか、神様のお世話が嫌になってしまえば元も子もないし、「1・15日の交換」も人間忘れることだってあるでしょ？だから、生活スタイルに合わせて、神様と共に歩ませていただく・・・・・・・これが基本的な考え方です！（もちろん毎日できる方は問題なくやってくださいね。自分がちょっとそれが苦手というだけで（汗））

神棚奉鎮祭にはお米・塩・お酒・お水をはじめ、鯛やらその他、海のもの・山のもの・根のもの・果物・・・・・・などなどをたくさん揃えて行います。

写真は終わったあと、少しの腐りにくい供物を置ける範囲で置かせていただき、あとは直会（なおらい：神様と一緒に飲み食いする締めの儀式）としてひかせてもらっております。

神棚の設置場所から、お供え物から、お供えの仕方から、まぁほんとうにこと細かく質問はいただきますが、、、、、これすべて正式なルール通りにすることは一般の方ではほぼ不可能に近いですよ（最終的には、形としての”美しさ”を求められますからね～）本職が神職であれば当たり前なのですが、日々手をあわせるにしても

「形ばかりが完璧」よりも、「多少は形が崩れても真心と誠意でカバー」が一番長続きするし、理想です。

できあがった神棚の、設置後はこちらの神棚屋さんのブログからどうぞ～→「あのひとの神棚」（一番下）

また神棚屋さんのブログでは、今までいただいた質問などをまとめておりますので、良ければ参考にしてくださいね～（あくまでも村雲流です！）

福岡の神棚屋さんブログ⇒ 「よくある質問」

神棚設置の際に、「どこまで神具をそろえたら良いの？」「どういう時に神棚って新しい神棚に買いなおすの？」という質問が多いのですが最悪、神札を立てるものだけでも構わない、、、、というのが管理人の見解です。

そこからきちんと祀らせてもらいたい・・・・・と感じれば、神札立よりも神棚（宮形とも呼ばれます）が良いし、スペースがあれば最低限の供物（水・酒・米・塩・榊）があればより良い。

「良心にしたがって・・・・・」

と最終的には言うしかなくなってくるんですよね（苦笑）

立場や身分があがれば、神様への感謝のきもちのあらわれとして神棚を新調したり神具を増やしてグレートアップすることを提案しております～ウチは国産の木を国内で加工したものしか扱っておりませんので、できれば心から気に入ったものを末永く使っていただきたいし・・・・・・この辺りもその方次第。

結局は”バランス”だと思っております。

社会的にも立派な立場の方の家に、ホームセンターで購入した外国の木を使った、外国産の神棚もどうかと思いますし（木は生き物で収縮率で曲がったりします（汗））、反対に小さなマンションであまりにも大きな神棚だと威圧感がありますしね（苦笑）

「神棚は高価なものの方が良い。」
「道具はここまでは揃えなくちゃいけない。」

この考え方は抜きで、満足いく神棚を大切に祀っていただくのが基本です！

明日はリクエストをいただきました、「難しいことほど簡単に」の内容について少し詳しく。