”切れない鎖”と”切らない鎖”

数年前から知り合いになった女性の二人組が来てくれました。

一人は会社の事務、もう一人は同じ会社で営業をしております。

もう知り合って3年ぐらいかな？二人ともとても素直で真面目な女の子たちです。

二人はそれぞれの問題を抱えているんですが（内容は許可をもらってないので書きませんが）今回も自分が気になったのが問題や過去のトラウマうんぬんではなくてですね～仲良し二人組みの、一方の子の何気にいったセリフでした。

「も～村雲さん。いっつもこの人、会社でもその話ばっかりなんですよ、、、、」



Bさん 「も～村雲さん。いっつもこの人、会社でもその話ばっかりなんですよ、、、、」

村雲 「ははは、そりゃ仕方ないよ。でも”いっつも”ってさ、どれぐらい話してるの？」

Bさん 「もううんざりするぐらい・・・」

Aさん 「え～そんなに話してないやん！休憩時間とか終わった後とか・・・」

Bさん 「いやいや、かなりウルサイぐらいに喋ってるって！今度、録音してやってやろうか（笑）」

村雲 「ははは、、、はは・・・ふ～ん、そっか・・・・真剣に聞くけどさ、Aさんは本当に自覚ない？一日でどれぐらい、そのことについて話してるかわかる？？」

Aさん 「・・・わかりませんけど、そんなに話してない気がします。思い出すだけで気分が悪くなりますもん。。。」

村雲 「ふ～ん、、、そっかぁ～。意外と簡単かも知れないね。」

A・Bさん 「なになに？なにが簡単？何かわかった訳？」

村雲 「いや、特には何もわからん。」



まぁですね、何もわかりませんがひとつ感じたことがあります。あぁ、Aさんは一番嫌って時に苦しんでいる過去のトラウマ（鎖）、この鎖が切れないのはもちろんのこと、実は本人自身も”切るつもりはない” んだなぁ～と。


自分がよくある人がある人に対して、、、たとえばある息子がその母親に対して乱暴な言葉ばかり使ったり、文句ばかりいってる。ある部下がその上司の悪口ばかり言ってる。こういう状態の時、「それ、あなた自身が対象の人に”依存”しているって気づいてます？」 と聞くとたいていの方がキョトンとされます。


そのご本人自身に対して『あなたがその鎖（トラウマや嫌な思い）を切り離そうとしていなんですよ～』といえば、

「は？わたしは純粋に苦しんでいるのよ！好きでやってるわけじゃないしっ！！」

とたいていはこの返答がかえってくるでしょうが、その気持ちはよくわかります。だって、そのことによって今までの人生苦しんでこられたんですからね。

いや、違うか。

ひょっとしたら・・・・・・

そのことが原因で「苦しんできた」「自分の人生が狂った」と、”思い込んでいる”んでるだけかも。

そう、 ”思い込み” なんです本当は。100人が同じ体験をして100人が同じ結果は生みません。

ただし、本人が完全にそう ”思い込んで” いれば、事実には変わりないのです。思い込みだろうが、そうじゃなかろうがご本人はそれどころではなく、そんなことはどうでも良いと思っているはずです。


ですが、今からの”未来”を変えてやろう！と考えている方には、「思い込みでもそうじゃなくても、どっちでもよくね？？」とはいえませんよ。こ・こ・が！大切なところ、運命の別れ道です。ここをはっきり自覚できる方とそうでない方では乗り越え方もかわってきますし、やることも少々変わってきます。


先に挙げたAさんの場合、結果的には涙を流して目をキラキラさせながら帰っていきました。（まぁそれでも自分は行動するかどうかしか信用しないことにしている冷たい人間ですので・・・・・・次に逢った時が楽しみです（笑））

結果がよかったのは、まず自分の説明が上手かった。・・・は冗談ですが、Bさんが居てくれたのも大きいですね。

この場合、Bさんが勝手にしゃべってAさんを責めたりすれば元も子もないのですが、Bさんは自分がたずねた質問に素直にそのまま答えてくれて、そのおかげでAさんが「客観的」に物事やご自身の過去が見直された（過去と向き合えた）

そして何よりの要因は、AさんとBさんの信頼関係と、同じくAさんが素直な子で勇気がある子だった。これが一番、大きかったです。（何度もいいますが最終結果は少しずつ行動してからです。急に変わることはありません）


過去から続く鎖。

それは誰にだってあるものだし、それが悪いものだけではありません。時に人を苦しめ、悩ませ、24時間束縛することも。

最初は外部から一方的に傷つけられたことでしょう。ただし、途中からその鎖を「自分自身で握りしめていること」もあるかも知れません。向き合ったり、その傷を見直したりするのは誰だって怖いですからね。


「もしかして１パーセント以上はその可能性があるかも？」「素直さと勇気」

これぐらいの余裕と客観性、そこに「そこそこの素直さと勇気」が加われば鎖はかならず切れます（笑）

もちろん時間というものの投資は必要になりますが、それも”あなた次第”のところ。

ただ『鎖は消えない。けど、切れる。』と覚えておいてくだされば人生はもっと楽しめるかもです。

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村雲の自己満足ではありますがモチベーション維持の原動力になってます。