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海を越えた大王のお話 ②

続き。

まずは国の安定をはかり、一族が協力しあい開墾に勤しむ日々。中には以前より住んでいた土着の神との争いもかなり多くあったと思います。しかし、フツノ神軍は連戦連勝、むかうところ敵なし状態でした。・・・・・・理由はいくつかあったと思いますが、まずジパングの民と「戦い方の戦法が違った」事。これは後の鎌倉幕府と元寇に共通した事実だと思います。そしてこれが一番大きい、「武器の質」。ジパングの民が平和の象徴である土器を焼いて道具にしていた、木や石を武器にしていた時代に、フツノ神軍はすでに強力な青銅や製鉄・加工する技術が発達していた為ですね。戦争に勝てば、土着の民を支配下に置く。またはそれ以降に海を渡って来た少民族を糾合していったのかも知れません。元の国から持ってきた植物の種も植え始めました。主に食料面で豊かにさせる為ですね。

何よりもフツノ神の一番の収穫は、、、、能力も姿形も父であるフツノ神と瓜二つの、、、、いや、それ以上の力や胆力を持つ息子をさずかった事ですね。フツノ神はこの神を、「フル」と名づけました。



フルノ神はスクスクと育ちました。

父譲りの勇猛さと、他国にて国造りを行う父の背中を見て育ち時にはその手足となり活躍しました。産声を上げた時より正当な王として認められその教育を受けて育つ。国の基本は民、その民と共に汗を流し土を耕し、戦になれば常に先頭に立ち血を流す。

「フツノ神様!またしても川が氾濫し、多大な被害が出ております!」

「よし。フルを行かせろ。」

当時の大雨による川の氾濫は致命的でした。あっと言う間に洪水が起こったかと思えば、耕した農地はドロの田畑となり人の命も奪われる。土着の神々は・・・・・

『天の神は生贄を求めておいでだぁ~娘子を捧げるんじゃぁ~!!』

(えっ?捧げちゃうの??・・・・・いやぁ・・・・・・ちょっと、それは、、、、、、)by天の神の声

・・・・・まぁ、実際に一番困ったのは本物の川の神・水の神・天の神だった事には違いありません(苦笑)いくら生きた人間の命をそこで費やしても、天候が変わる訳じゃなかったからですね・・・・・・・・。現在のどこかズレた信仰と似た様な所があって、毎年の様にうら若き娘の命は捧げられました。自分の娘の命を捧げるのが嬉しい親なんて世の中一人もいません。昔は男尊女卑があったにせよ、女性とは新しい人間をつくれる神聖な生き物。「若い娘」とは人口の少ない国にとって一番の宝だったんです。その宝を泣く泣く川に沈める・・・・・裏を返せば、洪水の被害は当時、それだけ死活問題でした。また同じ欲と言っても、現代の自分達の欲だけを祈る祈りと違って、それで村を守ろうとしたり、天の神を敬い畏れた純粋な心の一つのあらわれだったんですね。

「フルノ神、ただ今戻りました。とりあえず八本の川を何とかしてきました。ついでに治水のお蔭で質の良い砂鉄が採れるようになりましたんで、何かめちゃくちゃ切れ味のいい剣なんかを造ってみましたよ。」

「ちょっとっ!!あなた、すごいじゃないっ!やれば出来る子じゃないっ!!さすが私の子だわっ、もう最高!」

キャラが迷走しすぎていつの間にかオカマちゃんキャラに変わっていたフツノ神と多くの民に迎えられたフルノ神・・・・・・生まれ持ったカリスマ性と国を治める政治力は父親以上だったに違いありません。フルノ神の功績は数えればキリがないんですが、一番の功績はオロチと呼ばれていた八本の川の治水。この才能溢れ、知恵と心の豊かな神は、後の時代に人は 『素盞鳴(スサノオ)』 と呼びました。また、その時に治水したオロチからとれた鉄で作った剣は天皇家の三種の神器の一つとして 『天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)』 と呼ばれました。

日々、フルノ神(スサノオの神)の評判が風に乗って広がっていたその頃・・・・

「なんだか最近、評判の王が北にいると聞く。が、しかし自分達の足元にも及ばんだろうが。なぁ、イザナミ?」

「さぁどうでしょう・・・私たちが先にこのジパングに来て、こうして国を大きくしてたくさんの部族も従えました。今ではこの日向の国に逆らう国などありゃしませんが、どうぞ油断をなさらぬ様に。イザナギ様。」

夫婦を頂点として構成されたイザナミ・イザナギ帝国。

征服した大小の土着神の息子をひとりずつ養子として迎え入れ大切に育てた数は数えきれず・・・・・今で呼ばれる福岡市西区の飯盛神社付近を政治の中心に据え国土を広げ、その勢いは現在の宮崎県にまで届く覇権を持った伝説の民族・・・・・・・日向族。

それぞれに領土を広げようとする二つの巨大勢力、スサノオ軍とイザナギ・イザナミ軍の激突は自然の摂理・・・・・ここで大きくジパングの国を揺るがす歴史に残るものとなります。

続く。

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コメント:10

みゅう 10-11-19 (金) 20:46

盛り上がって参りましたヽ(‘ー`)ノÅチンチン。

もっち 10-11-19 (金) 21:04

村雲さま こんばんは。
むっちゃ本気で真剣に、そして吹き出しながら
読ませていただいておりますよ~(笑)

主人は仕事でこの数週間、思いもかけないことが立て続けに起こりました。
主人は上司に感謝し尊敬し、上司はいざという時には主人だとばかりに、頼りにして下さった様子で、主人の表情を見て
涙が出るほど安堵し、嬉しかった私です。

フルノ様のご結婚 そしてお子さま神たちのお話も
むちゃくちゃ楽しみです(笑)

マルッチ 10-11-19 (金) 21:14

管理人さん
頑張って下さい!!

w(゚o゚)w
あんなに勇ましかったフツノ神様をおかまにしちゃうのは流石にまずいです(笑)

もっち 10-11-19 (金) 22:05

村雲さま たびたび失礼します。
あの~ 今日気がついたのですが
人気ブログランキングにイメージ画像があったのですね。

ただ それだけです(笑)
すみません・・・。

とり 10-11-19 (金) 22:28

こういう感じだと、子供に語っても楽しんで聞いてくれるんですよね~(^-^)
あ、村雲さんに倒れられたら困るので(爆)、10年先位の目標でお願いします(苦笑)。

みゅう 10-11-19 (金) 23:02

ありゃら… 気付くの遅すぎた様です(>_

あらっち 10-11-20 (土) 11:36

文章、遊んでますね〜www
村雲さんらしいっちゃあ、らしい。

依羅 10-11-20 (土) 14:01

こんにちは。
まさかフツノ神様がオネエ系キャラになるとは(ノД`)
フツノ神様の今後が気になります(笑)

ジュン 10-11-20 (土) 17:47

管理人さま
こんばんは☆


知っているようで、実は、あまり、理解出来ずにいる根幹とも言える物語☆


勉強させていただきます。語り口調も最高~♪


未だかつてない…管理人さまらしい~!
頑張ってくださいね!

ちなみに、おかまキャラも、私の中では、有りです。(汗)


私も携帯小説煮詰まりながらも、なんとか、続けています。

管理人 10-11-20 (土) 23:50

みゅうさん
盛り上がって参りましたねぇ~顔文字は途中で切れやすいので気をつけて下さいね~

もっちさん
おぉ、それはグットニュースです!天の神様は今もコツコツされる方を見守ってくれてるに違いありません。ひとまず、お疲れ様でした。

マルッチさん
う~ん・・・・・・迷ったんですけどねぇ・・・・・迷走してたらいつの間にか(苦笑)

とりさん
いや、子供に読み聞かせるのはもうちょっと真面目に書かせて欲しい(笑)ってか、倫理的に問題がありそうです。

あらっちさん
いや~すごく楽なんですよ。深く考えずに済みますから、いつもの半分以下の時間で書けますし(笑)

依羅さん
こんばんわ。す、すみません・・・・フツノ神様、実は次回で・・・・・・・・

ジュンさん
未だかつてないですかね(苦笑)どんなイメージなんだろ・・・・・適度にがんばります!

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