- 2018-05-15 (火) 23:40
- 神社
つづき。
志摩スカイラインを通って鳥羽へ。国道167号線沿いに鎮座する伊雑宮は、「いそべさん」の呼称で古くより伊勢志摩地方の海女さん達が深く信仰してきました。
もっとも大きなお祀りは、『御田植祭(おたうえさい)』。
なんとも稲や米を愛する日本人らしいお祀りでほのぼのですが(´ー`)・・・神田を清め、そこに忌竹を刺して地元の青年たちが奪いあう。
このお祭りの日は、「ゴザイ」と呼ばれ、この日だけは海女さんたちも海に入ることを控えます。
なかなか興味深いのが、この「ゴザイ」です。
基本的に、この地方の海女さんの服装には必ず入っている「マーク」があります。一言でいえば魔除けですね。
これが、「☆」の形と、「格子」柄。
いわゆる、「セーマンドーマン」と呼ばれるものです(´ー`)
ある本によれば、☆は五芒星をあらわし格子柄は九字護身法をあらわしているとか、なんとか・・・・・。
一説によると、陰陽師の清明と道満をあらわすものとか、なんとか・・・・・。
結局、これも陰陽あわさった証?としているのではないではないかと勝手に推測しております。
昔、神様に「ゴザイってなんですか?」って聞いたことがあります。かえってきた返事が、「今は知る必要がない」的なことだったと記憶。。。。
「べ、べつに知りたくなんだからっ!!」
なんて若かりし頃のわたし・・・・。今聞いたら答えてくれるのかな(苦笑)
そういえば、年に2回、春秋にある福岡市東区の志賀海神社のお祀り、『山誉祭(やまほめさい)』も面白いですよね!
だって、志賀海神社は海の代表的な神様(綿津見様)なのに、山を誉めるって・・・・。
「なんか海の神様が山の神様を褒めるって、微笑ましくていいねぇ~」
なんて美談に近い話になってはいるんですが、これもね、裏がありますよ、きっと。あんまり興味がないから、これ以上調べないけど(苦笑)
ゴザイの日は海女が海に入らない。
その話を聞いて、なんか自分はこのゴザイに似たような感覚をおぼえました。
「いや普通さ。せっかくの田の神様の祭りなんで、海に入って新鮮な海産物でもお供えしたら、喜ぶんでね??」
アホな自分はそう考えてしまう。
んで、海女さんが遠慮して海に入らないとかならまだ分かりますが・・・・・
「ゴザイの日は7匹のサメが神使として伊雑宮に詣で、その姿をみた人は目が潰れ、死んでしまう。」
・・・と言い伝えられております。
・・・・なんか、怖くないです?(-_-;)
神様の使いをみたら死ぬってどういうこと??
なんかスピリチュアル好きな人達だったら、キャッキャキャッキャと喜んでもってきそうなネタじゃないですか。
ちなみにセーマンドーマン(ドーマンセーマンとも言う。どっちでもいいけど(爆))はトモカヅキ除けとも言われております。
トモカヅキとは、海女さんが海の中で遭遇したら最後、あの世に行くか病気になってしまうという妖怪。なんでも自分そっくりな姿かたちをしている妖怪だそうです~~~~・・・・・
なんか伊勢の海女さんって特別なんですよね~
それもそのはず。
鮑などの海産物は宮中神事の神饌(しんせん、みけ=神様専用のお食事のこと)として重用され、これらの産出地域は重要な政治的意味がありました。
そもそも、鮑そのものがかなり深く潜らないと良いものがみつからず、これは海人族の最高級の贈り物なのです。
特に志摩国は神饌をお供えする国(御饌つ国:みけつくに)として重要視され、そのため、「祖・庸・調」の税のうち、「祖・庸」を免除されるぐらいに貴重価値が高く・・・・・それを採りにいく海女(あま=天)は特別な住民でありまして。
(志摩の鮑や伊勢のエビは今でも供えられております)
今でものし袋には、鮑が付いていますよね~
(名残りとして、左上についているヒラヒラのもの。あれが本来は、のした鮑です!)
その海女を束ねていたのが、『膳氏』や『安曇(阿曇)氏』でもございます。
(安曇一族は今でも志賀海神社の神職さんですね(´ー`))
づづく。
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コメント:2
- ◯ 18-05-16 (水) 3:40
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こにちはー!( ^∀^)
怒涛の記事ラッシュに、嬉しくてウハウハです♡(*´ω`*) お忙しい中、本当に有り難う御座いますm(_ _)m
ここで、知人の族が出て来て ブホゥッワ!!って、吹きました(苦笑)(大汗)
あー…勉強に、なりまくって、ビックリェ………(^◇^;)。
又、楽しみにしております♪☆(*≧∀≦*)
有り難う御座いました!
感謝合掌。 - 管理人 18-06-05 (火) 21:57
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◯ さん
とりあえず書きだしたら、とんでもない話に飛びすぎてしまって・・・まだまだリハビリが必要だと感じる今日この頃です(^^)