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国風歌舞(くにぶりのうたまい)とこの国の成り立ち④

つづき。

さて忙しいところで更新が長くなりましたが( ;∀;)

その音階は・・・・・
「陰陽五行」にも対応して当てはめられております!(; ・`д・´)

・・・・の続きから。

そもそも陰陽五行とは、『陰陽思想(いんよう・おんみょう)しそう』
(この地球上、宇宙・あの世もこの世もすべてをふくめた森羅万象は表裏一体、互いに対となす二つの気から成り立っている)

という思想と・・・・・



『五行思想(ごぎょうしそう)』

自然界にある「木、火、土、金、水、(もく、か、ど、ごん、すい)」 を元素としてすべては成り立っている。

という思想が「混ぜるな、危険!」というレベルをこえて合わさったものであって・・・・・

ここにさらに、甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸(きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと)なんかを対応させまして・・・・・・



ようするに、一言でいえば 『複雑で神秘的ななにか』 なんですね(´▽`*) 
これで全部、あらわされるもんだから日本の暦なんかにもまだ使われていたり。

「今日は”土用丑の日”だから、ウナギ食べよっか?」

とか、

「あの新妻は、”丙午”だから気をつけないと・・・・・」

なんて、誰かの恣意的なおもいで適当に当てはめたものが、
未だに迷信として残ったりしております(;・∀・)


ちょっと、いつもの通りタイトルから横道にそれますが(笑)

この陰陽五行思想が日本に輸入されたのが5~6世紀あたり。
記事は少しもどりますが、ちょうどそこ頃!日本でも律令に組み込まれておりまして・・・・

今回のタイトルである、国風歌舞(くにぶりのうたまい)も、

「天皇を中心にしてまとめよう!」という大宝律令の中の

二官八省 ※()内は和名

「二官」 
・神祇官(かみづかさ) 朝廷の神祇祭祀を司る
・太政官(おおいまつりごとのつかさ) 国政一般を司る

また「太政官(だじょうかん・おおいまつりごとのつかさ)」の中身は八省で構成されており、

「八省」
・中務省(なかのまつりごとのつかさ) 天皇に従事
・式部省(のりのつかさ) 文官の人事考課、礼式、及び・選叙、行賞、大学寮を司る
・治部省(おさむるつかさ) 戸籍や儀礼全般を司る
・民部省(たみのつかさ) 主に租税を司る
・大蔵省(おおくらのつかさ) 朝廷の倉庫を司る
・刑部省(ぎょうぶしょう) 司法全般、裁判・監獄の管理・刑罰を司る
・宮内省(みやのうちのつかさ) 宮廷の修繕や食事、掃除、医療などの庶務や天皇家の財政を司る
・兵部省(つわもののつかさ) 国防を司る


・・・・いやー読めばねむたくなるような小難しい言葉がならんでおりますが。
それにしても、「和名」はカッコいい!( *´艸`)

これらは今いたっても使われている言葉も多数みられますし、すぐに使われなくなったもの、今でも残っているもの、合併したもの、明治維新で復活した言葉・・・・・などなど。

「省(しょう)」の呼び名が、「庁(ちょう)」にかわったのはまだ記憶として新しいかと。

日本の歴史は古いんですねぇ~(´▽`*)


役職にはそれにふさわしい『官位』がないと就けなかったり。

これはマメ知識ですが、

今でも神社には「旧官幣社」「旧国弊社」など表記がありますが、(これも廃止された言葉のなごりです) 、その実、2代前の昭和の初め頃に至っては

「旧官幣社の宮司は、国家公務員上級の資格保持、神職官位は清階以上で、級は二級以上とさだめる」

などの法規がありました。



さて、話をもどすと。

八省のなかの、

「治部省(じぶしょう・おさむるつかさ)」

のなかにあった組織、

「雅楽寮(うたりょう・うたまいのつかさ)」

の役割は、

「朝廷の公的行事での雅楽演奏」

がメインだったのですが、、、、

当時、日本がお手本としたのが大国であった 『唐』 の国。

さまざまな文化や技術を伝えてくれ、日本はそれにならって

「追いつけ、追いこせ!国づくりっ!」

の精神だったわけですが、

『政=祭祀=雅楽』 の三位一体の時代、その時代でもやっぱり頭の良い方がいらっしゃって、


「影響されるのは大切だが、日本古来のモノ(歴史)も残しておこうっ!」


って言いだしまして。たぶん(´ー`)

そこで、唐から流入した文化(音楽)と一線を画すために、多少の影響はありながらも各地にのこっていた”歌”・・・・・

・・・・否。


歌は歌でも、”節”や”楽(楽器)”もついていなかったので、”声と拍子” としかあわらしようがないのですが(汗)
(あとから楽器や舞もつけ加えられました)

そしてそれを専門として残していく、
「大歌所(おおうたどころ)」という部署では「楽人」を育成し、
確実に古来の歌舞=日本の歴史を残していく徹底ぶり。

そこで残された歌・復刻された雅楽を総称して、

『国風歌舞(くにぶりのうたまい)』

と呼び、現在も残っているという流れであります!(´ー`)

※宮中で今なお使われる「御神楽(みかぐら)」をはじめ、
「東遊(あずまあそび)」や「誄歌(るいか)」 などは代表的な国風歌舞です


まだまだ続くよ~!












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