- 2016-01-30 (土) 13:22
- 神様
つづき。
神様を知るうえでどうしても避けられない(笑)二つの歴史書。それはあわせて「記紀」と呼ばれる、『古事記』と『日本書紀』 です。
次のポイントは、
○「記紀」を知る、「記紀」から学ぶ
残念ながら浅学のために、管理人自身一度、目を通して 「やーめた!」となった書物ですが(笑) 神祭の際、ことあるごとに開く機会が多い本。
この二冊にはじまり、二冊に終わる。
二冊の違いは、
『古事記』=対「国内用」にまとめられた歴史書
『日本書紀』=対「国外用」にまとめられた歴史書
なのですが、時代背景をかんがえれば「対国外」とは今でいう中国大陸に向けられた本です。この二冊を仕上げることによって、古事記により天皇の正統性を主張し、国内をおさめ、日本書紀によって対外に日本の存在をアピールしたんですね。
「結局、”創作”じゃない?」
それは事実ですが、真実ではありません。
あくまでも、物語の体をなすための、「創作的部分」も多分にあるとは思いますが、内容は 『帝皇日継』(天皇の系譜) と 『先代旧辞』(古い伝承) で構成されておりますが、昔は書に写して残すことがなかったので、すべて暗記で残されていたんですね、、、、、
なので、稗田阿礼の記憶力と、諸家にのこっていた「帝紀及本辭(旧辞)」をあわせて編纂されておりますので、すべてがすべて創作ではありません。
・・・・そこにはご神名をはじめ、その神様の個性や業績、「自然現象とのかかわり」がすでに記され、なるべくして成った歴史書。
「自然現象との関わり」で、「ハテナ?」が付かれる方も多いとは思いますが、「あの人は太陽のような人だ」とか、「天気に恵まれる、天の子だ」なんて今でも表現されますし、古人であればなおさらそれが ”事実” だったんじゃないかと考えられます。
※荒れ狂い、人を飲み込む濁流の川はまさしく「大蛇(オロチ)」。その川が八本あれば、「ヤマタノオロチ」。その川の治水に成功すれば、「退治した」と言いかえられたかも?
「自然界にひそむ神様(精霊)の個性」
となれば、これもやっぱり?がつきますが・・・・・
記紀によって成り立つ、「神様の物語(歴史や個性や貢献など)」がかならず自然や自然現象の一部とかぶさり、より深く神様をしる手助けにはなります。
「神様を知りたい!」と願いつつ、ここの過程をブッ飛ばしている方が割と多いです。
記紀に答えは書いてませんが、神様をより深く知るうえでの”ベース”にはなります。・・・・・ってか、言い換えればベースがないとただの個人の妄想でしかない・・・・・
純粋に、神棚に「氏神さまや産土様」 を祀りたい。
「あの神様は好きだ」
本来はそれだけで充分です。またその想いの強さ、純粋さや覚悟によってくだってくださる神々様もほんとうに多いと思います。
なので、、、、これ、書いている途中に気づきましたが、かなりの『上級編』 です(爆)
※お祀りするだけで、わざわざここまで学ぶ必要はありませんからね!「神様を知るってこんなに難しいのかぁ、、、やっぱり神棚にお祀りするの、やめとこ。」 は勘弁してくださいね(苦笑)
○ 神道はもともと「アニミズム(自然信仰)」から成り立っている
○「記紀」を知る、「記紀」から学ぶ
そして最後のポイントです。これが一番大事。
○ 第三の目(真実の目)をもつ
これが一番、難しいかも(笑)
つづく。
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