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「檻の中」という概念。

今日は週に一度の、「家族の日」。

今年にはいってから管理人は週休二日制とさせていただいておりまして、よほど忙しくない限りは週に一日は家族と過ごす「家族の日」。あとの一日は好きな時間をすごす「自分の日」。(休みの日は仕事しない・メールみない!というルールが案外、厳しい・・・・)

11月の最初の家族の日は、動物園にいってきました!

そして、今日はじめて知ったんですが福岡市動物園はすごいですよ~個人であれば1口 1,000円から「動物サポーター」という制度がございまして、これに入っておけば特典はかなりすごいですよ~!

・ 1年間入園料が無料となる年間パスポートの発行
・ 春と秋の年2回「バックヤードツアー」に参加可能
・ 月に1回程度、1~2カ所の獣舍裏へのガイドツアーあり
・ イベントや動植物の情報満載の「動植物園だより」をもらえる

これは入るしかないでしょ!!!

『福岡市動物園 動物サポーター募集』
http://zoo.city.fukuoka.lg.jp/supporter/



昔は動物園の動物をみる度に、

「檻の中って、なんだか可哀想だなぁ~自分が動物だったら、、、限りない大自然の中で命がけの生存競争に身を置くのが幸せなのか、餌を定期的にもらって平穏な人生を送りたいのか・・・・・」

・・・なんて幼稚なことしか考えられない自分がいたのですが。


「旭山動物園元園長」の小菅正夫氏のお話をTVできいて考えが変わりました。

(小菅さんは閉園目前の旭山動物園を月間入場者数で日本一までされた方です)

動物園は、、、、、

・ 稀少な動物の繁殖場として
・ 動物の生態や研究ができる場所
・ 作り物ではない、生の動物がみれる
・ 生きた動物で、生きた学びが得られる
・ 命の尊さを子どもたちに学ばせられる


これらはもっともな意見ですが、数々の逆境の中、旭山動物園を復活させた方の想いや考えにすっごく興味がわいて、いろいろ調べてみました。


<小菅正夫さんの名言の一部>

「人間は、実は、人間だけ見ていたら、人間が人間であることがわからなくなると思うんですよね。でも、それを教えてくれるのは、チンパンジーであり、ライオンであり、クジラなんです。人間とは違う生き物がそこに居るから、彼らとの自分たちとの違いを考えることができる。」


「「バラエティ」の名の下に、”買い物をするチンパンジー”や、”立ち上がるレッサーパンダ”がしばしば人気者となる。しかし、野生のレッサーパンダは、普遍的に何十秒も直立したり、立って歩いたりはしない。あのブームの後に何が残ったのかをよく考える。『ここのレッサーパンダは立たないから、つまらない』、それがレッサーパンダの見方になってしまっていないだろうか、と。あれは野生動物が「芸」を見せたに過ぎない。その瞬間は喜んでもらえても、その芸に飽きたお客さんが背を向けた後に、動物への理解は何も深まっていない。そこに動物園が動物園である存在理由はあるんだろうか。いかに対象を見つめ、伝えるか。」

「「野生動物からは学ぶことばかりだよ。たとえば、多くの人間は死をむかえるときにうろたえてしまうけど、死ぬときの野生動物は頑なで潔くて脆い、こんなにすごい命のありかたがあるのか、といつも驚く。彼らが死の間際に苦しくないはずがない。解剖して見れば、その神経系は人と変わらないから。でも「痛い」というそぶりを見せれば食べられてしまうから、辛さも痛さも飲み込む。本当に命がけなんだ。

その点、人はどっかで安心してる。僕も七帝戦で命かけてやってたらもっと頑張れたかな、と思うよ。人は簡単に抑え込めるけど、動物を簡単に抑え込むなんて出来ない。シカだって僕の頭上を軽々と飛び越えるんだから。野生動物は、死ぬまで戦う。生への執着を最後まで見せる。瞳孔がこんなに開いてるヒョウでも最後までずっと立ってるからね。それで、いきなりバタン!と倒れるんだ。人間だったらフラフラッと倒れるでしょ。あれは安心しているから。俺が倒れたって、周りはきっとそんなに酷いことしないだろうっていう意識がある。でも、野性動物は違う。もっとシビアなんだ。よく人は自然に憧れるけど、本当の自然は人間の僕たちには、想像も出来ないほど厳しい世界なんだよ」・・・・・動物の命を伝えること。それを、旭山動物園の共通の理念として掲げた。」


「見せる動物園よりも、魅せる動物園」


「彼らは、やっぱりどれだけ広範囲の餌を手に入れることができるかっていうのは、もう生死を分ける問題ですからね。それで、自分が最も一番特徴的にね、有利に生きていき易いのは、自分が尻尾で枝にぶら下がって、両手両足で一気に四つ餌を取れるわけですから。それが彼らの生存の一番の武器なんですから、それを発揮させてやる場所を作ればいいわけです。だから、ヘンな話だけど、僕ね、それ「ステージ」って言うんですね。彼らが一番自分の能力を発揮できるステージを作ってやる。その場所を作ってやったら、彼らは必ずその行動を取るんだから。」



小菅さんの素晴らしいところは、生き方や物の考え方・取り組み方、すべてが 『野生動物の想い』 はもとより、 『柔道をやっていた経験』 それを通して、自分の生き方とあわせて構築されていることです。


「社会的に意味があることをやっていると思えば、死にものぐるいで仕事をするんです。

思い込みや独りよがりかもしれない。

でも、そういう信念を共有できると、組織は変われるんです。

野生動物の素晴らしさを知ってほしい。

野生動物がいるおかげで、僕たちも快く過ごせていることを教えたい。

そして地球を守ることの大事さも伝えたい。

ただのクソ拾いじゃない。

仕事の一つひとつに意味があるんだ、って。

大事なのは集団としてプロになることです。

個人個人がプロであることは当たり前。

目指すものが一致できれば、集団としてプロになれるんです。」




今まで幾度か通っていた動物園。

いつもはお嫁さんと、大変失礼ながら 『臭いね、、、、』 と小声でいいながら早々と通過する、

「テン」「タヌキ」「キツネ」「イノシシ」

などの檻がならんでいるスペース。

他の動物たちと違って、身近にいる分、言葉は失礼ですがそう珍しくない動物がならんでいるスペース。

通りがかりに檻の中から声がしました。


「・・・ほら、まだだって!・・・・・まだ残っているじゃない・・・・・」

なんの気なしにその声の方向をみると、一番端にある 「イノシシ」 の檻の中で、ある女性の飼育員の方が床に散らばったイノシシさんの糞や尿を洗い流し、イノシシさんと会話をしながら床をブラシでこすっておりました。

横には、あんなに図体のでかいイノシシがじゃれるように体を寄せながら。


(あぁ、きちんと動物と向き合っているんだな、、、、)


そう考えると、この人たちの誠意や真心・信念のお陰で今の自分が、そして自分の家族が、「喜び・驚き・笑い・癒し・新しい発見・学び」をもらっているんだなぁ~と・・・・・・

そう考えると、『臭い、臭い』 と言っていた自分が情けないやら申し訳ないやら。

それに気づかせてくれた、飼育員の方や動物たちを考えると、

「檻にはいっているのは動物なのか、自分の心なのか?」

そう考えずにはいられない日でした。



福岡市動物園は今年で開園 『62年』 を迎えます!

自分が幼稚園の時、最初に遠足にいったのもここでした(笑)

大人も子どもも楽しめ、また学べる場所。福岡にお住いの方は、ぜひ一度、いえ何度もいかれてくださいね!



今日は餌をやっているカバの口の中がみれました!(笑)





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コメント:7

千恵 15-11-05 (木) 3:35

( *´艸`) 心がほっこり童心に帰れました(笑)

檻の中から人間は…観察されているのかも知れませんね♪
動物園、大好きです。

ポン 15-11-05 (木) 12:34

こんにちは。


私は、動物園を否定も肯定もしません。

動物を見るのは好きです ^ ^
動物園がなければ、見られない動物は多いと思います。

けれども、それは、動物が人間に支配され、自由を奪われた状態を受容してしまっている という捉え方もできますね。


動物園でも、動物にとって良い環境を提供しようと努力なさっているところ、
どう見ても虐待か飼育放棄に近いような環境で、営利を目的として自由を奪っているだけのようなところ 等、
様々であると思います。

野性動物の保護や、子どもに学びの場を提供する、という目的そのものはすばらしいと思いますが、
人間の説明や考えはあくまで人間の側から見た論理 です。

動物にどうしたいのか 尋ねたわけではありませんから ^ ^

動物が人間と会話できたら、なんと言うか聞いてみたいです。笑

サマンサ 15-11-05 (木) 13:02

素敵な記事、ありがとうございます。
改めて自分の立ち位置を考えさせられました。

管理人 15-11-06 (金) 12:38

千恵さん
自分も動物が大好きです!んで、しっかり精神も体も管理してくれている人や場所を尊敬してます!水族館にもそろそろいきたいなぁ~

ポンさん
おっしゃる通り、所詮は「人間の説明や考えはあくまで人間の側から見た論理」。動物と話せないこと以外はすべてそうなるのでしょうね、、、、しかし一度でも享受している立場なら考えることが大切(よりよい環境、よりよい関係)だと思いますし、問題は 『捉え方』 ではなく、『関係のあり方の再構築』 かと。それ以上にすでにもう、多くの恩恵は受けております。動物園・水族館・植物園、すべての方々がこの小菅さんの本を読んで考えて欲しいし、自分たちもおんぶに抱っこではなく一緒に考えられる余裕があれば・・・・・と願っております!意外と 「動物園大好きな動物」 も多かったりしてですね(笑)

サマンサさん
いえいえ、本当によい一日を過ごさせていただきましたよ(笑)

ちゅみ 15-11-06 (金) 19:17

こんばんは〜(^^)
動物園は大人になっても大好きな場所です。
大人になってからの楽しみのひとつは猿山のお猿さんに、売られているおやつをプレゼントする事です(*^^*)
なるべく小柄でうっかりすると横取りされそうなお猿さんに、いかに上手く渡せるか!
「君に投げるからねぇ〜!取れよぉ〜!」なんてかなり本気モードで投げます。
上手くキャッチ出来たら「うぉっしゃぁー!」
横取りされたり、弾いたりしてキャッチ出来なかったらお目当のお猿さんがキャッチ出来るまで続けます(≧∇≦)
因みに私のコントロールは、幼い頃から父から無理やり素手でキャッチボールをさせられていた事もあってかなりのものです(*^^*)
後は道すがらにいるオウムさんとのお喋り(≧∇≦)
「運が良ければ(おはよう)と返してくれます」なんて書かれていようものなら、低音から高音、あらゆる変声まで出して、オウムさんのお好みの声を探り当てます(≧∇≦)
大人の仮面を外して楽しめる動物園、ホント大好きです(*^^*)
実は村雲さんが苦手だったと書かれていたあのにおいも私、好きなんです(≧∇≦)
私が子供の頃、田舎で牛を飼っていた時のにおいです。
清んだ空気と家畜のにおい、穏やかな景色。
ホッとします。
なついた牛は最終的に売られていくのですが・・
動物園に行くとそんなこんなも思い出します。

ポン 15-11-07 (土) 11:59

上記のコメントは、純粋に 動物園 について書きました。

他意はありません(深読みし過ぎの方々が。笑)

可哀想な動物たちを見たことがあるのです(メールをお読みになられたと思いますが)。

人間であるというだけで、動物にこんな環境・状態を強いていいのか と、怒りと辛さを感じました。

個人的にその動物たちを助けてあげる力はありません・・・。

悲しいことです。


おじゃまいたしました。笑

管理人 15-11-19 (木) 15:09

ちゅみさん
「私が子供の頃、田舎で牛を飼っていた時のにおいです。」・・・・・そっか、、、自分はいつもどこかで、知らない誰かやその想い出を傷つけていたのかも知れません・・・・反省。でも、いろんな声をだしているちゅみさんを少し離れたところから観察してみたい・・・・・という衝動はあります。すみません(苦笑)

ポンさん
こんにちはポンさん。ん?ごめんなさい、メールは届いてないような(汗)動物虐待をしてしまう人間もいるのは間違いありません。とても残念で情けないことです。そんな人間を減らすためにも、動物園の意義はあると思っております!まずはいろんな動物園があることを知ってもらいましょう、皆に。こんなことしか書けませんが、そのきっかけになればありがたい話です!

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